本屋で見かけた新刊の画集。
『イタリア・ルネサンス美女画集: 巨匠たちが描いた「女性の時代」』
池上英洋 監修・著
小学館、191頁
2014年9月発売
イタリア・ルネサンスの巨匠たちによる美女像を切り口に、イタリア・ルネサンスを探るという書籍のようだ。
昔、似たような画集があったなあ、と本箱を探し、久々に開く。
『女像』
亀倉雄策、木島俊介 編・著
講談社、242頁
1994年6月第1版発行
「美しい女性を最高に美しく、しかもできるだけ近づいて撫でるように鑑賞していただきたい」
イタリア・ルネサンス絵画(15-16世紀のイタリア絵画)と同時代のフランドル絵画が中心。
他、オランダ・英国・フランス・スペイン・ドイツの15-19世紀の絵画。
計191点の美しい女性像が「トリミング」図版で紹介される。
この書籍のため、新規撮影+部分接写を行ったとある。
20年前の刊行だが、図版の質は高い。
イタリア・ルネサンスの美女像はさすがに魅力的。
なにより実見する機会がない北方ルネサンスの美女像が、新鮮。
【左】ヘラルト・ダヴィット≪聖母子≫ジェノヴァ、パラッツォ・ビアンコ美術館
【右】ヘールトヘン・トット・シンス・ヤンス≪降誕≫ロンドン・ナショナル・ギャラリー
【左】クエンティン・マサイス≪祈る聖母≫アントウェルペン王立美術館
【右】ハンス・メムリング≪聖母子≫メムリング美術館
【左】ヘラルト・ダヴィット≪玉座の聖母と聖女たち≫ルーアン美術館
【右】ヘラルト・ダヴィット≪カナの婚礼≫ルーブル美術館
【左】ペトルス・クリストゥス≪婦人の肖像≫ベルリン国立絵画館
【右】ヤン・ホッサールト≪アレクサンドリアの聖カタリナの神秘の結婚≫ハンブルグ美術館
【左】ロヒール・ヴァン・デル・ウェイデン≪婦人の肖像≫ベルリン国立絵画館
【右】ロベール・カンパン≪婦人の肖像≫ロンドン・ナショナル・ギャラリー
いつの日か、これら絵画を実見する機会があるといいな。