東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

マッソン、ブローネル抜きのシュルレアリスム展(国立新美術館)

2011年04月17日 | 展覧会(西洋美術)

シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による-
2011年2月9日~5月15日
国立新美術館


【HPより】

東日本大震災の影響により臨時休館や、開館時間の短縮を行ってきましたが、多くの美術ファンのご要望にお応えすべく、このたび、5月9日(月)までと予定されていた会期を延長し、5月15日(日)まで開催することになりました。
会期:開催中~5月15日(日) ※毎週火曜日休館(ただし5月3日、10日は開館)


マッソン、ブローネル作品の連続に嫌気がさした前回の鑑賞。
このままの印象で終わってしまうのは、心残り。
ということで、「マッソン、ブローネルを無視」を基本方針とし、2回目の訪問を敢行しました。


写真、素描、書籍等の資料など、いろいろな展示があるなかで、主に絵画・彫刻に絞っての鑑賞です。


最初の部屋。
キリコ3点とエルンスト「ユビュ皇帝」。
キリコの「ギヨーム・アポリネールの予兆的肖像」は、キリコ独特の風味という点では物足りない。この絵は、題材と所蔵先で有名になっている気がします。


次の大部屋。
マグリッドの「秘密の分身」が目立ちます。人をこんな形で2分割せず、普通に描いても充分シュールな気がするのですが。
ジョセフ・シマのおとなしめの2作品「二重の風景、電気嵐」「正午」が気になりました。なんかいいなあ。どういう画家かは知らないのですが。


次の部屋。
ミロ作品が3点。濃淡あれど、青がメインの作品。


次の部屋が、個人的には今回のハイライト。

ダリの2作品「不可視のライオン、馬、眠る女」「部分的幻覚:ピアノに出現したレーニンの六つの幻影」。特に惹かれず。

マグリッドの「赤いモデル」。
この作品を初めて見たのは、(たぶん)ボイマンス美術館所蔵の別バージョンだったと思います。
そのときはほんとうにびっくりしました。発想にただ深く感心するしかなく、非常に強い印象が残りました。
さすがに今回は初めてのときほどの驚きはないですが、やはりいいなあと、長く眺めることとなりました。

そして、今回一番のお気に入りである、ジャコメッティのブロンズ作品「テーブル」。
360度どの角度から見ても魅力的です。ミニチュアが欲しい。


部屋はまだ4つほど続きますが、印象に残る作品は特になし。


短時間で出口に到着してしまいました。
2回目であること。絵画・彫刻以外はスルーしていること。なによりも大量のマッソン、ブローネル作品を無視したこと。
見る作品数が相当絞られ、かつ残る作品も私の好みではなかったということでしょう。


やはり本展は、「マッソン、ブローネルとその仲間たち」展でした。



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