この作品の最後で説明される「独立した公正な立場において」を実践する税理士と
国税局の対立という構図でこの映画は作られている。私は税理士の飯塚より国税局
の官僚や公務員たちの姿に興味を持ってしまった。それは現在の日本の官僚や公務
員の行った、たとえば警察による選挙違反容疑のでっちあげや管僚や公務員の天下
り腐敗など彼らの自己欲だけで国民にたいする奉仕の心の欠落があると思し、公権
力を持った者の横暴である。このように今の社会で現実におきていることを思って
この作品を観てしまう
作品の出来は、観ていて背筋を伸ばし正座してしまうくらい道徳の時間のように
堅い出来上がりとおもう。またそんな組織にも正しい心をもっている人もいること
が表現されていることは、観ている者の気持ちを安堵させる。
国税局といえば忘れてならない人物はTVドラマの「窓際太郎」である。ほんと
このドラマと硬軟対照的なつくりである
世の中、いい人わるい人などいろんな人がいるということなんだねえ