東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展
「マルセル・デュシャンと日本美術」
2018年10月2日~12月9日
東京国立博物館
デュシャン《泉》 。
では当然ない。
陶製腰掛式水洗便器(復元品)
1914年(大正3年)、日本陶器合名会社製陶研究所で開発に成功した日本初の「陶製腰掛式水洗便器」を復元したもの。
その3年後の1917年、東洋陶器株式会社、現TOTO株式会社が創立される。デュシャンの《泉》制作と同じ年である。
デュシャン《泉》 はこちら。
デュシャン
《泉》
制作1950年(レプリカ/オリジナル1917年)
後ろから。
何故か、《泉》 が長次郎と対決。
長次郎
《黒楽茶碗 銘 むかし咄》
安土桃山時代・16世紀
東京国立博物館蔵
デュシャンと言えば、やはり裸の女性。
《泉》と裸の女性との対決。
ジュリアン・ヴァッサー
《イヴ・バビッツとチェスをするマルセル・デュシャン、パサデナ美術館にて》部分
1963年
今度は「大ガラス」が裸の女性と対決。
ジュリアン・ヴァッサー
《ウルフ・リンデによる《大ガラス》のレプリカ(1961年)を通して見た、イヴ・バビッツとチェスをするデュシャン、パサデナ美術館にて》部分
1963年
右の大きい物体は何?
もともとはチョコレート磨砕器なるものらしい。デュシャンはチョコレート磨砕器を描いた絵画も残している。
デュシャン
《チョコレート磨砕器No.2》
1914年
もう1点。
デュシャン
《チョコレート磨砕器No.1》
1913年
「大ガラス」の全体像。
デュシャン(オリジナル)
《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)東京版》
東京版監修:瀧口修造、東野芳明
制作1980年(複製/オリジナル1915–23年)
東京大学駒場博物館蔵
一番印象に残る作品。
イヴを見てこういう発想をするんだなあ。
デュシャン
《雌のイチジクの葉》
制作1961年/原型1950年、青銅
入場口に戻る。
デュシャン
《自転車の車輪》
制作1964年 (レプリカ/オリジナル1913年)
デュシャンおよびデュシャン関連作品は、ごく一部を除き、フィラデルフィア美術館所蔵である。