吾輩はインコ也

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1部 鬼のかくらん^^; 2部 道明君

2019年02月19日 19時32分04秒 | 近況
皆様 こんばんわ 思わぬ事で2~3日blogを留守にしちゃいましたぁ ごめんなさ~いm(__(m
さて今日は日本全国とても暖かかったと思いますがぁ 春一番が吹いた県も多かったのではないのかなぁ
まだ天気予報を見てないけどぉ 多分明日も暖かい一日になるのだろうなぁ

啓蟄(モグラ起こし)土筆が生えてきたり 畑に眠っている虫が一斉に起きたり まぁそんな季節の現象なんだけど
今年は3月6日が啓蟄だそうだ
この啓蟄が来ればもう直ぐに山桜が咲くんですよねえ そしてサクラ鯛が始まり いよいよチヌも本番へと向かい出します
まぁ普通一般的には この啓蟄の日前後にまとまった雨が降り雷がなります ホントはこれをモグラがビックリして目を覚ますと言う伝えから
モグラ起こしなんてこの季節の大雨のことを言うんですけどね~
何はともあれ早くチヌや真鯛が釣れだして欲しいものであります^-^

さてさて、睡眠薬と毎日の常飲薬を間違えて飲んじゃって大変なことになってしまって 何もやる気も起こらず気が滅入っておりましたが
家の山の神(鬼女房)が何が原因何だか解らないんだけど・・かなりの熱を出してダウンしちゃってねえ 朝から家事や用事を一人でこなし
ワンコ達の世話まで何もかも一人でぇ~
まぁ、この大雨に中まるでビデオの早送りみたいに買い物 昼ご飯晩ご飯の用意 それから 銀行の用事 その他をこなしてました
だいたいが まるで プロレスラー並みに頑強な身体を持ってる家内なんですがぁ(頭の中身が少し弱い)
少しでも熱があったりすれば それを気にばかりして 直ぐに寝込んでしまいます 病は気からとよくいいますがそれの見本みたいな生き物なんです
まぁ 飯は、簡単でこの上もなく楽ですけどねえ(白粥や饂飩)で簡単に済みますからねえ^^;
まぁ残飯みたいな物でも構わないんだけど・・ まぁ明日までは良くなってくれるかなあ(薬も効いてるみたいだしねえ)

さてさて、それでは先日の釣行記の第三弾 なのだけどぉ 今回は釣果よりも堤防釣りの仲間達のことを少し書いてみようと思います
私がいつも馴染みにして釣りに行ってる堤防は熊本県の下天草市の一番突端で外洋(東シナ海)突き出している牛深町と言う所なんです
その牛深町の久玉地区 宮崎地区 鬼塚地区 須口地区(此処は三カ所)この四カ所に的を絞っていつも釣りしてるわけなんですが
(理由は この四カ所が一番巨チヌが多いのを確認してるから)
風の強弱 風向きによって 毎回釣り座を選んでいますが どの堤防にも地元のお馴染みさんがいて 殆どのお馴染みさんと友達になっており
仲良くして頂いております(これは大事なことなんだよねえ) まぁもとより牛深には知り合いの漁師が沢山いたこともあって直ぐに溶け合いました^^

さて、その中の一番手前に位置する「久玉の堤防」という所には アジのカゴ釣りをする地元民達がよく来るんだけども(県外からもよく来てるのだが)
その久玉堤防の直ぐ脇にある小さな山の中腹のひときわ大きな白い家があります
そこの住人で「道明」という私とあまりかわらない 65~66才くらいの男性がいるんですが よくカゴ釣りをやりに堤防へと降りてきます
実はこの男性は「発達障害」らしくて(兄弟三人のうち男性二人がそうらしい)

この「道明君」がやって来れば 先客の堤防カゴ釣りの地元民達が一斉にからかったり たまには乱暴なことを言ったりまでします
この道明君はいつも カアチャン カアチャンと言ってて カアチャンが大好きなんです
私が「釣った魚はカアチャンが捌いて料理してくれるのか?」と聞くと「うんカアチャンがやってくれる」と嬉しそうにニコニコして答えた
素直なんだなぁ・・そう思って見ていたら その日は何故かアジ釣りの皆があまり釣れなくて常連達はイライラしてたりブスッとしてたりで~
そしてこの「道明君」をからかったりして遊び そしてニコニコしたり 皆が落ち着きを取り戻し笑顔になって帰って行きます
まぁ からかってというよりも馬鹿にして遊んでると言った方がほんとうかもしれないんだが

私の場合 いつもチヌ釣りだから 独りだけ反対方向向いて少し離れた所で釣っている 時折 振り向いてはそんな光景を眺めているんだが・・
ある日のこと実感として思った。 僧侶としてあってはならぬ事なんだが 私自身も「道明君」をどこか馬鹿にして見ていたんだなあ
口に出さないばかりで心の中では馬鹿にしていたのだと・・

そして少しばかり涙が零れた 私よりこの「道明君」は大きな優れた力を持っていることにやっと気がついたから・・
私はこの「道明君」のように自分の周りにいる人をみんな笑顔にして朗らかな気持ちにすることは全く出来ない
しかし彼は堤防に現れると皆が最後には朗らかになり笑顔で堤防を後にするのだ これは凄い力なのだ。
この人は「菩薩」なのかもしれない 間違いない「菩薩様」が姿を変えて出世為されているのだと思った
お釈迦様の弟子に「不軽菩薩」と言われる菩薩があるのだけど その菩薩様は全ての人の心の中に「仏性」ありと言われ
また絶対にどんな悪人であれ不虞の人であれ絶対に馬鹿にしたり軽んじてはならないと説き 会う人ごとに
先ず手を合わせて拝しておられた 今でもよく僧侶が人と会ったときに先ず始めに合掌される人も多いが それはこの不軽菩薩の所以である

そして私はこの時 今までの自分を省みて自分は今まで何を学問していたのだ 無駄だったのか・・
言葉や文字ばかり覚えることに先を急ぎ 身で身体で学問しようとしなかったのだ・・自己嫌悪に似た感情がこみ上げた。

やがて堤防から皆の姿が消え 「道明君」が最後に独り残った 彼は保護を貰っているらしくてあまりお小遣いにも恵まれてはいないらしい
そんな話を他から聞いていたので知っていた
彼が帰り支度を始めたときに餌用のクーラーの中に入っていたオキアミを4パック進呈した(何処かに自分の罪滅ぼしを感じたのかも知れない)「
「おーい 道明 これをやるからお前使えよ」 彼はニコニコして「おっちゃん ありがとう」と二度も三度もお礼を言って帰っていた
同じくらいの歳なのに 「おっちゃん」と言うなと言ったら 「うん わかった」と・・まったく素直な人間なのだ

薄暗くなってきた 堤防を寂しそうに歩いて帰る「道明君」の後ろ姿を眺めて 私がその姿が消えるまで手を合わせて拝していた
それは「道明君」ではなくて菩薩様の後ろ姿に見えてたから・・

まぁ ここからは少し余談になるが この時もう日が暮れてしまおうと言う時間なり その日は釣行最終日で1尾しかチヌは釣れてなかったのだが
そのあと暗くなってしまうまで 4投竿入れしたら 何とぉ イキナリ4投ともチヌが釣れてしまった それも一枚はかなりの大物であった
もう何も言葉に出来なかった とんでもない貧果に終わって帰らなければならなかったのに・・
再び山の中腹にある「道明君」の家を拝しながら手を合わせた この時にはもう涙が止まらないでいた

(これは実話なのだ・・)かなり前のことになるけどね・・

まぁ今回は少し長くなりすぎたけど ご勘弁くださいねえ
それでは皆様 明日も又 頑張って下さいねえ おやすみなさ~い!