私にとって 『 最 〇 端 』 という言葉は 魅力のある言葉だ。
そこへ行けば
少なくともその時は 自分よりも先にいる者はいない。
勝ち誇ったような優越感を感じ
人生の経験値が増えたような気分になれる。
だから私は 『 最 〇 端 』 という言葉が好きなのだが…
本州最北端の大間崎には 結構手荒な歓迎で迎えられた。
11月下旬の大間崎は 台風並みの強風が吹き荒れていた。
カモメも飛ぶのを躊躇って 護岸壁で羽を休める程。
本州最北端を満喫する前に 風圧で心を折られた。
逃げ込むように土産店に入り
「今日は風が強いですね」
と聞いたのだが 店の人からは
「冬の大間は いつもこんなですよ」
という答えが返ってきた。
強風と闘いながら見た対岸には うっすらと北海道の大地が見えた。
本来ここにも浪漫を感じて良いのだが
強風と逆巻く波に そんな浪漫ははじけ飛んでしまった。
本州最北端のここ大間崎は 下北半島国定公園の指定地。
そして 北海道の南端よりも 北に位置する本州なのだ。