隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

ギロチンへ~職場より愛をこめて(なんてね)

2006年04月12日 01時26分55秒 | 手紙
■何度も殺してます。

 マジでヤバイよ。ホントにヤバイ。仏の私(自分で言ってる。笑)が言うんだから。
 キミはいくつになった? 編集者として仕事を始めてどのくらい?
 去年飲んだとき、「独立したいんだけど、どう思います?」って聞いてきたじゃない? 正直言うと耳を疑った。こいつ、何考えてるんだ? そう思ったよ。今だって人に頼ってばかりなのに、独立してどうするの? あのかわいい奥さんを社内恋愛で手に入れて(彼女をどうやってだましたんだ? ゴメン)、これで独立なんてしたら、二人して奈落の底だよ。
 今日も、著者からの二通りのあやふやなコメントを見て、キミはなんて言ったか覚えてる? 「こっちが上に書いてあるし、これを採用します?」 私は耳を疑ったよ。著者に電話かメールをして聞けば解決することじゃないの? キミは著者とも直接的な関わりを避けたがるよね。あれってなぜ? そりゃ、気持ちはわからないではないよ。気難しいやつもいるし、聞くことでよけいにややこしくなることもある。でもひょっとして、単に面倒くさいだけ? それから、自分に自信がないから(私だってないよ)、何か言われたらどうしよう、って、そんなことばかり考えているんじゃない?
 でも、「どっちにする?」はマズイでしょ。編集者って、まずは「正確」が要求されるんだもの。もちろん「正確」だけでは悲しいけどね。
気づいていないだろうけど(気づかれたら困るけど)、私はキミに「ギロチン」という愛すべきニックネームをつけています。
 キミの言動にイライラするたびに、私は何度キミをギロチンにかけたことか…。キミは私の中で何度も死んでいるんだけど、でも結局しつこく生き返って、私をイライラさせる。
 今日はキミが気弱な目で「自信ないんだけどなあ」と情けないほどにすがってきたから、そしてそれが私をいつも以上にいらだたせたから、いつにもまして鮮やかな想像の中で、キミは処刑されました。たぶんもう蘇ってはこないでしょう。
 それでも嫌な予感がするのは、キミの特技が「一晩寝れば忘れちゃう」変わり身の早さだからなんだな。私が妄想の中で何回殺したって、キミは不気味な平静さで生き返ってくる…。人をいらだたせる、そのしつこさを、どうにか武器にできればいいのに。

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