徳永柳洲と大型震災画
関東大震災・蘇った幻の大型絵画
2014年8月26日~9月28日
東京都慰霊堂/復興記念館(横網町公園)
新聞で本展を知る。
画家・徳永柳洲(1871-1936)は、1923年9月1日、新宿・双葉町の自宅アパートで、関東大震災にあう。
自宅は全焼、新宿御苑に逃れ一晩を野宿。
翌日から市中を歩いて惨状を見てまわり、スケッチをとる。
そして、門人とともに、震災後1か月余のあいだに、2メートル四方ほどの大型震災画25点を制作する。
大型震災画25点のうち21点は、JR両国駅近くの横網町公園内の東京都慰霊堂および東京都復興記念館に常設展示されている。
加えて3点の大型震災絵画が、2006年からの東京都慰霊堂内収蔵物調査で発見され、2013年度に修復、今般初公開される。
横網町公園の地は、1919年の陸軍被服廠の移転後、公園予定地として更地になっていたが、関東大震災時に多くの罹災者が避難して猛火・旋風の発生により約38千人が死亡したとされる場所である。
東京都慰霊堂・東京都復興記念館には昔一度訪問したことがあり、今回2度目。
耐震工事中の東京都慰霊堂に入る。
入口から祭壇に向かって左の壁面には第二次世界大戦時の写真が、向かって右の壁面には、大型震災画8点が掛けられている。
入口から順番に
≪小田原の海嘯≫
≪鎌倉の海嘯≫
≪日本橋附近災害の夜景≫
≪旋風≫
≪避難者の混乱≫
≪浅草北部≫
≪第一震十二階の崩壊≫
≪被服廠跡≫