隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

さらなるパワーアップ~ウルフルズライブ

2006年05月16日 12時22分04秒 | ライブリポート(音楽)
■5月15日 府中の森芸術劇場 どりーむホール

 行ってきました。9か月ぶりのウルフルズのライブ。といっても前回は夏のイベント(J-WAVE)だったし、その前は1997年の鳥取での夏のイベント「ガッツな息子がキラリ☆」(奥田民生+ウルフルズ+スピッツ)だし、だからもう「待ちに待ったー!」という言葉がこれほどぴったりなライブはない。
 ニューアルバム「YOU」収録曲をたっぷり聴かせてくれ、それもマイク無しのアカペラだったり(これがめちゃくちゃかっこよくて、聞き惚れて涙が出た)。ステージを右へ左へ、そして客を煽って煽って会場を一つにしちゃうパフォーマンス、目いっぱい楽しんで帰ってよ!という意図を前面に押し出すところのサービス精神は、昔よりさらにパワーアップしたみたい。
 相変わらずのしつこいくらいの(笑)メンバー紹介(「何回やっても覚えてくれない人が多い」って)、ラメの派手な衣装(それにしても体型を見事に維持してるところもすごい)、途中でお尻にハート型の穴の開いた衣装も披露してくれて、これにはちょっと参ったけど(笑)。それから、ジョン・B・チョッパーはいまだに「問題のベーシスト」なんだー(笑)(脱退→復帰)。
 アンコール1曲目も「you」収録曲だけど、それをトータスさん一人でギターと背中に背負ったシンバル?(大道芸人が見せてくれる)で演奏して会場を沸かせる。最後は例の曲、例のパフォーマンスで盛り上がる。ロックバンドのライブでありながら、オモチャ箱をひっくり返したような豊かな色彩のステージ。男っぽくて優しい…、ウルフルズを聴くといつもそう感じる。客席の盛り上がり、「盛り上げるぞー」という意志をきっちり伝えるプロ精神、そんな感じだな。
 トータスさんの歌のうまさは定評があるけど、激しい曲でもどこかに切なさが漂い、たくさんの「バカな男」を歌ってくれるところが好きだ。きつい日常は何も解決しないけど、でも体の中にたしかに不思議なすがすがしさをもらったような気がする、そういう2時間半でした。行ってよかった!


 前にも書いたけど、インディーズの頃からのスピッツファンです。もともとバンドにしか興味がない、と言っても過言ではない私なのですが、それゆえにバンドの解散は寂しい。ハイロウズThee Michelle Gun ElephantThe Yellow Monkey 亡きあと(いつか復活してください、吉井さん)、このウルフルズ、エレカシ、グレープバイン、TRICERATOPS には、厳しい状況を乗り越えていってほしい。(Mr. Children はあえて祈らなくても大丈夫でしょう…って、ちょっと冷たい? 好きだけど(笑)。 それからサザンにはあんまり興味ない、とキッパリ)。それからレミオロメンなど新しい初々しいバンドも多いし。ただ、基本的には「長く続く」というところに意味をもってしまいますから、私は。そして、ロックなら、底辺に「変態」の二文字がなければ惹かれません。 
 スピッツは、メンバーが「いつまで続けますか?ってよく聞かれるけど、むしろ、ずっと続けるにはどうしたらいいのかを考えてる」とか「いつまでもこのバンドの一員でやっていきたい」「飽きっぽい俺がスピッツだけには飽きない」「80歳になってもタンバリン叩いて歌っていたい」のような発言をインタビューやライブのMCでしているので、安心しててもいいのかな、と思っているけど。
 バンドはね、ギター、ベース、ドラムスの音とともに、それらが重なり合って、不思議な魔法を使って新しいサウンドが耳に入ってくるのがたまらなくいい。それぞれのメンバーの関係や、活動を続けていく上での駆け引きやドラマもおもしろい。今夜はそういうことを再認識させてもらえて、今はすごく幸せな気分です。サンキュ、ウルフルズ!

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