東京でカラヴァッジョ 日記

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「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」展(アーティゾン美術館)

2020年12月27日 | 展覧会(日本美術)
琳派と印象派
東西都市文化が生んだ美術
2020年11月14日〜21年1月24日
アーティゾン美術館
 
   俵屋宗達の国宝《風神雷神図屏風》が出品となる後期を待って、出動する。
   私的には5年ぶりの鑑賞。
 
   琳派と印象派が共演する異色の展覧会。
 
 
俵屋宗達
国宝《風神雷神図屏風》
江戸時代17世紀、建仁寺
 
が、「間」をテーマとして共演する印象派作品は、
 
 
向かって左手に
 
セザンヌ《水浴》
1865-70年頃、水彩、11.0×19.9cm
アーティゾン美術館 
 
&セザンヌの水浴関連スケッチ4点。
 
 
 
向かって右手に
 
ドガ《踊りの稽古場にて》
1895-98年、パステル、45.9×89.8cm
アーティゾン美術館
 
&ドガの踊り子ブロンズ像2点。
 
 
 
ちなみに、(別テーマだが)離れて向かい合う配置となっているのは。
 
モネ《睡蓮》&《睡蓮の池》
1903年&1907年
アーティゾン美術館
 
 
 
【本展の構成】
 
序章   都市の様子
    1   京    (前期限り) 
    2   江戸 (後期限り)
1章   the  琳派
    1   花木草花
    2   物語絵   (後期限り)
    3   墨の世界 (前期限り)
2章   琳派×印象派
    1   継承
    2   水の表現
    3   間
    4   扇型
    5   注文主
序章
    3   パリ
3章   the  印象派
    1   都市市民の肖像
    2   静物への関心
    3   神話的世界
    4   郊外への憧憬
終章   都市を離れて
 
   都市・京(または江戸)と、都市パリを見せて(展示コーナーは別階)。
   琳派の世界を見せて。
   琳派と印象派をコラボさせて。
   同館自慢の印象派コレクションをたっぷり見せて。
   最後に、鈴木其一の富士山とセザンヌのサント=ヴィクトワール山の共演で締める。
 
 
 
   後期の主な琳派作品。
 
序章2
《江戸図屏風》江戸時代17世紀前半、国立歴史民俗博物館
 
1章2
俵屋宗達《蔦の細道図屏風》重文、相国寺
 
2章2
尾形光琳《白楽天図屏風》根津美術館
酒井抱一《松島図屏風》個人蔵
 
2章3
俵屋宗達《風神雷神図屏風》国宝、建仁寺
 
2章5
尾形光琳《孔雀立葵図屏風》重文、アーティゾン美術館(新収蔵)
 
 
   印象派作品では、同館所蔵作品のみならず、ひろしま美術館や茨城県近代美術館、山形美術館から来た作品もある。
 
   アーティゾン美術館も、琳派作品を相当数所蔵していることを知る。
 
 
 
   驚きは、企画展であり他館からの借入作品も多いのにかかわらず、アーティゾン美術館所蔵作品限りで写真撮影可としていること。
 
   確かに作品間のディスタンスは確保されている。
   ただ、ドガの踊り子ブロンズ像については、正面方向から撮影しようとすると、どうしても背景に宗達《風神雷神図屏風》の姿がちらつく。
   ので、こんな画像となる。
 
 


2 コメント

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Unknown ()
2021-01-04 21:39:45
マタイ様
コメントありがとうございます。

アーティゾン美術館のコレクションは、印象派以降の西洋美術や日本近代洋画が有名ですが、今回の琳派展にて、それ以前の日本美術も結構持っていることを認識しました。

メトロポリタン美術館展の開催については初めて知りました。情報提供ありがとうございます。
ラトゥール!《女占い師》!絶対に観たい。
フェルメールも!初来日作品を要望!
《眠る女》や《少女》は難しいだろうから、《信仰の寓意》辺りでお願いしたい。
「ラファエロ、ルーベンス、フェルメール、ラトゥール、エル・グレコから印象派のモネ、ルノワール、シスレー、ドガ、セザンヌまで、巨匠ばかりの65作品」「46点は日本初公開」。LNG展を想起させるラインナップと出品点数ですが、構成もLNG展くらい凝ったものになるのかどうか。
会期は2ヶ月? 短すぎる。国際巡回展で、次の行き先は海外ということなのでしょうか。今後、国内にもう一つ巡回先が追加されることを期待します。

気になるのは、第3波と緊急事態宣言の、カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展への影響。暗雲が漂ってきた感。早く落ち着いて欲しいものです。

引き続きよろしくお願いいたします。
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Unknown (マタイ)
2021-01-04 17:22:47
ご無沙汰しております。

私は会期初日の訪問だったため(桃山展に合わせての日程でした。)、舞楽図屏風の展示でした。
後期の風神雷神図屏風も観に行きたかったのですが、第3波の襲来により断念となりました。

アーティゾン美術館は初めての訪問だったのですが、そのコレクションの充実ぶりにとても驚きました。
都心のビル街の中にあるロケーションも新鮮でした。

今年はカラヴァッジョ《キリストの埋葬》展の開催が楽しみですね。
無事に開催されることを期待したいところです。
更に冬には大阪で『メトロポリタン美術館展』が開催されるようです。(既にご存知でしたら、申し訳ありません。)

https://www.nikkei.com/topic/20210103.html

今後ともK様のブログを楽しみにしております。
本年もよろしくお願い致します。
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