こんにちは、シェフの梅田です。
軽井沢は寒い日が続くようになりました。
気温が一日中0℃を下回る「真冬日」が続くと
寒さの「本当の厳しさ」が感じられるようになります。
真冬日が一日だけならともかく、数日続くと
何もかもが凍り付き、解けなくなります。
本気で建物が冷えてくると
夜にお店を退出してから、翌朝出勤するまでの間に
室内が冷蔵庫のようになってしまいます。
これを再び暖めるのに相当の時間とエネルギーを浪費します。
これが冬のつらいところ。
車も除雪したり、凍りついたフロントガラスをエンジンの熱で解かしたりと
乗り込んでから発進するまでに時間がかかるようになります。
様々な場面での
ロスタイムとロスエネルギー、半端じゃありません。
また、軽井沢では
真冬に「数日家を空けて出かける」というのが難しいんです。
本当に寒い日に、水道を通水したまま放置すると
凍結防止ヒーターを付けていても、給湯器やトイレがやられる場合があります。
真冬の旅行などは、きちんと水抜きをしないと危険です。
これも真冬の難しいところ。
1月の一番寒い時期は出かける時間も取れる時期なのですが
こういった理由で出かけるのは憚られます。
だから僕はヨーロッパ旅行は4月に行くようになりました。
(今年は行きませんが・・)
前置きが長くなりましたが
素晴らしい信州鹿が手に入りました。
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シーズンオフだからニーズないかな??笑
鹿は牛とは加熱の温度帯が違うので
忙しい日に並行して焼くのは大変なので、暇な時にやりたい素材です。
余談ですが
僕のお店では冷蔵庫は4つの温度帯
冷凍庫は3つの温度帯で食材を管理し
オーブンは2つの温度帯
低温調理は素材に合わせて2〜4つの温度帯を駆使して調理を行っています。
自分で言うのもなんですが、かなりマニアックです。
そんな中で特に難しいのは
「肉を美味しいビアンキュイ(ウエルダン)に仕上げる」です。
これはキュイジニエ(料理人)には激しく同意をいただけると思います。
こちらは、フランス・ブルゴーニュ産エスカルゴのアミューズ
添えてある葉っぱは信州の蕎麦のスプラウト
主張が弱い味ですが、噛みしめるとほのかに蕎麦の味を感じます。
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15年前に自家製に切り替えてから
地道に研究を重ね、焼き続けているお店のパンですが
今年はさらに改良できそうな予感がします。
どうぞお楽しみに。
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やり続けること、考え続けることは本当に大事です。
良い結果が出ることを祈って
今日も明日もパンを焼きたいと思います。
2022年は始まったばかり
やりたい事がいっぱいです。
変化を恐れずチャレンジします。