台北 國立故宮博物院-神品至宝-
2014年6月24日~9月15日
東京国立博物館
「白菜」に惨敗した翌日の水曜日、未練がましく「台北 國立故宮博物院展」公式アカウントで混雑状況を確認する。
17時過ぎだったか、「白菜」待ち時間10分の表示。前日実績150分と比べると、夢のような数字ではないか。
「再訪は考えないつもり」のはずが、急遽仕事に都合をつけ、上野に向かう。
東博到着は19時過ぎ、この時間だと「白菜」一本に絞ることとなる。「白菜」待ち時間表示は10分と変わっていない。
本館の外には列はない。
特別4室にも誰もいない。
特別5室に直行、チケットもぎりを経て、即入室する。
最後尾は、「白菜」コーナーの円状の壁に接した位置にある。
昨日あれだけ遠かった「白菜」コーナー、今日は最初から、壁の向こうに「白菜」が小さいながらも見える状況。
表示どおり10分後、19:20頃「白菜」コーナーに入る。
昨日とは異なって、最前列と第2列が用意されている。
最前列は、少しずつ進まなければならず、立ち止まると注意を受ける列。
第2列は、そのような制限はなく、立ち止まって好きなだけ見ることができる。ただし「白菜」からの距離は遠くなる。
なお、最前列で見てから、第2列に移ることも可能である。
当初は、当日中は再入場可能とのことなので、時間の限り再入場を繰り返すことを考えていた。
第2列の存在を知って変更、最前列は1回、その後は第2列で過ごすこととする。
まずは最前列での鑑賞、「白菜」1周には前日同様に約1分で終わる。
第2列へ移動する。
第2列は大層な人込みになるかと思っていたら全くそんな様子はない。第2列のなかでの「最前列」(※)を楽しむことができる。
いろんな角度から「白菜」を眺める。単眼鏡を持ってきていないのが非常に惜しまれる。
※最前列と第2列はロープで区切られているが、最前列の幅は、人が1人通れる程度と狭い。第2列といっても結構近い距離なのである。
ただし、清明上河図のときは、会期が進むに連れ、最前列の幅が広くなり、第2列からの作品との距離が遠くなっていった。
今回もそうなる可能性。
19:50を過ぎ、ついに新たな観客が途切れ、第2列の人たちがどっと最前列に移動する。さすが皆さん、狙っていたのだなあ。
ここで退散、閉館時刻近くまでの約30分間、第2列を堪能したこととなる。
昨日「惨敗」したのは、待ち時間の長さ自体ではなく、「暗室」の特別5室での待ち時間の長さ(50分強)が原因であると思う。
以降、木・金・土曜日と公式アカウントを見ているが、会期が進んだからか、曜日なのか、天候なのか、初日・2日目にはあった「10分」などという数字は出てこない。
日中の「240分」には驚くが、一日の最後の案内でも「70分」とある。
あの環境での鑑賞は、運が良かったのだろう。それだけに単眼鏡を持ってきていなかったのは惜しまれる。
正直、いまだ≪翠玉白菜≫のよさ・すごさを感じられないままでいる。