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【画像】【再訪】「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展(三菱一号館美術館)

2021年12月10日 | 展覧会(西洋美術)
イスラエル博物館所蔵
印象派・光の系譜
2021年10月15日〜22年1月16日
三菱一号館美術館
 
   エルサレムのイスラエル博物館所蔵の69点(うち59点が初来日とのこと)による印象派・ポスト印象派の展覧会を再訪する。
 
 本展では、一番大きな展示室に展示される作品全15点が撮影可能。
 第1章「水の風景と反映」27点中2点、および第2章「自然と人のいる風景」19点中13点となる。
 
 以下、撮影可能作品15点。
 
 
レッサー・ユリィ
《風景》
1900年頃、101.5×71.0cm
イスラエル博物館
 レッサー・ユリィ(1861〜1931)は、主にベルリンで活動したドイツ印象派のユダヤ系画家。旧プロイセンのポーゼン(現ポーランドのポズナン)近郊の小さな村ビルンバウムに生まれ、11歳のとき父が亡くなって母と二人の兄弟と一緒にベルリンに移り住む。母は小さなリネン店を営んで子どもたちを育てたようだ。
 本展には4点の出品。
(レッサー・ユリィについて)
 
 
クロード・モネ
《睡蓮の池》
1907年、101.5×72.0cm 
 1907年にモネが制作した、睡蓮のほぼ同一構図の縦長の連作15点のうちの1点。日本に所蔵される2点も、別展示室にて特別展示される。
 隣接展示される上掲のユリィ作品とサイズがほぼ同一。
 
 
ギュスターヴ・クールべ
《岩のある風景》
1872年、45.0×58.0cm
 
 
ギュスターヴ・クールべ
《森の流れ》
1873年、64.5×79.5cm
 
 
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
《モントフォンテーヌ、小さな柵へと続く道》
1850年代、32.0.×40.0cm
 
 
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
《樹々の間に差す陽光》
制作年不詳、33.6×23.4cm
 
 
シャルル=フランソワ・ドービニー
《花咲くリンゴの木》
1860-62年、26.5×40.5cm
 
 
カミーユ・ピサロ
《豊作》
1893年、46.3×55.9cm
 
 
カミーユ・ピサロ
《朝、陽光の効果、エラニー》
1899年、66.0×81.7cm
 
 
カミーユ・ピサロ
《エラニーの日没》
1890年、65.2×81.3cm
 ピサロは、スーラに感銘を受け、1880年代に一時的に点描主義を採用する。本作品を制作した時期にはすでに放棄していたものの、かつて吸収した点描主義の名残が認められる、とのこと。
 
 
ポール・セザンヌ
《陽光を浴びたエスタックの朝の眺め》
1882-83年、60.5×92.5cm
 
 
ポール・セザンヌ
《湾曲した道にある樹》
1881-82年、60.0×73.0cm
 
 
クロード・モネ
《ジヴェルニーの娘たち、陽光を浴びて》
1894年、65.0×99.5cm
 「ジヴェルニーの娘たち」とは、悪天候に備えるため一時的に築かれた藁の束が女性の姿に見えることに由来している、とのこと。
 
 
フィンセント・ファン・ゴッホ
《麦畑とポピー》
1888年、54.5×65.0cm
〈画像省略〉
 アルル時代。ただし「近年の研究により、もう少し早い1887年、ポピーの花の季節である晩春から夏の制作であるとの指摘がなされている」とのことであり、その指摘どおりなら、パリ時代の制作となる。
 
 
フィンセント・ファン・ゴッホ
《プロヴァンスの収穫期》
1888年、51.0×60.0cm
〈画像省略〉
 アルル時代。1888年6月制作の「収穫を主題とした6枚の連作のうちの1点」との説明。
 
 
 以上、本記事では15点中13点の画像を掲載。
 15点のうち4点の作品名に「陽光」という言葉が出てくる。
 
 
 土曜日の13時過ぎに到着。
 日時指定なしの訪問だが、ほとんど待たずして入場する。
 15時半過ぎに退館。その頃は、日時指定なしの人用の待ち行列が館外に。20分待ちとの案内。
 
 
【本展の構成】
第1章   水の風景と反映
第2章   自然と人のいる風景
第3章   都市の情景
第4章   人物と静物
✳︎特別展示「睡蓮:水の風景連作」
✳︎ルドン《グラン・ブーケ》


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