カラヴァッジョ
光と影の巨匠-バロック絵画の先駆者たち
(東京会場)
2001年9月29日~12月16日
東京都庭園美術館
(岡崎会場)
2001年12月22日~02年2月24日
岡崎市美術博物館
1571年9月29日に生まれたカラヴァッジョ。
そのちょうど430年後にあたる日に会期初日を迎えたのが、「日本におけるイタリア2001」の目玉展覧会「カラヴァッジョ」展である。
東京会場では、カラヴァッジョ8点(帰属を含む)およびカラヴァッジェスキの画家20名31点の計39点の出品。
一見小規模のようだが、実は極めて豪華な展覧会であった。
次に、カラヴァッジェスキの出品作品を記載する。
カラヴァッジョと同じ時代のローマで活動した画家、地方で活動した画家、外国人画家が20名並ぶ。
これもまた、壮観である。
ジョヴァンニ・バリオーネ
(ローマ、1571-1644)
No.08≪聖愛と俗愛≫
1602年、バルベリーニ宮国立古代美術館
No.09≪ユディトとホロフェルネス≫
1608年、ボルゲーゼ美術館
No.10≪エッケ・ホモ≫
1610年、ボルゲーゼ美術館
アンティヴェドュート・デッラ・グラマティカ
(シエナ1571-ローマ1626)
No.11≪守護天使≫
1615年頃、シチリア州立美術館、パレルモ
トンマーゾ・サリーニ
(ローマ、1575頃-1625)
No.12≪糸を紡ぐ聖アンナと聖母≫
1620-25年頃、スパーダ美術館、ローマ
オラツィオ・ジェンティレスキ
(ピザ1563-ロンドン1639)
No.13≪エジプト逃避途上の休息≫
1621-23年、個人蔵、マントヴァ
カルロ・サラチェーニ
(ヴェネツィア、1579頃-1620)
No.14≪聖チェチリアと天使≫
1610年頃、バルベリーニ宮国立古代美術館
No.15≪聖アンナと聖母子≫
1610-14年頃、バルベリーニ宮国立古代美術館
オラツィオ・ボルジャンニ
(ローマ、1578頃-1616)
No.16≪死せるキリスト≫
1615年、スパーダ美術館、ローマ
No.17≪自画像≫
1615年頃、バルベリーニ宮国立古代美術館
No.18≪聖エラスムスの殉教≫
1612-14年頃、マリーニ・コレクション、ローマ
スパダリーノ
(ローマ、1585-1652)
No.19≪ローマの聖フランチェスカ≫
1610年代、ラヴァ―ロ銀行、ローマ
No.20≪守護天使≫
1610年代末、サン・ルーフォ聖堂、リエーティ
チェッコ・デル・カラヴァッジョ
(不明、1601-2、1620にローマで記録あり)
No.21≪聖ラウレンティウス≫
?、サンタ・マリア・イン・ヴァリチェッラ聖堂、ローマ
リオネッロ・スパーダ
(ボローニャ1576-パルマ1622年)
No.22≪聖ヒエロニムス≫
1611-14年頃、バルベリーニ宮国立古代美術館
タンツィオ・ダ・ヴァラッロ
(アラーニャ1580頃-ヴァラッロ・ディ・セジア1633)
No.23≪聖フランチェスコを伴う聖母子≫
1608-10年頃、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教区聖堂、コッレディメッツォ
No.24≪キリストの割礼≫
1610年頃、サン・レミージオ教区聖堂、ファーラ・サン・マルティーノ
マリオ・ミンニーティ
(シラクサ、1577-1640)
No.25≪十字架を担うキリスト≫
1620年頃、バローネ・ジュセッペ・ルチーフェロ・ディ・サン・ニコロ財団蔵、ミラッツォ(メッシーナ県)
No.26≪キリストの笞打ち≫
1620年頃、バローネ・ジュセッペ・ルチーフェロ・ディ・サン・ニコロ財団蔵、ミラッツォ(メッシーナ県)
アロンソ・ロドリゲス
(メッシーナ、1578-1648)
No.27≪聖トマスの不信≫
1610年代、メッシーナ州立美術館
No.28≪エマオの晩餐≫
1610年代、メッシーナ州立美術館
バッティステッロ・カラッチョロ
(ナポリ、1578-1635)
No.29≪眠るアモール≫
1610年頃、シチリア州立美術館、パレルモ
No.30≪ゴリアテの首を持つダヴィデ≫
1612年頃、ボルゲーゼ美術館
バルトロメオ・マンフレーディ
(オスティアーノ1582-ローマ1620)
No.31≪バッカスと酒飲み≫
1610-15年頃、バルベリーニ宮国立古代美術館
No.32≪イサクの犠牲≫
1610年代半ば、ジェズ聖堂、ローマ
リベーラ派
(バレンシア1591-ナポリ1652)
No.33≪ファウヌス(牧神≫
?、バルベリーニ宮国立古代美術館
ヴァランタン・ド・ブーローニュ
(クロミエ1591-ローマ1632)
No.34≪泉に寄る洗礼者ヨハネ≫
?、バルベリーニ宮国立古代美術館
シモン・ヴーエ
(パリ、1590-1649)
No.35≪女占い師≫
1617年、バルベリーニ宮国立古代美術館
ニコラ・トゥルニエ
(モンペリアール1590-トゥールーズ1639以前)
No.36≪ゴリアテの首を持つダヴィデ≫
1620年代前半、バルベリーニ宮国立古代美術館
ニコラ・レニエ(帰属)
(モーベージュ1591-ヴェネツィア1667)
No.37≪四つの男性頭部≫
?、個人蔵、ローマ
ディルク・ファン・バビューレン
(ユトレヒト、1594/95-1624)
No.38≪キリストの捕縛≫
1616-17年頃、ボルゲーゼ美術館
本展のおかげで、カラヴァッジョのみならず、カラヴァッジェスキ、さらにはイタリア・バロック美術についても関心を持つようになった。