災害に学ぶー明治から現代へ
2015年9月19日~10月12日
国立公文書館
近代以降の日本における災害(22件。自然災害のほか、戦災、火災など)に関する資料を中心に展示されている。
公文書に遺された災害の記録ー明治三陸地震と昭和三陸地震ー
・貞観地震
869年7月9日(貞観11年5月26日)
《日本三代実録》
二十六日癸未、陸奥国にて大地震。(空を)流れる光が(夜を)昼のように照らした。
人々は叫び声を挙げ、伏して立つことすらできず、ある者は倒れた家屋の下敷きとなり、ある者は地割れに埋まってしまった。驚いた牛や馬は暴れ、互いに踏みつけ合い、城や倉庫・門櫓・牆壁などが崩れ落ち、数えることができない。海鳴りがまるで雷鳴のように響くと、波濤が立ち上がり、潮が湧き上がり、川が逆流して波濤が長く連なって押し寄せた。波はたちまち城下に達し、海から数百里以上離れた土地まで水浸しとなり果てもわからないほどである。野原も道もほとんどが海原と化した。船に乗ったり山に登って避難することができずに溺死した者は千人あまりに及ぶ。田畑も人々の財産も、ほとんど何も残っていない。
・明治三陸地震
1896年(明治29年)6月15日
《宮城県知事報告海嘯被害ノ件》
・昭和三陸地震
1933年(昭和8年)3月3日
I 災害発生ー対処と制度ー
1:浜田地震
1872年(明治5年)2月6日
2:磐梯山の噴火
1888年(明治21年)7月15日
3:濃尾地震
1891年(明治24年)10月28日
II 不燃都市への挑戦
4:銀座大火
1872年(明治5年)2月26日
5:神田大火
1881年(明治14年)1月26日
III 関東大震災と帝都復興事業
6:関東大震災
1923年(大正12年)9月1日
IV 自然災害への対策
7:桜島噴火
1914年(大正3年)1月12日
8:北丹後地震
1927年(昭和2年)3月7日
9:室戸台風
1934年(昭和9年)9月21日
《小学校、中等学校被害図》
午前8時頃大阪に上陸した際、大阪湾では満潮を過ぎてましたが潮位は高く、最大瞬間風速秒速約60mという強風により4mを超える高潮が発生しました。大阪市内では登校時間にあたる午前8時頃が最も台風の勢力が強かったため、学校の教職員や児童をはじめ保護者までも校舎の倒壊に巻き込まれ、多数の死傷者を出しました。大阪市内の小学校244校のうち、被災を免れたのは鉄筋コンクリート造及び当時の昭和3年(1928)以降の耐震基準で建設されていた校舎のみでした。資料は、大阪府内の小学校、中等学校の被災状況を表した図です。
10:隠された地震の記録ー東南海地震と三河地震ー
1944年(昭和19年)12月7日/1945年(昭和20年)1月13日
V 戦災から復興へ
11:空襲と防空
12:戦災と復興計画
VI 戦後の災害
13:続く終戦直後の受難ー枕崎台風と南海地震ー
1945年(昭和20年)9月17-18日/1946年(昭和21年)12月21日
14:カスリーン台風
1947年(昭和22年)9月13-15日
15:福井地震
1948年(昭和23年)6月28日
16:伊勢湾台風
1959年(昭和34年)9月26日
17:チリ地震と津波
1960年(昭和35年)5月24日
18:新潟地震
1964年(昭和39年)6月16日
19:松代群発地震
1965年(昭和40年)8月~1970年(昭和45年)6月
20:雲仙普賢岳の噴火
1990年(平成2年)11月17日~1995年(平成7年)2月
21:阪神・淡路大震災
1995年(平成7年)1月17日
22:東日本大震災
2011年(平成23年)3月11日