大浮世絵展-歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演
2019年11月19日〜20年1月19日
江戸東京博物館
平日の閉館1時間前に、江戸東京博物館に行く。
2014年以来の第2弾となる「大浮世絵展」。今回は、5人の大人気絵師の人気画題に絞っているとのことだが、歌麿の美人画と写楽の大首絵を見れば充分、との腹づもりでの訪問。
展示室に入る。期待以上に空いていることにニンマリ。最初のエリアが歌麿で、歌麿の美人画がたくさん展示されていることにビックリ(あとで出品リストを確認すると37点)。
全くの自らのペースで、前後左右への移動も全くの自由で鑑賞する。
歌麿が終わり、残り時間は半分を切っている。次の写楽のエリアに移るが、こちらもたくさん展示(あとで出品リストを確認すると30点)。これは時間が足りないと判断。残り時間は歌麿の2巡目で過ごすこととする。欧米ブランド美術館からの出品が大半で、摺りの状態が良いものばかりのようである。満喫。
展示替えもあるので再訪したい(なお、シカゴ美術館からの出品作は通期展示のようだ)。12/24以降に行けば、少なくとも歌麿については東京会場出品予定作品は全て見ることができそうである。ただ、普通の土曜日曜には行きたくない。通常の鑑賞環境では満足できそうもない。
印象に残る作品4選。
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喜多川歌麿
《婦女人相十品 煙草の煙を吹く女》
シカゴ美術館
凹凸の空摺りで、女性が吹き出した煙を表しているのが、凄い。
その箇所をアップ。
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喜多川歌麿
《婦女人相十品 ポペンを吹く娘》
メトロポリタン美術館
私的には「ビードロ」の言葉のほうが馴染みやすい。さすがの貫禄を感じる作品。
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喜多川歌麿
《錦織歌麿形新模様 白うちかけ》
大英博物館
どうしても「白うちかけ」と白い背景との見分けがつかない。そのため私には江戸時代の妖怪図巻に登場する妖怪に見えてしまう。
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喜多川歌麿
《武蔵野》
ボストン美術館
背景の大きな白い半円は、満月が昇っている様。ここは「武蔵野」ではなく、大気圏外の世界、宇宙の世界。
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