スイスといえば山。ツアーでも、ユングフラウ・マッターホルン・モンブラン巡りがメイン。
ここはひとつ、スイスの美術館巡りを組み合わせるのはいかがでしょうか。
私の好きなスイスの美術館ベスト５。
１位：バーゼル美術館【バーゼル】
19～20世紀の近代美術のコレクションはすばらしい。
が、15～16世紀のドイツ絵画はもっとすごい。ヴィッツやホルバインの充実度は特筆もの。
２～４位：順番を決められません。
オスカー・ラインハルト・コレクション・アム・レーマーホルツ【ヴィンタートゥール】
オスカーラインハルトの個人コレクション。
印象派・後期印象派を始め、14～20世紀からの西洋美術の名品を所蔵。
ビュールレ・コレクション【チューリッヒ】
エミール・Ｇ・ビュールレの個人コレクション。
印象派・後期印象派の名品を多数所蔵することで、世界的に有名な美術館。
1990年に世界巡回展の一環として横浜にも来日。
パウル・クレー・センター【ベルン】
2005年に開館。
それまでベルン美術館に寄託されていたパウル・クレー財団の作品とクレーの遺族のコレクションが一体に。
現存するクレー作品約１万点中４千点を所蔵。
５位：ベルン美術館【ベルン】
クレーこそ移転しましたが、ホードラーの代表作「選ばれし民」、「昼」、「夜」（画像）は見逃せません。
バーゼル、チューリッヒ、ベルンは正三角形のような位置関係。
電車でそれぞれ１時間弱の時間で行くことができます。
ヴィンタートゥールはチューリッヒから電車で20分ちょっと。
これら５館は、1日では無理としても、頑張れば2日、堪能するなら2日半というところでしょうか。
時間に余裕があれば、チューリッヒ市立美術館【チューリッヒ】やバイエラー財団【バーゼル】なども。
日程に余裕があれば、次も行きたいですが、ちょっと遠い。
◎ジュネーブ美術・歴史博物館【ジュネーブ：ベルンから２時間、他都市からは＋１時間】
（ヴィッツの「奇跡の漁り」は是非見たい。）
◎セガンチィーニ美術館【サン・モリッツ：チューリッヒから３．５時間、他都市からは＋１時間】
（セガンティーニの代表作「生」「自然」「死」のアルプス３部作は是非見たい。）
ならば、お勧めしたいのが、フランスのコルマールへの旅。
バーゼルから電車で１時間弱で行けます。
◎ウンターリンデン美術館【コルマール】
そうです。グリューネヴァルトの代表作「イーゼンハイム祭壇画」があります。
バーゼルからあと少し足を延ばせば、西洋美術の至宝に会うことができます。
なお、コルマールからは、ストラスブールにも電車30分強で行くことができます。
逆にパリからイーゼンハイム祭壇画を訪ねる人は、あと少しバーゼルまで足を延ばしてはいかがでしょうか。
ヴィッツやホルバインは見る価値「大」です。
あー、そんな旅したいなあ。