イメージトレーニング

ピアノを弾いたり歌を歌ったりする時に、イメージを持っているかと
生徒にたずねた。

♪此処の音符が上に盛り上がっているところは橋を駆け上がるイメージを
持って弾いてみて！

♪音が飛んでいるところは水溜りをぴょんと飛ぶように弾いてみて！

♪此処は青い空に雲がぽっかり浮いているような感じを持って歌ってみて！

♪雨がじゃーじゃー降って来たんだよ、早く帰らなくっちゃ～と
思ったことがあるでしょう～その気持ちを思って弾いてみて！

いろいろな事を言うがなかなかそのイメージがわかないようで・・・
そういう生徒には絵本をその場で読ませたり、画集を見せたりして
感覚を養わせる事にしている。
見てすぐと言うわけにはいかないが・・・ある程度の感じはつかめる。

小さい頃から、色や物や季節感や・・そういう感性を磨いておけば
演奏をするときにも心に浮かぶ。
しかし、外で遊ぶ事の少ない子供や会話の少ない子供たちは
こういう感性が養われない。

動物と触れ合う事も大事、花や草に心を移すことも大事、
親子で歩く事も大事、

子供の頃の演奏の良し悪しはそういう感性で決まってくるように思う。

今日も生徒を連れて庭に出て、虫がいないか探してみた。
今、咲いているお花を触ってみた。
土に終え書きもしてみた。
ハッパをちぎってみた。
道路でスキップをしてみた。
追いかけっこをしてみた。

そして・・・ピアノで表現をしてみた。
出来るじゃな＾い！だよ～～～～。

Ａちゃん、今の気持ちを音に表してみて・・・

もう一回外に出て遊んでおいで・・・

お帰り～
どの楽器を使っても良いから気持ちを楽器で表して～

太鼓を叩いた子、ピアノをぽんぽん叩いた子、ベルを鳴らした子

そうなんだ！生きている音がみんなの周りに出てきたよ
Ａ子ちゃんは？
カンカンカン（椅子を叩いている音）
道路を歩いたらこんな音がしたよ～

うんうん、良かったねぇ～

Ａ子ちゃんのイメージが音になりました。

親御さんには遊びとしか見えないと思いますが・・・
これもレッスンです！

その気分を大事に心にしまって、また、来週ね～