ジョセフ・クーデルカ展
2013年11月6日~2014年1月13日
東京国立近代美術館
写真の展覧会への訪問は、せいぜい年1・2回、たまたま気になった展覧会に行く程度。
本展は、2011年東京都写真美術館で開催の「ジョセフ・クーレルカ プラハ1968」が印象的であったので、金曜の夜間開館時に訪問した。
写真は、記録性と芸術指向性のベクトルがあって、個人的には記録性の高い作品が好みであるらしい。
「プラハ1968」は、1968年8月のワルシャワ条約機構軍によるプラハ侵攻時の写真であり、記録性が極めて高いと言えるだろう。
本展は、「プラハ1968」を含む、クーデルカの初期(1958年)から現在(2012年)までの作品を概観するもの。
「プラハ1968」は10点程度と控えめで、「初期作品1958-1961」「実験1962-1964」「劇場1962-1970」「ジプシーズ1962-1970」、「侵攻1968」「エグザイルズ1970-1994」「カオス1986-2012」の章立てにより、総計約280点の作品が展示されている。
記録性が高い「プラハ1968」は、クーデルカとしては例外的な作品であり、一見記録性の高そうな「ジプシーズ」も、クーデルカの観から構成されている。
クーデルカはもっぱら芸術指向性の作家なのだなあと思った。