フェルメール展
2019年2月16日〜5月12日
大阪市立美術館
大阪・天王寺公園にある大阪市立美術館にて、フェルメール展が始まった。同館では、2000年の日本最初のフェルメール展以来、19年ぶり2度目のフェルメール展である。
早速、週末に関西プチ美術旅行を敢行する。今回はフェルメール展鑑賞のみのプチ美術旅行である。
朝6時台前半の東京発の新幹線に乗る。新大阪から天王寺へ行くには、新大阪から大阪メトロ御堂筋線に乗るのが一番早くて楽なようであるが、新大阪からJR京都線で大阪へ、大阪からJR大阪環状線で天王寺へ行くと、追加料金なしなので安く済む。大阪環状線は内回りに乗るほうが早いようだが、混んでいるので外回りで座っていく。
美術館到着は開館時刻9:30にギリギリ間に合わない頃。開館待ち行列ができていて、入館が開始されている。それほど待つこともなく、入館となる。
事前にチケットを入手していない私、チケット売り場にて東京展の半券を提示し、100円の割引を受ける。
館内に入り、まず大荷物を荷物預かり所に預け、その後ロッカーがあることを知ってコートを入れて(コイン不要)から、いざ入場。
入場すぐの音声ガイドに長い行列ができている。大阪展では通常どおりの有料貸出、600円をスルーする。
そして、大阪展限り出品《恋文》に直行!
1 会場構成
大阪市立美術館は、東京展の会場と比べ、キャパシティが大きい。
章ごとに展示室が設けられる。
最初の展示室は第1章・肖像画。
次の展示室は第2章・神話画と宗教画。
次の展示室は第3章・風景画。
次の展示室は第4章・静物画。
ここで第一会場は終わり、第二会場へ移る。第一会場から第二会場への通路には、トイレと休憩室がある。
第二会場の最初の展示室は第5章・風俗画。
そして、前室を、真正面に《取り持ち女》を見つつ通り抜け、フェルメール・ルームに入る。
左の壁に《マルタとマリアと家のキリスト》、正面の壁に《取り持ち女》、フェルメールの最初期作品2点のみが展示された展示室。
ヤング・フェルメール・ルームである。
次の小室には、解説パネルが2つ、作品所蔵MAPと関連年表。
次の展示室。左の壁に《手紙を書く女と召使い》、正面の壁に《リュートを調弦する女》、フェルメール2作品のみが展示された展示室である。
次の展示室が最後の展示室。
右の壁には、ハブリエル・メツー《手紙を読む女》と《手紙を書く男》。
左の壁には、メツー作品と向かい合う位置に《恋文》、その右側に《手紙を書く女》。
レター・ルームである。
フェルメール・ルーム3室はもちろんのこと、各展示室とも東京展に比べると、作品がゆったりと展示されていて、バックスペースもある(椅子はない)。
2 出品リストと作品解説、音声ガイド
出品リストは、通常よくある出品リスト。
各作品の横には、通常よくあるキャプション掲示。そして、作品解説が全ての作品に掲示されており、その内容も東京展で配布された小冊子より濃い。
音声ガイド(600円)は、借りていないので詳細不明だが、石原さとみさんが務めていて、対象作品はフェルメール全6点を含めた16点。
追加料金なしの東京展では、対象作品はフェルメール9点中僅か4点で、全10点であった。ひょっとすると音声ガイドの内容も大阪展より薄っぺら、追加料金なしなりの内容であったのかも(勝手な想像)。
3 トイレと休憩室
東京展と異なり、会場内にあるトイレ。
大きな休憩室。「美術ホール」が正式名称であるらしい休憩室は、美術書籍を閲覧できるほか、本展関係ビデオの上映や、「フェルメールをはじめとした17世紀オランダ絵画に描かれるような中国磁器」1点(同館所蔵)の展示もある。
4 混雑状況
まだ始まったばかりなので、会場内は大変というほどの混雑ではなく、係員からの声かけもぼぼない。11時半頃の退館時には、会場内も落ち着いてきていて、入館待ち行列もない。
5 感想
東京展の《牛乳を注ぐ女》を含むフェルメール全9点の出品と日時指定入場制導入による入場待ち時間の短縮を除けば、大阪展のほうが断然よい。
特に、ヤング・フェルメール・ルームと、フェルメール対メツー比べ合わせ鑑賞が楽しい。
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