2日目はホテルをチェックアウトする前に、東寺を散策してきた。
東寺は空海、つまり弘法大師ゆかりの寺。
今も大師の命日の21日には弘法市が開かれ境内が縁日で賑わうという。
また、大師の住房だった大師堂があり、国宝大師像が祀られている。
一般的には、新幹線の車窓から見える五重塔のある寺でも有名だ。
← 慶賀門(重文)
← 大師堂(国宝)
東門にあたる慶賀門から境内に入る。
講堂と金堂は有料エリアだが、食堂、大師堂、五重塔は無料で廻れる。
食堂には昭和5年の火事で焼損して国宝解除された四天王像があった。
炭化したと言っても、迫力ある表情はよく解る。
否、むしろ焼損したことで壮絶感が漂って感動が増した。
← 食堂
← 金堂(国宝)
大師堂の裏手には龍が生んだと言われる想像上の生き物「贔屓」の石像がある。
姿は亀に似ていると言われるが、亀そのものに見えた。
重いものを背負うことを好み、石碑などの土台装飾に使われるそうだ。
東寺の石像もそうなっていた。
東寺の贔屓像は万病治癒の御利益があると言われる。
贔屓像をさすった「万病ぬぐいの布」で自分の患部をさすると治癒するそうだ。
布は像の後ろの結び場に結んで奉納した。
ちなみに万病ぬぐいの布は大師堂で300円で売っていた。
『 塔ばかり 見えて東寺は 夏木立 』 小林一茶
← 贔屓の石像