くまもとよかとこ案内人の会

熊本観光ボランティアガイドの会です。主に熊本城や熊本市内をご案内いたします。

熊本地震の影響もなく黄色く色づく大銀杏

2017年04月15日 | 熊本地震後の熊本城

おはようございます。

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地震は自然が引き起こすもの。

そして秋の紅葉も自然の成す技。

私たち人間は自然とともに生きている。いや自然に生かされている。

昨年2016年4月の熊本大地震で熊本城は傷ついた。でもそれから季節は春、夏、秋と過ぎ、熊本城のイチョウは美しく色づいた。 

(2016年12月3日付  熊本日日新聞)

毎年、秋になると天守閣前の大銀杏が黄色く色づき、多くの人を魅了していた。

熊本城は別名『銀杏城』である。この銀杏城は天守閣前の大銀杏に由来する。

伝説では加藤清正公が手植えし、その時に、『この銀杏が天守と同じ高さになる時に城に異変があるだろう』と予言したという。

手植えから270年。明治10年、銀杏は成長し天守閣に迫るほどになった。そんな中、天守閣は焼失。そう、西南戦争開戦の直前に焼失したのだ。

当然、大銀杏も焼けた。でも、根は生きていた。それが今の大銀杏である。

昨年の秋はこの大銀杏を新聞とニュースでしか見ることができなかった。今年もそうなるだろう。

なんか、毎年当たり前のように見ていたものが、媒体を通してしか見られない寂しさ。

この寂しさはきっと忘れることはないだろう。いつの日か自分の目で、直接この大銀杏を楽しめる日まで本当の意味での当たり前の日々は訪れない。

 

 

(2016年秋)

天守閣前の大銀杏は楽しめなかったけど、二の丸広場はいつもと変わらず黄色の絨毯が美しかった。

このときは本当に癒されたなー。

 

でも、こんな光景も。

崩れた石垣越しに見える銀杏。こんな風に銀杏を見るなんて想像もしたことがなかったから、これは衝撃でした。

あまりにも色鮮やかな銀杏で、よけいに崩れた石垣を痛々しく感じ・・・。

 

色づいた葉と石垣の応急工事。

規制線があり、近づくことができないけど、紅葉と石垣があまりにも対照的で、ここでもぼう然とこの光景を見ていた。

これからもたくさんの季節が訪れては去っていく。それを何度も何度も繰り返し熊本城は復旧していく。

 

 

 

2年後には大天守の復旧工事が終わる。

その時はこの光景を楽しめる。その日までこの大銀杏には工事を見守ってもらおう。 

 

 

飯田丸からの光景はいつ楽しめるんだろう。

飯田丸五階櫓の石垣工事は決まったが、櫓についてはまだ決まっていない。

ここは四季折々色が変わり、城内で一番美しいところだ。

早く、ここで熊本の四季を、熊本城の四季を楽しみたい。 

 

 

くまもとよかとこ案内人の会は、

熊本城を中心に熊本市のよかとこ!(良い所)をご案内しています。

熊本城下『城彩苑』に平日3名、土日祝日4名が待機しています。赤いジャンバー(ポロシャツ)のユニフォームが目印です。

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観光ボランティアガイド 『くまもとよかとこ案内人の会』
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   桜の馬場 城彩苑 総合観光案内所内
電話 096-356-2333


宇土櫓は建物の構造自体に大きな被害はないものの・・・

2017年04月14日 | 熊本地震後の熊本城

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一年前の2016年4月14日21時26分、最大震度7の熊本地震前震が発生。 

あの日から一年経ちました。

もう一年、まだ一年・・・ 被災者にとっては感じ方はいろいろでしょう。その日から時間が止まった方もいるでしょう。

私もこの一年いろいろとありました。私もいろいろとありましたが、それでも自宅の被害も少なく、ガイドもできます。熊本城もいつも近くに居ます。だから、前を向いて生きたい。一歩でも二歩でもいいから前に進みたい。時には止まったり、後退することもあるけど、前を向いて生きたい。


熊本地震のあと、熊本城のメインの建造物である大小天守閣と宇土櫓が建っている姿は勇気をもらいました。

細かいことをいえば、屋根瓦が落ちたり、白壁が落ちたりしていましたが、それでも熊本城のシンボルは地震前と変わらず凛と佇んでいました。

天守閣も宇土櫓もすごく力強く、地震に耐え、そして地震後は私たち県民、市民を励まし、勇気づけてくれました。


(2016年11月19日付  熊本日日新聞)

地震後も宇土櫓はいつもの場所で、いつものように建っていました。

でも、内部の情報などはまったくわからず、宇土櫓に関してはやきもちしていました。

そんな中、地震から7か月たち、やっと内部を報道関係者に公開されました。

◎建物の構造自体に大きな被害はみられない

◎1、2階はしっくい壁の剥落がひどい

◎廊下の床が建物中心に向かって大きく傾いている

◎2階の鉄骨製の補強材が1か所撓む

◎2階の敷居が1か所破損

◎3階のかもいが1か所外れ落下

◎4、5階は大きな損害はなし

構造自体には大きな被害はみられないものの、大規模な修理になる可能性ありとのこと。当分中に入ることはできないですね。

この報道を知り、ホッとしたのと、中に入れない寂しさが入り混じり、複雑な気持ちになったのを昨日のことのように覚えています。




宇土櫓は地震で倒れなかった。本当に強い、強い建物です。

でも、隣の続櫓は倒壊。ずっとずっと長い間一緒にいたのに、宇土櫓も続櫓も辛かったでしょうね。

もしかしたら、続櫓が宇土櫓を守るために自ら犠牲になったのかな。

熊本城の大小天守閣は明治10年の西南戦争のときに焼失しています。昭和35年に天守閣が復元されるまで約80年もの長い間宇土櫓が熊本城のシンボルでした。

その間には明治22年の金峰山地震もありました。その時も宇土櫓は耐えました。

でも、大正の後半には軒先の一部が落ち、屋根が破損したりと劣化がひどくなりました。

荒廃した宇土櫓をなんとかしようと、大正15年に熊本城址保存会が結成され、市民、県民に広く寄付を呼びかけ、昭和2年に解体修理が行われました。あの時から90年経ちました。また大規模な修理が行われます。

それによって、もしかしたら、宇土櫓の創建年が明らかになるかも。部材の化学分析でいろいろとわかるかもしれない。

いろいろなことが解明されたら、宇土櫓の歴史的価値は高まるだろう。

 

いつ、どんな風に宇土櫓の修理が開始されるのかまだ発表されていない。

一日も早く今後の予定を知りたい。そして、一日も早く修復工事に取り掛かってほしい。 

 

 

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2016年11月1日より復興城主の受付開始

2017年04月13日 | 熊本地震後の熊本城

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(2016年11月7日付   熊本日日新聞)

 

2016年11月1日、この日は嬉しい嬉しい思い出の日になりました。

この日から熊本地震で被害を受けた熊本城修復のため、一口1万円以上の寄付を募る『復興城主』の受付開始。

私は朝、8時半前に城彩苑に行きました。するとすでに数十人の人たちが行列を作っていました。復興城主のために早朝から皆さん並んでいるんですよ。その光景は本当に嬉しかった。そして9時、10時過ぎになるとどんどん行列が長くなり受付は数時間待ちに。

こんな状態が何日も続きました。たくさんの人たちが熊本城のことを想い、復興城主になる。みんな、みんな熊本城が大好きで、それを行動に移し・・・。すごく素敵な光景でした。

長時間待っている人には申し訳ない気もしましたが、行列の中に熊本城愛が漂っていて、それを見ることができ、皆さんの想いを感じることができ、私もすごく嬉しかった。

あの行列は、熊本城復旧の大きな力になります。みんなでみんなで力を合わせて元に戻したい。 

復興城主

 

もちろん、私も復興城主になりました(^○^)

今回は先着1万人に人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』 もあり、私も限定グッズを頂きました。

復興城主受付開始から2ヵ月後の2017年10日現在で計6億1323万円(3万6797件) になりました。

熊本城の修復には634億円かかると言われています。復興城主の寄付は全額修復に充てられます。

復興城主

 

 

以前、ガイド仲間と話しをしていたんですが・・・

今は1万円以上の寄付で復興城主になれるんですが、もっと低額で『足軽』とか『家臣』とかになれたら、それも面白いのではないかと。

熊本城の修復にはお金も時間もかかります。その間、長い目で寄付が集められるよう、いろいろな形があってもいいのではないと思います。

 

 

 

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本丸御殿は構造に影響なしも一部傾斜

2017年04月12日 | 熊本地震後の熊本城

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お客様をご案内していて、よく聞かれるのが、本丸御殿の状況です。

本丸御殿は熊本城築城400年を記念して2008年に復元。

古写真や古文書、発掘調査の出土品をもとに、往時の雰囲気を体感できる、絢爛豪華な建物として完成。

 

(2016年10月13日付  熊本日日新聞) 

報道によると、

◎建物の構造、天井画、障壁画などに影響は見られない。

◎多くの壁面のしっくいがひび割れ、剥げ落ちた。

◎御殿西側の石垣背面が約10センチ沈下。これにより昭君の間の框が約4センチ傾斜。廊下などでも傾きが感じられる。



地震前に撮影したものですが、写真を見ていると、中に入りたくなる。

でも、天井画や障壁画はなんともなくて本当によかった。

本丸御殿の今後の復旧工事については、まだ何も発表されていないのでまったくわかりませんが、一日も早く地震前のように中に入れるようになりますように。

 

 

石垣の沈下によって、この框が約4センチ傾斜しているそうです。

昨年の10月の新聞報道では修復方法はまだ決まっておらず。部分的な解体やジャッキで引き上げるなど修復方法はいろいろとあるようですが、まだそこまでいっていませんでした。

あれから半年たっているから、もしかしたら、具体的にどうするか決まっているかも。

今年度(2017年度)中に、復旧の工法や手順などを盛り込んだ復旧基本計画が発表されるので、それがわかれば、素人の私でも少しは今後のことがわかるかも。早く発表してほしいなー

 

 

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2016年9月8日より頬当御門周辺の部材、石材回収

2017年04月11日 | 熊本地震後の熊本城

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2016年4月の熊本地震で熊本城は甚大な被害を受けた。

地震後、城内に入れないので、城内の様子は報道関係からの情報収集となる。

 

(2016年9月22日付  熊本日日新聞) 

この記事は嬉しいというか、前に進んでいるのがわかり、少しホッとしたと同時に、実際に何も見ないまま、どんどん変わっていくことを改めて実感した。

私が被害状況を見ても、何一つ復旧に向けて力にならない。それどころか工事の邪魔になることは想像できる。

でも、たくさんのお客様と一緒に通った頬当御門の様子をひと目でも見て、『今はこんな状態です』ってお客様に伝えたい。

何度もお客様から、『城内の様子は?』と聞かれた。今後もきっと聞かれると思う。

 

 

(2017年3月3日撮影)

 

 

2016年9月より頬当御門周辺の部材、石材は撤去。

その後、復旧工事に使用する仮設スロープを2本設置。2017年3月完成。

スロープは6.6メートル幅の鉄骨造り。

頬当御門から天守閣西側の平左衛門丸までの98.2メートルとそこから天守閣前広場まで54.6メートルの2本。

工事機材や資材の搬入に使用し、天守閣や本丸御殿などの復旧工事が終わった後に撤去。

 

 

今、この石垣の向こうでは関係者が作業をしています。

私たちは見ることができないけど、無事復旧工事が終わることを祈るしかない。

 

 

最近は天守閣の中で作業員が何やらしている様子がわかる。

人が動いているのが遠目ながら見える。それだけでも皆さん頑張っている、ありがとうの気持ちでいっぱいになる。

 

小天守の石垣にも足場が。

どんどん変わっていく。そして、5月になると天守閣に本格的な足場が組まれ、やがてそこにシートが被され、天守閣も見えなくなる。

2019年大天守は復旧工事が終了する予定。それまで2年ほどは天守閣が見えない。

今はもうすぐ天守閣が見えなくなると覚悟している。でも、実際に見えなくなったら、胸がしめつけられるかも。復旧のための過程とわかっても、天守閣が見えないと寂しいだろうな。

 

 

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