秋は各美術館・博物館の力のこもった展覧会が揃う季節。
2024年秋も多様な美術展が開催される。
そこで、自分用メモとして、9月14日以降に開幕し10〜11月を主な会期とする私的に楽しみな美術展を記載する。
【西洋美術】
モネ 睡蓮のとき
2024年10月5日〜2025年2月11日
国立西洋美術館
パリのマルモッタン・モネ美術館からの約50点のほか、日本に所蔵される作品も加え、晩年の制作に焦点をあてたモネ展とのこと。
2015年の東京都美術館「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」から9年、どこまで違いを出せるか注目。
カナレットとヴェネツィアの輝き
2024年10月12日〜12月28日
SOMPO美術館
ヴェドゥータ(景観画)の巨匠カナレット(1697-1768)の全貌を紹介する日本初の展覧会で、スコットランド国立美術館など英国コレクションを中心に、油彩、素描、版画など約60点で構成するとのこと。
現在(会期:7/27〜9/29)静岡県立美術館にて開催中。
【日本美術】
空の発見
2024年9月14日〜11月10日
渋谷区立松濤美術館
没後300年記念 英一蝶
2024年9月18日〜11月10日
サントリー美術館
田中一村展 奄美の光 魂の絵画
2024年9月19日〜12月1日
東京都美術館
生誕130年記念 北川民次展
2024年9月21日〜11月17日
世田谷美術館
ハニワと土偶の近代
2024年10月1日〜12月22日
東京国立近代美術館
挂甲の武人 国宝指定50周年記念
特別展「はにわ」
2024年10月16日~12月8日
東京国立博物館
首都圏では以上のような感じであるが、首都圏以外では、次の美術展が非常に気になる。
PARALLEL MODE:山本芳翠
多彩なるヴィジュアル・イメージ
2024年9月27日〜12月8日
岐阜県美術館
岐阜県出身の洋画家・山本芳翠(1850-1906)の回顧展。
1993年に4会場を巡回した「山本芳翠の世界展」以来、約30年ぶりの大回顧展だという。
「本展覧会は、国立博物館収蔵品貸与促進事業の活用とともに、山本芳翠作品の日本最多収蔵館でもある皇居三の丸尚蔵館の地方展開の一つとして、同館全面協力のもと、令和6年度秋に岐阜県で開催する国民文化祭(「清流の国ぎふ」文化祭2024)事業として、岐阜県美術館と文化庁の主催により開催します」とのこと。
・約200点の出品。
重要文化財《裸婦》、《浦島》、《西洋婦人像》、《自画像》など、初期から晩年までの代表作が一挙集結。
現存する《十二支》連作が全展示。
・皇居三の丸尚蔵館が収蔵する山本芳翠作品全35点が揃って展覧会に出品(初めてのこと)。
・門外不出とされていた《天女》も展示。
同時開催で、ルドン展も。
PARALLEL MODE:オディロン・ルドン
光の夢、影の輝き
2024年9月27日〜12月8日
岐阜県美術館
岐阜県美術館が所蔵するルドン作品256点が初めて一挙公開されるなど、約330点が展示されるとのこと。
おもしろそう。
初めてとなる岐阜県美術館に行くつもりでいる。
上記記載のほかにも、気づいていないが、素敵な美術展が多数予定されているに違いない。
非常に楽しみであるが、訪問時間をつくるのに難儀しそう。