魔女の秘密展
2016年2月19日~3月13日
ラフォーレミュージアム原宿
ドイツ・オーストリア・フランスの美術館・博物館からの出品。
章ごとに印象に残る展示品を記載。
第1章 信じる
魔除けの品々。
《麸吐き(ふすまはき)》
小麦の製粉機において、製粉した後に出る「麸(ふすま)」(小麦の表皮)を吐き出す口の飾りとして、大口の男性顔面像。小麦を守りたい農民の魔除けである。
《モグラの前脚のお守り》
暗闇の中で力を発揮することから、目が良くなるお守りとして、また、歯が44本あることから、歯のお守りとして好まれたらしい。小さい。本物の前脚で作られているらしい。
第2章 妄信する
小氷期、飢餓の発生、黒死病などの疫病、戦争。
印刷技術の発展によるイメージの流布。
ハンス・バルドゥング・グリーン《呪われた馬丁》版画
デューラー《空を飛ぶ魔女》版画
ハインリヒ・クラーマー著『魔女への鉄槌』
1486年にドミニコ会士で異端審問官により書かれ、長い間魔女裁判の指針であったと言われる。ドイツでは17世紀までに16版、仏英伊でも版を重ねたベストセラー。
第3章 裁く
審問、拷問、処刑に関する道具類など。
《死刑執行人の鉄マスク》
16世紀のもの。公開処刑が一般的であった当時、執行人の後々の身を守るために着用したらしい。
第4章 想う
ファンタジーの世界のヒロインとしての魔女。
第3章の拷問道具は、苦手と言いつつも、つい長く眺めてしまう。