軽井沢ル・ボン・ヴィボン

こつこつ積み上げて

ぐんと寒くなってきましたね。
軽井沢では最低気温が氷点下になる日も多くなり
キーンと冷えた空気が気持ちよく感じます。
また、スキー場近辺では順調に雪が降っているようなので
今シーズンはスノボに行ける回数が増えるかなと密かに期待をしています。

前回の投稿でもお伝えした通り
現在は営業用仕込みの合間を縫って
クリスマスのメニューを少しずつ試作中です。

長年やっていますから
頭の中でイメージして、一皿の大体の構成は決まるのですが
それでも新しい組み合わせを試す際には、実際できあがる物とのギャップがあるので
隙間を埋める作業はどうしても必要になります。


若かりし頃のように、キレッキレの動きとか疲れ知らずの体力とか
同時進行で2つ3つの事を考えながら進めるとか
そういう部分は徐々に衰えてきますが
(その能力がずっと続くのかと思ったけど、そうではなかった)

フランス料理というのは(特にコース料理においては)
主菜、副菜、パーツ、ソース、飾りの葉っぱ一つまで
実に細かく一つ一つ、事前の準備を完璧に整え
理路整然と作業を進めていくのが基本なので
とても時間がかかり、面倒な作業の連続です。

しかし、ありがたい事にこの体系こそが
身体的な衰えを経験や知識でカバーする事を可能にするんですよね。
これはコツコツ派の職人にとっては強力なアドバンテージ。

私も数年前から仕事のやり方をフィジカル系から切り替えて
今ではこつこつと仕事を積み上げる事に大いなる喜びを感じるようになりました。
いや、むしろ向き合い方を変えた以降に見えてきた部分が大きく
これこそが自分に合っているんだと思えてきます。

若さやスピードだけが価値ではない世界にいる幸福感。
年齢関係なく、対等でガチンコで挑めるこの環境には
まだまだ可能性を感じています。

今日は石川県から加能蟹が到着しました。


とは言っても、蟹を捌くのは大変だ〜汗

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