オートルート完全走破 Vol.3

出発の朝
4月15日(金) －－－ Day01 アイスランド大噴火


2010年4月15日（金）
7:30にアラームをセットしたけど無用だった、7:10起床。
シャワーを浴びて、最終メールチェック。
よし、なんにもナシ。
・・・・この時ちゃんとニュースもチェックしておけば良かった。

予定の飛行機は11:00。
国内線でトロントまで移動だから1時間半前くらいにバンクーバー空港に到着できれば問題ないだろう。


8:30に家を出発。
いつもなら1時間もあれば余裕で着く空港も荷物が多くて余計に時間が掛かる。




9:50　AIR CANADA チェックインカウンターに到着。
いつものようにチェックインしようとすると、、、




　AC係員「アイルランドで火山がドカンと噴火したのは知っているのかしら？」

　カオル「へ？何？何？なんのこと？」

　AC係員「アイルランドで火山が噴火したの、ご存知かしら？」

　カオル「それとおれがスイスのチューリッヒへ行くのとどんな関係があるの？」

　AC係員「火山灰が大量に噴出していて飛行機に影響があるの」
　　　「イギリス・ロンドン・ヒースロー空港は今すでに閉鎖しているの」　
　　　「今後は欧州全土に広がることが予想されているわ」
　　　「フランス、イタリア、スペインの空港が閉鎖になるのも時間の問題よ」
　　　「当然、スイス・チューリッヒも」



はい？　灰？　火山？　空港閉鎖？

なんなんだ？　なんだんだよ、一体？

オートルート完全走破 Vol.2

出発まであと、、
馳せる思い


2010年4月13日（水）出発まであと2日。
8割程度のパッキングを終える。


2010年4月14日（木）出発まであと1日。


18:30 仕事終了。
思った以上にすんなりと仕事が終わりびっくり。
家に帰り家族で夕食を食べ、最後のパッキングをする。
今回は写真をたくさん撮ることにする。
パー子もびっくりの1日100枚を目標にする。
9日間だから900枚だ。


8Gのメモリを持って行こうとしたらこのデジカメでは対応できなかった。
もうこのデジカメとは5年以上一に緒いる。
2005年1月の伊太利亜セストリエールのツアーの時にサトウさん（仮名）からプレゼントしてもらったものだ。
24:00就寝。

2005年 さとうさんグループとセストリエール たび記 ←こちらもお楽しみください。



夜中に何度も目が覚める。
やっぱり興奮しているみたい。
だって夢のオートルートだもんな。
それに2年ぶりのヨーロッパ、4年ぶりのツエルマット。



＜ロシティーがめちゃめちゃ美味い、レストラン・フーリー＞

オートルート完全走破 Vol.1

悪魔のささやき、天使の歌声
決意のとき



2010年2月X日
3月に家族で小旅行に出掛けようとたった1日の休暇申請をしたところ「否」とされる。

怒・怒・怒・怒・怒・怒・怒・怒・怒・怒・怒・怒・怒

実は12月に米国と日本から親、姉家族が遊びに来た時も休暇を「否」とされていた。
1月にも1日申請したところ「否」とされて半休にした。
そして2月にも「否」。

他のスタッフも皆が「否」だったら「しょーがねーなー」で済ませるところだが、上司をはじめ皆が2週間以上の休暇を取っている。
言うタイミングが悪いのかことごとく「否」をもらいまくった。
さすがに カチンっと。

そして悪魔のささやきか、天使の歌声か、どちらかは覚えていないが「4月にオートルートいっちゃえ」という天からの声が舞い降りてきた。

「そうだ、オートルートへ行こう！」







‐‐‐＜月日はさかのぼり、、、＞‐‐‐

2009年11月16日（土）
バンクーバー空港近くのめちゃめちゃうまい中華（飲茶）を食べながら、

カオル「来年（10年）もオートルートのツアーやるんですか？」

C葉さん（仮名）「やるよ、今年こそ走破したいしな。」

カオル「僕も連れてってくださいよ」

C葉さん（仮名）「いいよ、去年もジュネーブの手配のひと連れてったから」

カオル「前にも話しましたけどオートルートのツアー作りたいんですよ」

C葉さん（仮名）「確か5人くらい集まってるから大丈夫だと思うよ」

カオル「じゃあまた春が近づいたら連絡するんでお願いします」

C葉さん（仮名）「うん、わかった。それにしてもコレうめーな」






3月某日
「オートルートへ行こう」の声が舞い降りてから準備に入った。
幸いにして参加者は3人と少ないながらもツアーの催行も決まった。

Announcement ‐‐‐ 予告

みなさんにお集まりいただいたのは他でもない(゜Д゜ )ウマー

告知ばかり、口ばかりになっていた「オートルート完全走破2010」のたび記を次回より始めます。



＜山岳ガイド・アンドレとカオル＞



かなりの長編です。かるく100話はいくでしょー
そうとうDetail（細部）にまでこだわりを持って書き綴っています。

30話目ぐらいからオートルートは始まります。
それまでは、アイスランドの火山噴火などカオルの徒然日記です。
まあバタバタとしました。


では次回より連載スタートです。

よろしこ。

Invitation ‐‐‐ お誘い

＜4月でも3500メートルの雪はパウダー！＞


視察に行くって決めた時から、2012年に『カオル企画』オートルート2012をやることも決意していた。

早速お誘いメールを出したらすぐに参加表明がTちゃん（仮名）から返ってきた。
そして数日中に、Kちゃん（仮名）、Kん（仮名）、Mりん（仮名）、Eろ（仮名） からも参加表明が届き、他数名から興味ありの連絡をもらった。

とにかく2年後だから。
今、行きたいと思ったらカオルに連絡ちょうだい。
ホントに今、連絡ちょーだい。
このブログ読んで「カオルとオートルート行きたい」って思ったら連絡ちょーだい。
k46@mail.goo.ne.jp まで。



＜天候に恵まれ、メンバーに恵まれ、最高のひとときを過ごす＞



2年あるから、
・スキーの技術向上も、
・山スキーに慣れることも、
・体力をつけることも、
・費用を捻出することも、
・休暇の調整をすることも、
・オコナイ積むことも、
2年あるからできるよ、強く願えば必ずできるよ。


カオルは今回（2010年）運良くオートルートを走破できたけど、あの景色は、スケールはホント体験して欲しい。あそこでしか体験できないもの。
そして走破した時のあの感動、開放感、達成感。
感じてもらいたい、みんなにも。
だから一緒に行こう、2年後に。


＜3200メートルのビニエット小屋で向かえる朝焼け with 山岳ガイド＞


送信日時 2010/03/10 (水) 23:26
お誘い 『カオル企画』10周年特別企画　「カオルとヨーロッパ・オートルート2012」

こんにちは、一斉配信にて失礼します。
個別のお誘いはまたさせていただきます。

今日はいつもの闇のお誘いにやって参りました！
来年（2011年）ではございません、さ来年、2012年のお誘いですっ！！


『カオル企画』10周年特別企画　「カオルとヨーロッパ・オートルート2012」
ツアー日程 2012年4月 10日間（7日間滑走、カオル完全エスコート）
参考予定価格　45万円＜2011年秋に決定予定＞　
最少催行人員　8名（定員12名程度）


『カオル企画』始めてもうすぐ十年だってさ、あっというまだねぇ
しかしナゼ2年後か、、いつもお願いしてることを2年間継続して欲しいからなのです。
2年間掛けてなんとか調整していただきたいのです。
1.休暇　2年掛けて休暇の根回しお願いします。
1.体力づくり　2年掛けて山スキーの体力を養って下さい。
1.オコナイ　ものすんごい天候に左右されます。オコナイ宜しくお願いします。
1.金額も金額なので2年間掛けて調整いただきたい。

バックカントリー好きのみんななら聞いたことがあると思うんだ「ヨーロッパ・オートルート」。
スイス・ツエルマットとフランス・シャモニーの壮大なヨーロッパアルプスを縦走するツアー。
どうせ行くなら若いうちに行こう！
どうせ行くなら若いおれ達だけで行こう！
どうせ行くならカオルがコーディネートするツアーで行こう！
オートルートを制覇した時の感動をみんなで一緒にわかちあいたい！

カオルは2010年4月、試走予定。
自腹をきって行ってくるよ、この旅の良さをもっとみんなに説明できるように。



ご興味ある方は先ずはカオルご連絡ください。
2年後のことなんて今からわかりゃしないから。
行ってみたいなって思ったら連絡ちょうだい。
Ｊ●Ｌだってこんだけヤバイんだし、おれだってどうなってるかわからないよ（笑）
でも2年後に目標セットして、どうなってるかわからない未来を楽しんじゃおうよ。
「行こう」って決めちゃったらこれから2年間楽しいよ。
行けなくなった時点で「ダメだ行けない」って言ってくれればいいんだから。
最終判断は2012年の2月でいいよ、それまでは行ける事だけ考えて思いっきり楽しんじゃおう！
だから行きたいなってひとはカオル連絡ちょうだい。


2011年1月には『カオル企画』第9弾
「カオルと粉雪サンピークス2011」決定です！
こないだのサンピークスがすっげー楽しかったからもう一度トコトン滑りたいんだ。
もう数名の方から参加表明もいただいております。
貴方からの参加表明もお待ちしています。
サンピークスツアー特別掲示板（BBS）
http://www2.rocketbbs.com/200/kaoru.html


旅創造屋　小嶋カオル　写真もみてね☆

Longing ‐‐‐ 憧れ

＜マッターホルン北壁＞

パウダーを滑るのが好きになったのはまだまだスキーがヘタクソな頃、1994年だったかな。
菅平に篭っていた時、例年になく大雪で、雪がばかばか降りまくり、深雪を滑る体験をした。
初めて滑った時は先輩に連れられてほとんど滑れなく、大きなバナナターンをするか、転ぶかのどちらかだった。
滑れるようになったキッカケは毎晩夕食後にやっていた自主トレのプロペラターンだった。
毎晩1000回のプロペラターンを自分に課していた。

そんなんでプロペラターン、ジャンプターン、ウェーデルン（当時呼称）は得意だった。
先輩からは「深雪の時でも押せば返ってくるから。」と言われたが返ってくるのがわからなかったから、強引に返らせたんだ、ジャンプターンで。
だからパウダー滑るのすんげー疲れたけど、いつかタイミングが掴めるようになって、そして「返ってくる」のがわかるようになった。
そしたら浮遊感も楽しめるようになって「パウダー最高！！」って叫びながら滑るようになっていた（笑）。


＜オーバーテオドル氷河 標高3000メートル超＞



94年当時は基礎スキー全盛期だからパウダー滑る人なんて少なくて降れば好きなだけ滑れるカンジだった。
それからも篭ったスキー場（北志賀、玉原、清里）でも率先してパウダーを滑っていた。

そして満を持してやってきた98年ウィスラー（ガイドデビュー）。
25年振りの大雪のシーズンにブチ当たり思う存分パウダーを楽しむ。
2月にはウィスラーのローカルが「パウダーはもういい（No Thank You）」と言うほど降りまくった。
バックカントリーという言葉を聞くようになったのはこの頃だけどゲレンデに思う存分雪が、パウダーがあったから裏山なんかに行く必要はこれっぽちもなかった。

2001年　初めてブラッコムでバックカトリーデビュー。
山岳ガイドと一緒に滑る。
今までにないスキー体験に興奮する。
こんなスキーもあるんだと感激する。

それから友達とバックカントリーに行くようにもなった。
ウィスラーは雪と天気が落ち着いていればお手軽1DayTripが楽しめる場所だから。

2002年夏　スイス駐在。
ヨーロッパのスケールを目の当たりにする。



＜バクカントリー　後方にマッターホルン西壁＞


2003年冬　『カオル企画』スタート。
この頃からいつかはオートルートというツアーに行きたいと思う。

2006年春　ウィスラー版オートルート、3泊4日スキーツアー「スペアーヘッドトラバース」へ出掛ける。
ヨーロッパのオートルートへの憧れが強くなる。

2008年冬　2年振りにヨーロッパを滑る。
オートルート、どうしたら来れるかな？

2009年春　オートルートのツアーをやりたい。
Ｆ社の先輩・C葉さん（仮名）がツアーを始めたのをきっかけに思いは強くなる。

2010年4月　オートルート視察　サースフェー・シャモニー 完全走破！！




なーんてわけで昨日、今日、オートルートを知って、行きたくなったわけじゃないんだ。
本気だからウン十万円を自腹で出して視察に行って来たし、2年後のツアープランを立てて、カオルだけじゃなく、一緒に行ってくれるメンバーのみんなにもしっかりと準備をしてもらって、最高のツアーを、最高の時間を、皆で一緒に過ごしたいと思っている。

やっぱね、視察に行って良かったよ。
カオルに足りないもの、カオルの駄目なところ、カオルがみんなに伝えなきゃいけないことがすごくはっきりわかったから。

これからオートルート2010 たび記の連載を始めるけど、カオルのダメダメぶりから色々と学んで欲しいと思います。
まぢでカオルは駄目でした、いやーホントにしんどかった。
憧れてるだけじゃだめなんだよ、ちゃんと事前準備しなくちゃ。。。



＜青空、飛行機雲、軍隊キャンプ、マッターホルン、完璧！＞

Since2003 ‐‐‐2003年から

実はオートルートは『カオル企画』の10週年特別企画として考えていて、2012年4月に催行予定。
もうすでに数名から参加表明をもらっている。
2年以上を掛けた一大プロジェクトなんだ。

まずはカオルの視察オートルートも終わったし、これからこの視察で準備したほうが良いと思ったこと、まだまだ足りていないと思ったこと、こうして欲しいなんて要望も「たび記」と一緒に書いていこうと思う。


『カオル企画』・・・03年フランス・バルディゼールを皮切りに毎年開催されている闇ツアーである。
これに参加できるのはカオルに選ばれし者だけ。
”お客さんを選ぶ”と言う常識ではあり得ないことに挑戦したツアーである。

参加条件は”滑りたいところが一緒”　”スキーを脱いでも楽しいひと”　以上2点（裏ルールでじじぃ、ばばぁも否）、この条件を満たした者に雪が溶けた頃に翌シーズンのお誘いメールが届く。



【3分16秒　『カオル企画』ご覧ください】

Happy Birthday ‐‐‐ 誕生日

おはようございます！

日本はG.W.真っ只中ですね、楽しんでますか！？

そんな楽しいG.W.にたくさんのおめでとうメールをいただきました。

ありがとうございます。

ありがとうございます。

5月1日に無事37回目の誕生日を迎えました。

ありがとうございます。

ありがとうございます。

くっしー（仮名）、カキコをありがとね。



「オートルートたび記」も執筆中です。
かなりの長編になるんで期待していて下さい。
なんてったって、アイルランドの火山が噴火して飛行機が飛ばないかもってところから始まりまりますから（笑）。

たくさんの、1000枚を越す写真と共に、今までに「オートルート」を日本語で紹介してきたどのページよりも詳細にレポートしてきますから。
「オートルートはカオルのページを参照しろ」ってカンジでね。
スキージャーナルが同行取材に来てくれていたので後々スキージャーナルでも今回のツアーが紹介されまっせ。こちらもお楽しみに！

「カオル」「オートルート」で検索するとGoogleでもYahooでもGooでも一番上に出てくるから検索もかけてみて。


ひとつお兄さんになりました。
今年もどうぞよろしくお願い致します。