洋風画と泥絵
異国文化から生まれた「工芸的絵画」
変更前:2020年3月31日〜6月14日
変更後:2020年6月9日〜9月6日
日本民藝館
江戸時代の日本に、西洋の銅版画や中国のガラス絵を通じて流入した西洋絵画の写実表現。
これらの影響を受け、未熟・素朴ながらも遠近法や陰影法を利用した、独特の風味の洋風表現が生まれる。
本展は、館が所蔵する主に江戸時代後期の洋風表現の絵画を紹介する。
和洋中折衷の異国的風物を描いた絵画、ガラス板を支持体とするガラス絵、長崎版画、眼鏡絵、大名屋敷や名所の風景を描いた江戸土産である江戸泥絵(顔料に胡粉を混ぜた不透明な色彩で描かれた肉筆浮世絵の一種)、うんすんカルタなどである。
以下、3選。
荒木元融(1728〜94)
《婦人図》
一番大きな展示室の入口と向かいあう壁の中央に展示されるちょっと不気味な婦人像。
荒木元融は、唐絵目利(長崎奉行所の職種の一つ、中国から船載されてきた書画・器物の判定士)で、長崎派の画家。なんでも司馬江漢に下手と評されたらしい。
瞼や鼻に陰影がつけられているほかは平坦な描写。当時の長崎婦人はこんな雰囲気だったのか。
のぞき眼鏡で凸レンズから覗き見る眼鏡絵。
《反射式覗き眼鏡》(欧州製、18世紀後半)
により覗き見る《異国運河の景》(江戸時代中期)
どこの何を参照した絵なのだろうか。
「絵が変化します。
右側面のスイッチを上げてください。
(鑑賞後は消してください。)」
《観月図》江戸時代中期
スイッチの横にはジェル設置。
主な感染症予防対策
・玄関が入口と出口に仕切りで分けられる。
・チケット購入場所を変更。
変更前:建物に入ってから受付にて。
変更後:建物に入る手前、玄関左手の小さな四角い穴の受付にて。
こちらから係員の顔は見えないが、係員からもこちらの顔が見えないだろう。
・感染症予防のため、入館券は渡されない。なんか寂しい。
・入館券の代わり?に、ビニールのシューズカバーが小さな四角い穴から差し出され(穴と大差ない大きさ)、それを靴にかぶせる(従来はスリッパに履き替え)。
カバーは一回使用で廃棄?(出口にあるカバー入れの箱には「ごみ箱」との表示あり。)
・図録は置かれているが、隣にジェルも。
・ショップ入室は5人まで。
玄関の左手が入口、右手が出口。
受付の小さな四角い穴は、白丸の下(画像では表示板に隠れている)にある。