2020年3月5日、「ラファエロ」展がイタリア・ローマのスクデーリエ・デル・クイリナーレにて始まった。1520年4月6日にローマで亡くなったラファエロの「没後500年記念」の回顧展である。会期は6月2日まで。
イタリア国内はもちろん、欧米各国から集められたラファエロ作品が素描などもあわせて200点以上出品されるという大回顧展。ルーヴル美術館から《バルダッサーレ・カスティリオーネの肖像》、ロンドン・ナショナル・ギャラリーから《ユリウス2世の肖像》などの名品が出品されるようである。いいなあ。
なんて思っていたら、イタリアは大変なことになっている。
外務省海外安全ホームページの感染症危険情報の危険度レベル。
【3月6日】
レベル2→レベル3(渡航中止勧告)
ロンバルディア州
レベル2(不要不急の渡航はやめてください)
ヴェネト州、エミリア・ロマーニャ州
【3月9日】
レベル3
ロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア・ロマーニャ州、ピエモンテ州、マルケ州、サンマリノ
レベル2
上記5州を除くイタリア全土、バチカン市国
イタリアの移動制限地域の拡大
【3月8日まで】
ロンバルディア州で10自治体
ヴェネト州の1自治体
(計11自治体)
【3月8日】
ロンバルディア州全域
ほか4州の14県 (4/3まで)
ロンバルディア州全域(12県)
(ミラノ、ベルガモ、ブレシア、コモ.レッコ、クレモナ、ローディ、マントヴァ、パヴィーア、ソンドリオ、ヴァレーゼ、モンツァ・エ・ブリアンツァ)
エミリア・ロマーニャ州(9県中5県)
モデナ、パルマ、ピアチェンツァ、レッジオ・エミリア、リミニ
マルケ州(5県中1県)
ペザロ・エ・ウルビノ
ピエモンテ州(8県中5県)
アレッサンドリア、アスティ、ノヴァーラ、ヴェルバーノ・クジオ・オッソラ、ヴェルチェッリ
ヴェネト州(7県中3県)
パドゥア、トレヴィゾ、ヴェネツィア
【3月10日】
イタリア全土(4/3まで)
冒頭のローマでの「ラファエロ展」も、最初の首相令を受け、3月8日から一時休止となった。再開時期は未定。わずか3日間開催しただけで休止となったこととなる。
さて、日本の美術館・博物館。
3月10日付朝日新聞夕刊の美術館情報は、先週とはレイアウトを変えて、開館予定の美術館、臨時休館中の美術館を分けて一覧を掲載している。
臨時休館開始当初から想像されたことだが、「3月中旬まで」では、開館して良いと判断できる材料を揃える期間としては短い。3月末までの延長は必至。4月から通常開館できる状況になっていてほしいもの。