東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

魔女の秘密展(ラフォーレミュージアム原宿)

2016年02月22日 | 展覧会(その他)

魔女の秘密展
2016年2月19日~3月13日
ラフォーレミュージアム原宿

   ドイツ・オーストリア・フランスの美術館・博物館からの出品。

   章ごとに印象に残る展示品を記載。


第1章 信じる

   魔除けの品々。

《麸吐き(ふすまはき)》

   小麦の製粉機において、製粉した後に出る「麸(ふすま)」(小麦の表皮)を吐き出す口の飾りとして、大口の男性顔面像。小麦を守りたい農民の魔除けである。


《モグラの前脚のお守り》

   暗闇の中で力を発揮することから、目が良くなるお守りとして、また、歯が44本あることから、歯のお守りとして好まれたらしい。小さい。本物の前脚で作られているらしい。

 

第2章 妄信する

   小氷期、飢餓の発生、黒死病などの疫病、戦争。
   印刷技術の発展によるイメージの流布。

ハンス・バルドゥング・グリーン《呪われた馬丁》版画

デューラー《空を飛ぶ魔女》版画

 

ハインリヒ・クラーマー著『魔女への鉄槌』

   1486年にドミニコ会士で異端審問官により書かれ、長い間魔女裁判の指針であったと言われる。ドイツでは17世紀までに16版、仏英伊でも版を重ねたベストセラー。

 

第3章 裁く

   審問、拷問、処刑に関する道具類など。

《死刑執行人の鉄マスク》

   16世紀のもの。公開処刑が一般的であった当時、執行人の後々の身を守るために着用したらしい。 

 

第4章 想う

   ファンタジーの世界のヒロインとしての魔女。

 

   第3章の拷問道具は、苦手と言いつつも、つい長く眺めてしまう。



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