鷹取ゆう
『ただいま収蔵品整理中! 学芸員さんの細かすぎる日常』
2021年1月刊、河出書房新社
4コマ漫画。
いわゆる「お仕事漫画」。
自宅最寄り駅の書店の美術書コーナーに、面陳列で積まれているのを見かけ、帯が気になって購入する。
「著者自らの資料整理体験による物語」
「郷土資料館では、こんなマニアックな作業が・・・・・・。
読めば展示を見る目が変わってくる!」
主人公は漫画家志望の女性。大学の考古学研究室時代の友人に誘われて、郷土資料館にて資料整理のアルバイトをすることになる。収蔵庫として利用している廃校が勤務場所。
本編は、その郷土資料館にて主人公が携わる資料整理(収集・保管・調査)作業について描かれる。
本書の特徴は、異聞編。
博物館や資料館では、多くの関係者が不可思議な経験をしているという。著者自身もあるらしい。
旧所蔵者が長く使用していた生活用具(特に信仰道具)とか・・・。
普段意識することがない博物館・資料館の裏側の、細かくて終わりのない地道な、そして大切な作業の一端に触れることができる。