ボクが見たもの

■ボクが見たもの


朝のガラス戸に映るもの
光のまわりで躍るもの
まぶたの裏に住みついたもの
ボクの肌を突き刺すもの

洗っても消えない昨日の言い訳
優しいけど消えていく言葉
半分マジの口げんか
指先で作ったおもちゃのピストル

ボクが見つけた　鮮やかな世界
キミにもらった　せつない時間
すべて並べて　キミにさしだそう
同じ景色のなか　同じ時間が流れる

ボクはきっと　ここに座ったまま
時の後ろ姿を　見送るだろう
同じ景色は　少しずつ色を失い
それでもここで　息をしているだろう