次のシーズンの料理を

寒い日が続きますね。
軽井沢でももちろん、1月中旬は一年で最も寒い時期になります。

豪雪地帯や山沿いでは大雪ですが
いまのところ軽井沢には雪はありません。
気温も例年だとこの時期の最低気温は−10℃くらいなので
その数値に届くかどうかといった感じです。
暖冬続きでしたから、久しぶりに普通だと寒く感じるのかもしれません。

真冬とは言え、食材は次のシーズンに変わってきました。
野菜などは南から春物も届くようになり
最近はもっぱら次のシーズンの料理を考えています。

信州サーモンのフュメ（燻製）を低温コンフィに
安曇野わさびのクレーム
淡路島の玉ねぎ、信州産ビーツ、春野菜

食感や彩り、皿全体の食味マリアージュなどを念頭に
コース内での自然な流れも考慮した構成に。

一つの料理だけを考えるのではなく
8皿構成のコースの一皿としてどうすれば良いのか。
意欲的に取り組んでいきたいと思います。

写真はうちのパコジェット（冷凍粉砕機）
かなり活躍する装置なのですが
映画「ザ・メニュー」で主人公の女性がこれをぶん投げるシーンがあったりして
（投げるのは無理だろう、、と思う重さだけど）
現代のキッチンでは割合とメジャーな存在になりました。

買ってから10年が経過し、最近動作のエラーが出るようになりました。
そろそろ寿命でしょうか・怖

調べた所すでにパコジェットは後継機種に引き継がれ
新品価格は約110万円
また、ヴィタエコという別会社の冷凍粉砕機もあって
これも90万円超という事で

2倍の金額になりました・・でも必需品なんだよねぇ。

この冬好評だった
信州りんごのテリーヌをパートフィロで包んで焼いた、パイ風の温かいデセール
カルヴァドスを効かせたキャラメル・サレ（塩キャラメル）のソース
カネル（シナモン）のグラス（アイス）

カネルのグラスはパコジェットで作っています。
アイスクリーマーでも作れますが
パコジェットで作るグラスは、いわば作りたて
その口溶けの滑らかさは一線を画するものがあります。

長くやっていればもちろん、機器の更新は当たり前ですが
やはり道具は大事に使って長持ちさせたいですね。

そんなこんなの冬の日々です。