三菱一号館美術館は、2/28から3/16まで臨時休館中です。
開館10周年記念
画家が見たこども展
ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン
2020年2月15日〜6月7日
三菱一号館美術館
2月26日、(株)ウインダム様からご案内にいただいた「ブロガー・特別内覧会」に当選し、2度目の「画家が見たこども展」鑑賞をする。
当初予定されていたギャラリートークは「お客様が長時間密集した場に留まることを避けるべく」中止となったが、代わりに高橋明也館長の挨拶があった。
その挨拶で特に強調して触れられた作品3点。
モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル
《ブレのベルナールとロジェ》
1883年、81.5×131.4cm
オルセー美術館
少年少女向け雑誌や絵本など「子どもの純真な世界を繊細に描いた」挿絵で著名な画家であるらしい。確かに本作の作風も絵本の挿絵っぽい感じ。モデルは画家の2人の息子。描きこまれた草原と対照的に子どもたちのフラットな描写。館長の話によると、最近注目されてきている画家とのこと。
ボナール
《雄牛と子ども》
1946年、94.6×118.5cm
モナコ、個人(マーク・カウフマン氏)蔵
ボナール
《サーカスの馬》
1946年、93×117cm
モナコ、個人(マーク・カウフマン氏)蔵
画家の最晩年、亡くなる前年に制作された作品。子どもと雄牛、馬。「生き物への深い愛に満ち」、「児童画の如く自由闊達な筆で表された」作品。館長のオススメ。前回訪問時は素通りしていたが、今回観て非常に魅力的であるのにびっくりする。
以下、ナビ派4人(ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン)の、前回訪問時のブログ記事で言及した作品を主に、展示風景の画像を掲載する。
ヴュイヤール
《赤いスカーフの子ども》
1891年頃、ワシントン・ナショナル・ギャラリー
&
ヴュイヤール
《乗り合い馬車》
1895年頃、ロサンゼルス、ハマー美術館
ヴュイヤール
《公園にて、麦わら帽子》
1891年、個人蔵
ヴァロットン
《エトルタの四人の海水浴客》
1899年、ギャラリー・バイイ
ドニが長女ノエル(1896年生まれ)を描いた作品が愛情いっぱいでほのぼのとしていて好ましい。
ドニ
《ノエルと母親》
1896年頃、個人蔵
ドニ
《入浴するノノ》
1897年、個人蔵
3歳のノエル
ドニ
《サクランボを持つノエルの肖像》
1899年、ブリュッセル、個人蔵
前回訪問時、まだ未展示であったボナール作品も今回は展示されている。
ボナール
《祖母と子どもたち》
1893年、サン=クロード、修道院美術館
画像は、ブロガー・特別内覧会にて主催者に特別の許可を得て撮影したものです。
三菱一号館美術館ほか特別内覧会の関係者に感謝いたします。
一日も早く、三菱一号館美術館が開館を再開できますように。