ローマ時代のカラヴァッジョ
彼の友と敵
Caravaggio the Roman Period
His friends and enemies
2018年9月21日〜19年1月28日
Musée Jacquemart-André, Paris
パリにおけるカラヴァッジョ展。
1592年から1606年制作のカラヴァッジョ作品10点が出品されるらしい。
10点という出品数は、パリでは初めてとのことである。
《ユディトとホロフェルネス》★
1598年、145×195cm
バルベリーニ国立古代美術館、ローマ
《リュート弾き》★
1595-96年、94×119cm
エルミタージュ美術館、サンクト・ペテルブルク
《洗礼者ヨハネ》★
1602年、129×94cm
カピトレーノ美術館、ローマ
《祈る聖フランチェスコ》
1606年頃、128×90cm
市立アラ・ポンツォーネ美術館、クレモナ
《聖ヒエロニムス》
1605-06年、116×153cm
ボルゲーゼ美術館、ローマ
《エッケ・ホモ》
128×103cm
ストラーダ・ヌオーヴァ美術館ビアンコ、ジェノヴァ
《エマオの晩餐》
1605-06年、141×175cm
ブレダ美術館、ミラノ
《瞑想の聖フランチェスコ》★
バルベリーニ国立古代美術館、ローマ
《法悦のマグダラのマリア(マッダレーナ・クライン)》
1606年、106.5 x 91 cm
個人蔵、ローマ
《法悦のマグダラのマリア》
1606年
個人蔵
10点中、★印を付した4点が来日したことがない。
逆に6点も来日歴があるというのは凄いこと。
欧米内では、《ユディトとホロフェルネス》や《リュート弾き》が動いてしまうのですね。「カラヴァッジョ・シンジケート」(←秦新二・成田睦子『フェルメール最後の真実』文春文庫で知った言葉)ということか。
ローマ個人蔵の《法悦のマグダラのマリア(マッダレーナ・クライン)》は、2001年のカラヴァッジョ展にて来日。
個人蔵とのみ表記の《法悦のマグダラのマリア》は、2016年のカラヴァッジョ展にて、真筆と判明してから初の一般公開として来日し、当時話題になった作品のようである。ヨーロッパでも一般公開されたのですね、今回のパリが最初かどうかは知らないけど。
なにより本展では、この2点が並んで展示される、というのがインパクト大。観たいなあ。
パリのジャックマール=アンドレ美術館(〜2019/1/28)の「ローマ時代のカラヴァッジョ 彼の友と敵」 https://t.co/ptl2dINAsL エルミタージュ美術館《リュート弾き》やブレラ美術館《エマオの晩餐》、ストラーダ・ヌオーヴァ美術館ビアンコ宮《エッケ・ホモ》…《法悦のマグダラのマリア》2点。溜息 pic.twitter.com/aJNOkHoMk3
— 鈴木芳雄 (@fukuhen) October 11, 2018
(前Twつづき)昨年、ローマにあるカラヴァッジョ作品(教会などにあって動かせないものが多い)をほとんど見た。今年はパリでこんな展覧会が見られるとは! かつてサンクトペテルブルクで、ミラノで、東京の「カラヴァッジョ展」で見た絵に再会できた。感涙。 pic.twitter.com/2dmcUMSHoG
— 鈴木芳雄 (@fukuhen) October 11, 2018
最後に、本展の構成(英語表記)。
1.PAINTINGS OF SEVERED HEADS
2.MUSIC AND STILL LIFES
3.PAINTING AFTER A LIVE MODEL
4.CARAVAGGIO’S CONTEMPORARIES
5.IMAGES OF MEDITATION
6.SEVERAL FIGURES IN ROME AT THE BEGINNING OF THE 17TH CENTURY
7.THE PASSION OF CHRIST, A CARAVAGGESQUE THEME
8.CARAVAGGIO’S FLIGHT FROM ROME