イェールにおけるカイユボット:印象主義の時代によせて
2014年4月5日~7月20日
Propriete Caillebotte, Yerres(Paris)
カイユボット展を開催中のブリヂストン美術館で、珍しいチラシを見つけた。
パリ 文化イベント 2014年
ギュスターヴ・カイユボットによる
印象派の傑作40点が、その着想の源である
イェールを再び訪れます。
2014年4月5日~7月20日
パリから鉄道で約20分の距離らしいイェール(Yerres)にある旧カイユボット家の邸宅「プロプリエテ・カイユボット」。
普段は、庭園として一般開放されているよう。
そこで、没後120年となる2014年、カイユボットの回顧展が開催されるとのこと。
回顧展
≪イェールにおけるカイユボット:印象主義の時代によせて≫
没後120年を経てギュスターヴ・カイユボットの作品約40点が、それらが描かれたイェールの彼の旧邸内において、一般に展示されます。
この回顧展は、展示作品のほとんどが未発表あるいはごく稀にしか展示されたことがないゆえに、印象派展として貴重な機会でもあります。
出品予定作品として、7点が図版で紹介されている。
ブリヂストン美の展覧会でも出品されている作品は、2点。
≪ぺリソワール≫(ワシントンNG)
≪シルクハットの漕手≫(個人)
それ以外には、
≪釣り≫(個人)
≪イェール川畔、水浴する人々≫(個人)
≪イェール川のぺリソワール≫(レンヌ美)
この3点は、縦157cm×横113cmと同じサイズ。
ブリヂストン美の出品作と比べると、≪ヨーロッパ橋≫(125cm×180cm)ほどではないが、≪ぺリソワール≫(89cm×115cm)や≪シルクハットの漕手≫(90cm×117cm)よりは大きいサイズである。
さらに、
≪飛び込み台の男≫(アジャン美)
≪邸内の庭≫(個人)
ブリヂストン美の展覧会でいえば、第4章の前半、イェールを舞台とする作品がメインとなるらしい。
(≪邸内の庭≫が第2回、他6点は第4回印象派展への出品作品。)
行くことは叶いませんが、図録購入は検討しよう。
印象派の揺りかご、プロプリエテ・カイユボットを知る。
この典型的な19世紀の邸宅は11ヘクタールの敷地を有し、≪英国風の≫不規則なレイアウトによって区画整理されました。父親がこの邸宅を1860年に入手したことで、ギュスターヴは夏の休暇をこの地で過ごし(1860-1879年)、庭園の木々をはじめとする植生や、曲がりくねった小道にとりわけ関心を示しました。
彼が描いた絵画作品の中に今日でも認められる、数々の着想の息吹が、邸宅の庭園にはあります。