イサム・ノグチ
《門》
1969年、1050×390×550cm
購入
1969(昭和44)年、当館は早速の地である京橋から、ここ竹橋に移ってきました。竹橋本館の設計は谷口吉郎(1904-79)、当館の評議員だった石橋正二郎氏(1889-1976、当時ブリヂストンタイヤ株式会社社長)の建物寄贈によるものです。巨大な彫刻である《門》は、この新築移転にあわせる形で制作されました。
イサム・ノグチは、父で詩人の野口米次郎(1875-1947)と、母でジャーナリストのレオニー・ギルモア(1873-1933)の間で生まれ、アメリカと日本で活動した彫刻家、デザイナー、造園家です。
ノグチの生前、《門》はその指示により塗り替えのたび色を変更し、結果として「赤」「赤+黒」「青」「黄+黒」の4つのヴァージョンができました。
ノグチが没した後は、この4ヴァージョンを守り、適宜の塗り替えを行っています。
現在、「赤+黒」ヴァージョンの《門》。
まもなく、「適宜の塗り替え」の時期がやってくる。
お答え頂いた皆さま、ありがとうございました。
— 東京国立近代美術館 MOMAT (@MOMAT_museum) October 28, 2022
答えは「青+青」でした。11月21日から10年ぶりの塗り替え作業が始まります。今の「赤+黒」を見られるのは11月20日まで!ぜひ見に来てくださいね。 #東近美70周年 pic.twitter.com/9UDgMzsTh5
11月21日から塗り替え作業が始まるらしい。
10年以上ぶりの塗り替えで、次は「青」になるという。
東京新聞記事によると
「赤+黒」、「青」、「黄+黒」の3ヴァージョンの順繰りであるとのこと。
また、解説にある、もう1つのヴァージョン「赤」については、
実は一瞬だけ非公式の色があって、朱と朱にしたそうなんですよ。おそらく鳥居のイメージじゃないかと思うんですが、それをノグチが見て気に入らなかった。それで朱と黒に変えました。だから朱と朱はもう存在しないプランなんです。
それまで特に意識したことがなかった「2本の塔」だが、上掲Twitterを機に、初めてMOMATコレクションの一つであり、イサム・ノグチの作品であることを認識する。
「赤+黒」の《門》を撮影する。
竹橋駅から美術館へ。
「宇和島駅」のネオンは、11月1日から開催されている企画展「大竹伸朗展」の出品作の一つであるようだ。夜間は点灯する。
お目当ての《門》は、画像左側。
美術館前の通りから撮影した《門》。
「前庭」前から撮影した《門》。
常設展に入場。
4階の「眺めのよい部屋」という名の展望休憩室から撮影した《門》。
2階の「テラス」より撮影した《門》。
2階のレストラン横の階段から撮影した《門》。
別日・別時間帯だったら、すぐ近くで撮影できるのかも。
塗り替え作業は、11月21日から12月26日までの予定のようだ。
11月21日(月)全日/足場組立(前庭)
11月28日(月)13時まで/ケレン作業(大きな音が出ます)
11月29日(火)11時半まで/ケレン作業(大きな音が出ます)
11月29日(火)11時半~/サンダー作業(少し大きな音が出ます)
・以降、塗装によるにおいが発生します。
12月19日(月)または12月26日(月)全日/足場撤去(前庭)
2023年からは、「青」バージョン。