日経おとなのOFFの2018年1月号「2018年絶対に見逃せない美術展」を眺める。
楽しみな展覧会が多数掲載されている。
その中から、特に楽しみな出品作5選。
私の好みから、西洋美術に限定。
期待の作品は、やはりフェルメール!
最高傑作の1点が2度目の来日、そして初来日が1点。現在公表されている出品作だけでも充分に豪華。
1)フェルメール
《牛乳を注ぐ女》
1658-59年
アムステルダム国立美術館
2)フェルメール
《ぶどう酒のグラス(紳士とワインを飲む女)》
1658-59年
ベルリン国立美術館
フェルメール展
2018年10月5日〜19年2月3日
上野の森美術館
2017年の回顧展が素晴らしかったアルチンボルド。2018年も魅力的な作品がやってくる。
過去に「だまし絵」展で来日したことがあるが、今回は「プラハ宮廷」の文脈のなかで新たな魅力を見せてくれるであろう作品。
3)アルチンボルド
《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》
1591年
スコークロステル城、スウェーデン
神聖ローマ帝国皇帝
ルドルフ2世の驚異の世界展
2018年1月6日~3月11日
Bunkamuraザ・ミュージアム
アルチンボルドではさらに、『日経おとなのOFF』には掲載されていないが、どうやらこの作品の来日も予定されているようだ。歓喜!
4)アルチンボルド
《春》
1573年
ルーヴル美術館
ルーヴル美術館展 肖像芸術
人は人をどう表現してきたか
2018年5月30日〜9月3日
国立新美術館
カラヴァッジョ作品の来日情報は今のところ聞かない。ルーヴル美術館展に期待しているのだが。
楽しみな展覧会としては、ブリューゲル展(東京都美)、プラド美術館展、「ミケランジェロと理想の身体」展、ルーベンス展(国立西洋美)、「ターナー 風景の詩」展(損保ジャパン日本興亜美)などがあるが、現情報ではこの1点というのは挙げづらい。
で、5点目は、オールド・マスターから離れ、近代美術から。
27年ぶりの来日、その間、盗難にあって4年後に発見、という大変な経験をした作品。私的には初見。
5)セザンヌ
《赤いチョッキの少年》
1888〜90年
ビュールレ・コレクション財団
至上の印象派展
ビュールレ・コレクション
2018年2月14日〜5月7日
国立新美術館
盗難と言えば、大人気必至、初来日するムンク美術館所蔵の《叫び》も、盗難にあって2年後に発見された作品。さらに液体による損傷を受けて完全な修復ができなかったらしい。
ムンク
《叫び》
1910?年
オスロ市立ムンク美術館
ムンク展
2018年10月27日〜19年1月20日
東京都美術館
ムンク展については、私的には《叫び》単体よりも、全体としてどんなムンク作品が出品されるかのほうを楽しみにしている。
上記以外にも感激の作品に多数出会えることを期待している。