本家ロンドン・ナショナル・ギャラリーの動向。
長く臨時休館を継続しているうちに、国立西洋美術館の展覧会のほうが先に始まってしまった。
その東京・大阪・オーストラリアの巡回展の会期変更&東京展の開始を伝えるLNGプレスリリースの表題。
“Sunflowers out of quarantine”
https://www.nationalgallery.org.uk/about-us/press-and-media/press-releases/sunflowers-out-of-quarantine
しかし、7/8(水)。
111日間の臨時休館を経て、ついに再開する。
東京展から20日遅れである。
開館日は従来のどおりの無休(除く1/1、12/24〜25)。
開館時間は短縮し、11:00〜16:00(金曜日は11:00〜21:00)。
日時指定制で事前予約必須(15分毎の指定)。常設展示の入場料は引き続き無料。
有料の企画展“Titian”と常設展示とのセットの指定券は7月分は完売、8月前半分も空きが僅少のように見えるが、常設展示のみの指定券は、再開直後の何日間を除けばまだ予約可能なようである。
また、鑑賞ルートの制限。入館口、退館口をそれぞれひとつにしたうえで、3種類の一方通行の鑑賞ルートが設定される。決められた順序で展示室を巡る、展示室を戻ったらダメ、となるようである。空間の狭い展示室は使わない。
【3種類の鑑賞ルート】
Aルート:
セインズベリー・ウィングでイタリア・ルネサンス/北方絵画など初期作品を観るコース。
Bルート:
カラヴァッジョ、ルーベンス、ベラスケス、フェルメール、レンブラントなどを観てから、ターナー・印象派作品を観るコース。
Cルート:
ブロンツィーノ、カナレット、ゲインズバラ、ホガースなどを観てから、ターナー・印象派作品を観るコース。
(B、Cとも、ターナー・印象派は共通)。
どれか一つのルートだけとするか、Aルート+BルートまたはCルートのどちらかの組み合わせ、つまり全部は観れない(BルートとCルートの同時鑑賞はできない)となっているようだ。
ブロンツィーノも観たかったなあ(私なら完全にA+Bを選択)。
まあ、しばらくの間はロンドンやその周辺の在住者ぐらいしか来ないのだろうけれども。