破戒僧 黒蓮 人情釣り道楽

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四日間の釣行記(これがまた涙の連続(T0T))

2017年04月06日 10時30分41秒 | 釣り
四月二日未明に家を出て下天草牛深町に着いたのが午前四時ごろ。
天気予報では雨の心配は四日間は全く問題ないとのこと海情報は大きな時化は無く
初日の日曜日に少し波のある程度の予報だった。

だがまたしても天気予報に裏切られた・・
初日の二日、日曜日に早朝はは凪いでいたのだけど徐々に風が強まり
とうとう昼には強風になってしまった。。だがそれくらいじゃすまなかった・・・
昼過ぎたらまた一段と風が強まり 突風が吹き叫びまるで小型台風並みの大時化になってしまった
風裏を求めて彼方此方と堤防を探していたのだけど やっと探した海面が穏やかな須口の沖の堤防・・
しかし、名言の通り(強風に風裏無し)ということで回り風が強くて竿を持っているのがやっとのこと
通常私はチヌ用の0号の竿を使用しているものだから竿腰から先はとても柔いので
風でビヨンビヨンと竿は曲がり道糸は無茶苦茶に引っ張られとうとう釣りにならない(>_<)

まだ日が残っていて諦めるには早いのだが状況が状況だけに早々と宿へ退散して
まだ開店には少しには少し早かったが馴染みの居酒屋へ足を運んだ。

予想以外の風の強さに地元の釣具屋さんもシャッターを半分降ろして営業していたようで
通りすがり挨拶をしたのだが今日はお客さんも子の風の影響で全く無しとのこと苦笑いをしていた。

また、まる一日、初日をポイッ! 無くしてしまった・・
この夜は天気予報に頭に来て居酒屋で常連たちと大宴会になってしまった(涙)

翌日目が覚めて早朝から風は残っていたもののあまり強くなかったので
昨日最初に釣っていた久玉の堤防に向かった
うむ、風は背中からソヨソヨ・・

第一投目・・・ピクリともあたりがない 二投、三投と続けるがピクリともしない。
そのうち大きな彼岸フグが釣れた これがまた旨いのでしめしめとほくそ笑みながらスカリに入れた
だんだんと撒餌の効果が出てきたかな? なんて思っていたら フグの後には、また何もあたりがない
小魚一匹見当たらない(--;)
やれやれ、やっぱりこの堤防は上げ潮時には弱いなぁ なんて思っていたら えらいことに風の向きが変わってきた
北の風からイキナリ東に変わり強くなってきた あちゃぁ・・こうなりゃフカセ族にはもう場所移動しかなかった・・
もうこれ以上向きを変えるなよと風に言い聞かせて東の風の唯一のポイントである 宮崎の堤防に陣を移った^^;
やれやれと・・この堤防では台車がきかないので手で荷物を持ち運ぶのだが、二往復くらいで全部運び終えて
ふ~っと一息入れて腰を下ろして撒餌をはじめ竿を伸ばした

ああ・・だが無情にも10分ほどしてからこの風が今度は南西の風に変わってしまった。
くそーっ・・弱風なら何とかなるんだが 頭の中はもう気象予報士への怒りで煮えくり返りそうだった
無駄に時間と金を浪費させやがって・・う~ん、どうやってこの恨み晴らそうかと(僧侶らしからぬ心構えである^^;)

暫く時間をとって風の行方を確認した でもやっぱり南西から向きを変えない
しょぼしょぼと今釣り始めた宮崎の堤防からも撤退して ななめ迎えにある南風にとても強い堤防に移動した。
車で三分 荷物を台車で押して三分と近い目と鼻の先なんだが いかんせんこの堤防の悪いところは
今の時期になると変な海藻が我が世の春とばかりにのびのびと生え誇りとても釣り辛いのである
しかしここは我慢して釣らなきゃもうここ以外に南風時の釣り場はないのである

暫く釣っていたら田舎町特有の有線放送で12時の音楽が聞こえてきた
あれっ! 気が付いたらもう昼かぁ 全く時間ばっかり喰って竿出しいした時間は全部合わせて正味二時間くらいだろうか・・
ぶつぶつと心の中で呟いていたら これがまぁなんとぉ この12時のオルゴールとともにイキナリ今度は
西から北西の風へと・・それもまた強さを増してとんでもない強風になってしまった。

もう、堪忍してくれ・・心の中で泣きながら そう思っていたらいつの間にかホントにラッキョみたいな大粒の涙がほほを流れ落ちていた。

また大急ぎで荷物を片付けて車に積み車で1分くらいの睫毛の先ほどの距離にある同じ須口湾内の堤防に移動した
ここは北西をまともに背中でうけてくれる ありがたい場所である でもいくら背中でも強風となればかなり釣り辛い
釣り始めて20分程したら友達の(漁師)がやってきて色々と話をしていたら また、友達の潜り漁師がやってきて
月裕さん 「この湾には今、チヌは殆どおらんよ 影も形も見当たらんよ」と言った なんでも産卵のために沖の浅い地磯群の方へ移動しているみたいだとか
ひぇぇぇ・・今の時期に移動しているのは去年くらいから教えられて知ってはいたもののそんなにいなくなってしまってるのか・・大きな不安を抱えたまま
増してきた強風を恨めしくこの日も早々と宿へ退散・・
例のごとく馴染みの居酒屋へ急いで直行と相成りました・・二日続けての大宴会 やれやれ・・これじゃ身体にいいわけないよね 解っちゃいるけどぉや~められな~い♪っとぉ・・

ここで暫く休憩ということで・・・変な画像でもお楽しみください^^
        

上の画像 まぁなんと食いしん坊なお魚さんなのでしょうかゴンスイ君達 一つの針餌に二匹も食いついて来て ご苦労さんでした 海の中へポイッ!


はい、さてここで気を取り直して三日目の釣りを・・・

早朝に目を覚まして先ずはコンビニで朝飯と昼飯を購入 そのままサンドイッチを頬張りながら急いで久玉の堤防へ
凪である ここにきてやっと三日目にまともに釣りができそうである
真剣に釣りを始めること二時間くらい 海面には足の裏サイズのグレが浮いて来ては沈み いい感じなのだ 急いで老釣友へ連絡して(グレ釣り専門の爺さん)
早く来いと促した

私はグレには興味がないのでそんな時は釣友を呼ぶことにしている
やってきた爺さん グレが沢山浮いてはいるが全く喰わないと嘆く 拙僧も隣で見ていたが 手替え品替え餌も替えて見るんだが撒餌には反応しても
付けエサには反応しないのである まぁ、たまにというかぁよくあることなので別に気にもしてなかったが 爺さん頭に来て早々と退散していった(笑)
拙僧の竿にも何のアタリもない そうこうしているうちにまた風が東に変わり変わりやや強くなってきた
我慢すれば釣られないことはないのだが頭の中でここにいても絶対に釣れそうにないなぁとも思い宮崎の堤防へと陣を変えた

背中には風防のフェンスが施してあるために暖かい 空は雲一つない好天だ 目の前の海面は鏡の如く穏やかなのである
今日こそは一発 オイラが目の覚めるようなチヌを釣って見せる そう自分の心に誓いを立てて竿を投入し続ける
予想通り沖アミはエサ取りにどんどんやられて悪戦苦闘 ふむふむ ここまでは拙僧の予定通りである
イキナリ蒔きを大量にまきはじめピタッと止める 15分ほどして竿を投入する  思った通り撒餌を投入しないと
上層から中層に現れるエサ取り軍団は離れて行ってる。
撒餌さを一度に大量にまくのはエサ取りたちが全部食べるのに間に合わなかった撒餌が海底まで落ちていき
それをチヌがいたらゆらゆらと喰いにやって来ることを知っていたからである ただしこの釣り方の場合アタリが微妙に小さくなり
チヌが近くにいなかった場合はもうお手上げなのである(笑)

そうこうしているうちにクサビが食いつてきた・・次にガラカブ(笠子)が食いついてきた よしよし、付けエサが底まで届くようになってきたようだな
そう思いながら20分くらい釣ったのでまた大量に撒餌をまき15分程ほったらかしにしていて 再度釣りだした これを繰り返して 三回目のことである
ようやく迎えた満潮前に足元に流れ込む迎え潮(いわゆる石鯛潮)が入ってきた この潮を待っていた
足元から深さ20m以上あるこの堤防 ゆらゆらと沈んでいく拙僧の沈め探り釣り用の浮子 着底したかなと思ったときに小さい幅だけど道糸が
もっていかれた 見過ごすことなく少しだけ送ってみるが反応がない?
そのまま10秒ほど待つがまだ反応がない う~む、居食いしてるのか? だとしたらもう飲み込んでるな・・・
そのまま軽く少しだけ道糸をあげてゆっくりと誘ってみる 竿先が小さく微妙に曲がる 居食いだ!!! そう感じた拙僧は 大きな合わせをくれてやると
何かかかってるようだが あまり手応えがない だが小魚じゃないしぃ こりゃひょっとすると超大型のフグちゃんのご登場かななんて思っていると
上層にきてイキナリ、ファイトを始めた あちゃ・・やっぱりチヌだったかぁ グイグイと引っ張る力はまぁ半端な大きさじゃないなぁなんて思っていたら
後はすぐに浮いて来て大人しくなった 水面に浮いた奴の姿を見て納得した 何せお腹がパンパンに膨れていてこれじゃまともに戦えなかったはずだなと思った

それからまた撒餌をさっきまでの要領でやって何投目かしたときに もうアタリがないなぁなんて思っていたら沖竿していた竿先から糸がピンと張ったままじっとしていた
海中を覗いて道糸の角度を確かめる竿先から海中めがけてまっすぐに伸びているか・・
うむ間違いない・・根がかりではないみたいだ と思いながら暫くそのままにしておいたが一向に何の変化もない^^;
バッグから飲み物を取り出しグイグイと飲んで握り飯を頬張りながら何かの変化を待つ。
とうとう道糸が張ったまま動かなかった ガラカブかなんかが咥えてじっとしてるか穴に持って入ったかな?
なんて思いながら軽く小さく合わせた ガツン! 硬い感じの手応え やっぱり岩か何かに引っかかっていたかな?
そう思ったら 魚らしく少し動いた 巻き上げると難なく素直に上がって来る
ところが今度は先ほどのチヌとは比べ物にならないほど暴れ出した おおおっ! こいつは獲れるかな? 何せこの堤防には大きな穴をズラーッと掘ってあるからなぁ
穴に持っていかれたら一巻の終わりだ! 上層まで近づいて来てからの死に物狂いのそのファイトは凄まじかった穴に入ろうとしているのが
見える・・・ ここをしのげば獲れる 絶対に・・ハリスは松田ブラックスペシャル 1.5号 頼むハリスよ穴の壁に擦られるなよ~

やっとの思いで穴の中に入るのをしのいだがそれからも狂ったようにグイグイと暴れる ようやく大人しくなったのはそれから1分ほどかかってからだった
やったぁ 二匹目だ・・

しかしそれから日が暮れてしまうまでもうアタリはなかった(T0T)

堤防近所のおばさんが、何人もこの堤防にチヌ釣りに来て誰も釣ったところを見たことない
水前寺から来る人が一人 何匹も釣らすとは聞いたことあるけどって言ってた
そうですかぁ・・・そういって宿へ急いだ

三日間の度重なる場所移動で身体は疲れ切ってしまい
その夜は馴染みの居酒屋で小宴会で終わって宿でグーグーと鼾をかいて寝てしまった(><)

四日目・・・
朝から曇天 これは雨が降り出すまで時間の問題だな・・
風は瞬く間に又もや小型台風並みに海上を大暴れするのは間違いない
二時間ほど釣ってはみたが釣られそうな状態はそれまでだった・・

急いで車を飛ばして帰路に・・・・

釣れたチヌは初めのが52cm 二枚目が56cm まぁ、やや大き目のがきてくれてよかった・・^0^

先述の水前寺の人は拙僧のことである
何にかの地元の人が去年8枚とか二桁近く釣っていたのを何人も見ていて話題になったことがある
それをおばさん覚えていて言ったのかと・・

それにしてもここ最近の天草地方の天気予報が当たらないのには悪定評がある
地元民もみんな口を揃えて天気予報は全くあてにならんと言っているのが現状である 酷いもんだなねえ

次回釣行はもうすこし天気図が落ち着くまで(気圧配置が春夏になるまで)やめとこうっと・・