いつも・心に音楽を・くちびるに歌を~♪ 自然を感じて!

音楽療法、音楽教室、障がいを持つ子供さんのピアノ指導、緩和在宅音楽療法、アマティーナ愛知弦楽合奏団

高齢者と声

2005-09-27 | コンサート企画
高齢になるほど声が出にくくなるという人が多い。

女性でも男性のように太く低くなっていく人もいれば、
そのままの声質で力のある張りのある声の人もいる。

しかし、10人のうち、声が小さくなる方は約、7・8人の確率で多い。

これは、声帯の病気ではなく、声帯の筋肉が弱っていき、声を出すための
腹筋が弱くなっていくのである。

特に老人施設に入所をしている高齢者は、話す声が小さいと感じる。
話すこともなく、一度も笑うこともなく、1日を過ごされる人も少なくない。

私が施設にお伺いして大きな声で歌って貰うと、初めて参加された方などは
何ヶ月ぶりに大きな声を出した。

気持が良かった、喉がはち切れそうだ、心が軽くなった、嬉しい・・
そのような声が聞かれる。

施設で、毎日一回でも歌を歌って頂くと皆さんの声が出るようになると
思うのだが・・・
なかなか時間が取れないのか(忙しい~忙しい~と職員の声)
職員がやる気がないのか・・
黙ってTVを見ている人が8割はいる。
目だけが画面を追っているような・・・本当に生き生きとした表情がない。

どんなに、反応の無い人でも、声掛けしたり、スキンシップをすれば
反応は示される。

それが毎日続けば、声に張りのある高齢者が増えることだろう。

認知症が進み、大きな声で怒鳴っている人は状況判断が出来ないままにも
声を出すという行為は、声帯リハビリテーションをしていることと同じであり、
声に張りがでるものと思われる。

歌を歌うことが苦手な人は、家中を閉めきって、わあ~~と叫んで見るも良し、
歌を歌うことが好きな人は、カラオケもよし、ともかく、
一日一回は大きな声を出すよう心がけてみよう。

そうすれば、声の衰えや、声帯筋肉の衰えも防ぐことが出来ると思う。
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