サッカーワールドカップでの日本チームの活躍で世の中沸いていますが、その一方、暗いニュースも。
最近、びっくりするニュースが多いですが、一番驚いたのは、静岡県裾野市の認可保育園で3人の保育士が一歳の園児を宙づりにするなど虐待をしたと報じられました。
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このニュースを聞いても、一瞬何のことかわかりませんでした。園児の宙づりって??? 普通、幼な子をそんなふうに扱いませんから、もうビックリ。
他人の大事なお子さんを預かる保育園と保育士さん。いずれも30代の3人の女性保育士が、足を持って宙づりの他、暴言を浴びせたり、カッターナイフで脅したり、さらにバインダーで叩いたたり、15件もの不適切な行為があったそうです。
これが事実だとするとまさに松本清張の小説『鬼畜』そのもの「鬼畜の園」、そして、いわば人面獣心の人たち、今の世の中、かなりおかしいですね。
しかも園長はこれらの事実を口外しないように「誓約書」まで書かせたと言う!? 呆れて物が言えません。
確かに幼い子供さんの世話は手がかかります。まして、一人で何人もの幼児を預かる保育士さんは大変でしょう。それはよく分かります。
でもね~、ネコちゃんやワンちゃんだって吊り上げたら、下手をすると手を噛まれます。まして人間のお子さんですよ。よくそんな酷いことが出来るもんですね。
この他に富山県の認定保育園でも、20代の保育士が1歳児3人に対して、倉庫に閉じ込めたり、棒でつついたりした事例も報じられています。
その他、覚えているだけでも
- 通園バスに閉じ込められ、熱中症で命を落とす。
- 親も車に幼い子供を残して遊び歩き、子どもが命を落とす。
- 親が保育園に預けたものと思い込み、車内に放置し、挙げ句熱中症で命を落とす。
- ちょっと目を離した隙に、一人で外に出て、消息が分からず挙げ句命を落とす。
- お留守番で残されたお子さんが高層マンションのベランダから転落し命を落とす。
などなど。枚挙にいとまがありません。
昔、「国の宝」とまで言われた子どもの受難の数々、もう悲しくて言葉もありません。
これでは少子化に歯止めがかからないのは当たり前、この状況はこれからもきっと変わらないでしょうね。嘆かわしい限りです。
「子に過ぎたる宝無し」とも言われています。もっともこんなことわざ、今の若い保育士さんたちは知らないのでしょうね。きっと。
未だ一連の問題行動の動機、原因は分かっていませんので、あくまでも想像ですが、この問題の根底には、他人のお子さんを預かる大変な仕事なのに、待遇がよくないこともあるのかもしれません。
もし、そうであれば、何故給与をもっと上げられないのでしょうか?
折しも、テレビで、国会中継が行われていましたが、自分の意志で寄付をしたのに、その時は正気じゃなかった、寄付は無かったことにして、お金を取り戻してくれ、と法律で救済する被害者救済法案が盛んに議論されています。
それも大事だとは思いますが、今やらなくてはいけないのは、そんなことですか、もちろん宗教に名を借りた反社会的な団体は許しがたいですが、「子ども家庭庁」ができれば全て解決出来るのでしょうか?
他人の子供を預かることは簡単なことではありません。今の世の中、生活のためにご夫婦とも働かざるを得ないご家庭も少なくないでしょう。
そのためには、大事なお子さんを他人に任せても働くしかなく、一方、任された側は割に合わない給与でも他人のお子さんの面倒を見なくてはいけない、これが現実ですよね。
一連の問題行動が保育士さんの待遇にあるならば、これこそ今解決すべき最優先事項と思いますが、人面を被っただけの想像力のない政治屋さんたちには庶民の生活苦がわからないのでしょうか?
終わり
追伸:本日12月4日、3人の保育士は暴行容疑で静岡県警に逮捕されました。
備考:カバー画像は「©いらすとや」さんのイラストを使わして頂きました。感謝!