KORIN展 国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」
2012年4月21日~5月20日
根津美術館
約100年ぶりに再会するという2点のカキツバタ図を目当てに訪問しました。
前回は、1915年(大正4年)の三越呉服店で開催された光琳没後200年を記念する展覧会。
ただし、記録が残っておらず、今回のように並べて展示されたのか、展示替えなどで別々に出品されたのかなどは不明とのことです。
さて、「燕子花図」を見るのは今回がたぶん3回目。いずれも根津美術館にて。
「八橋図」は一度見たと思っていたのですがそれは記憶違い。来日は1972年(昭和47年)以来なのだそうです。
2点が並べて展示されるせっかくの機会です。
「燕子花図」は40代半ば、「八橋図」は50代半ばと約10年の制作年代の違いがあるそうです。
何を見比べるといいのでしょうか。
橋の有無は明らかですが、美術ブログを参照させていただくと、
1 カキツバタの発色の違い
「燕子花図」:落ち着きのある渋めの青紫
「八橋図」 :発色の良い明るい色
2 花の形状
「燕子花図」:文様的な表現
「八橋図」 :自然に近い表現
なるほど。
カキツバタ図以外にも、「KORIN展」と題するだけあって、光琳作品が展示されています。
展示替えはありますが、関連作品も含めて全25点。
根津美術館が所蔵する他の2点の屏風「夏草図屏風」「白楽天図屏風」もいいですが、
印象に残ったのは個人蔵の「四季草花図屏風」(5/6まで展示)。
つくしやわらびがいいですね。
いいものを見させてもらいました。