隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

いいイベントだったよ!~新木場サンセット 2011 初日

2011年08月26日 20時23分44秒 | ライブリポート(スピッツ)

2011.8.24 (水)
新木場サンセット 2011 (初日)
   at 新木場 STUDIO COAST

 

 新木場 STUDIO COAST 付近から見えた入道雲。
 反対方向には、もっとドでかい入道雲が、私にはあんまり縁のなかった「今年の夏っ!!!」を主張していました。
 なんだか、こんなことで感動・・・っていうのも、精神的にヤバイ気がするけど。
 それにしても、風が心地よい!
 去年(よかったら、
コチラを)はもっと暑かったけれど、今年はそれほどでも・・・。


■■かわいさは変わらず、PUFFY
 開演後到着だったので、「愛のしるし」の終わりあたりから。
 後ろで聴いてたけど、「かわいい~ね」「かわんないね~」の声が。後ろにいたんで、私には姿は見えなかったけど。
 なんか、まったりのMCも相変わらずで。
 「暑くて化粧が落ちそうだけど、ま、いいや」とか、
 「結成15周年で、性欲的に・・・、じゃなく精力的にやってます」 「性欲的、はまずくない?」 「いいんじゃない、大人なんだし」とか・・・。

 「アジアの純真」「これが私の生きる道」「渚にまつわるエトセトラ」(大好き!)などの懐かしのヒットナンバー以外に、「欲望」、そして「これがまた、かわいい曲で」という新曲の「SWEET DROPS」。
 客のほとんどが知っている曲ばかりっていうのは、オープニングアクトとしてはすでに条件をクリアしてるってことか?
 
 だけど今回いちばんよかったのは、新曲のカップリングにライブバージョン(日比谷野音?)が入っているという「誰かが」。
 
一昨年くらいにリリースされたときは特にどうとも思わなかったけど、ライブで聴くと、バンドの音も太くて、PUFFYのお二人も力強くて、もうカッコイイ。
 考えたらこの楽曲、チバユウスケの提供曲でしたね。さすが。
 「誰かが倒れたら 起こせばいい それだけでいい」
 こういう歌詞は、ギャップがある人の口から出ると、よけいに心に染み入る。 


■■音量は今夜最大、曽我部恵一
 と、あとで草野がMCで言ってたけど、一人弾き語りであの声量、ギターテク。
 8823ステージのPUFFY 終了後、すぐに脇の3372ステージから「曽我部恵一で~す」の声。
 ぶっとい音でアコギをかき鳴らし、会場の隅から隅までいきわたるように歌い、客を引っ張っていきました。

 「抱きしめられたい」「キラキラ」「何もかもがうまくいかない日の歌」「青春狂走曲」(順番は不明)・・・、ちょっと懐かしい「TELEPHONE LOVE」では、サビを一緒に、って。
 新曲の「満員電車は走る」(?)のシニカルでちょっとせつない歌詞がよかったな。
 最後の「おかえり」でしっとり終わりました。

 

■■思ったより・・・、毛皮のマリーズ
 つら~っと聴いたことしかないし、正直そんなに期待してなかったけど、これが案外よかったのだ。
 ボーカルのビジュアルのインパクトもあるけど、曲がなんとなくわかりやすい(これ、褒め言葉です)。
 バンド名から、勝手にイエモン的な怠惰な艶っぽいイメージを抱いていたけど、それはちょっと違ったな(笑)。
 タイトルが大好きな「ボニーとクライドは今夜も夢中」(これって、センスいいよね)、「コミック・ジェネレーション」「Mary Lou」(これ、好きです)。あとはちょっとわからない。
 
 そうそう、ボーカルの志磨くんとドラムスの人は「十代の頃、スピッツ聴いて悶々としてた」人らしい。だから、一緒のステージに立ててうれしい、呼んでもらえてうれしい、って。
 「昨日スピッツのために曲を作った・・・」というMCで始まったのは、カバー、「胸に咲いた黄色い花」。
 「選曲がマニアックでしょ」とちょっと得意げに。ホント、ビッグ3じゃないし、でも一応初期のシングル曲で、マニアックすぎないところもいい感じかも。
 「The Who の I'm a Boy風にアレンジしました」って。かっこいい!!
 「胸に咲いた黄色い花」が尖って踊っていたな。ああ、こういうアレンジもありだなあと素直に納得。


■■不思議な世界、popoyans
 じつはアルバムを借りていたんだけど、なんだかちょっと新たに誰かの音楽を聴きたい心境ではなく、予習なしのライブでした、popoyans
 それぞれに音楽制作、映画製作をしていた美大出身の二人が出会い・・・。
 「告白」の挿入歌を担当していたとか(見てない・・・)。
 後ろでぼ~っと聴いていたけど、言葉づかい、ギターの音色、途切れそうでずっと続く発声・・・。不思議な世界だったな。
 具体的ではないけど、ぼんやりした映像が頭の中を流れていくような。
 あとで、スピッツメンバーが言ってたけど、「毛皮のマリーズ~popoyans~フラカン」の流れがすごかった、って。これがこのイベントの妙味ってとこらしい。


■■ビジネスパートナー(笑)、Flowers Companyz
 なんだか年々元気になるフラカン。この夜ももうハンパじゃなく元気。
 で、いつも思うんだけど、頭のいい人たちだから、こういうイベントでの役割を見事に心得ている。経験値がなせるワザ?
 
 最初から「真冬の盆踊り」で一気にmaxへ。けいすけさんの動きもキレまくってたな。
 続いて、「この胸の中だけ」(ベタすぎるんだけど、ついつい聴いてしまう(笑))、「元少年の歌」「東京タワー」(歌詞がせつなくて。スカイツリーが話題になっている今、違う意味で迫ってくる)、「ラララで続け」、そしてラストが「チェスト」・・・こんな感じだったかな。
 「人生はきっとギフト」か・・・。

 相変わらずのMC。でもグレートが「今日は時間がないんだから簡潔に」とけいすけさんを制してたのには笑ってしまった。
 仙台でのロックのほそ道につづいて、またこのイベントってことで、「またスピッツに会えるなんて幸せ」って。
 スピッツが変わらない、初めて合ったときの同じなのは「こっちの老いの速度が速いから?」と思ってたけど、そうじゃなく、「スピッツが特別」ってことらしい。
 グレート 「来年で結成25年だそうだけど、でもスピッツは犬だよ。犬ならとっくに死んでるよ」
 けいすけ 「でも俺らなんて花だよ。花なんてひと夏で終わりだよ」(笑)
 グレート 「カンパニーって会社だろ! ビジネスパートナーだから続いてるんだよ」(爆)
 
 「スピッツは優しい」。なんでかっていうと、「2日間でちゃんとおじさんのバンドの枠を作ってくれてる。明日はコレクターズだし(笑)」。
 それにはグレートが「言ってみれば、スピッツも俺らよりちょっと年上だけどね」。

 けいすけさんは4時ごろ新木場駅について、ここまで来たそうだ。場所はイマイチはっきりしなかったけど、スピッツのTシャツ着た人の行列がずっと続いてたから、それにしたがってきたらしい。

 「でも俺は出演者だから、声かけられて、かけられて」って、ダフ屋のお兄さん4人に声かけられたんだと。「一般の人には全然気づかれなかった」
 これにはグレートが「ステージで見ても小さいだろうけど、実際はもっと小さいから」って(笑)。
 この絶妙なコンビネーションはヘタなお笑いよりもずっと高度。

 大いに盛り上げて嵐を巻き起こして、さ~っと去っていった兄さんたちでした。


■■ライブハウスのスピッツ
 ・・・はやっぱりいいなあ。やっぱりここがhome? とか思ってしまう。アリーナももちろんいいんだけど、なんだろう、やってるほうも地に足がついてるのかもね。

 セットリストを一応・・・
 01 涙がキラリ☆
 02 恋する凡人
 03 シロクマ
 04 チェリー
 05 シャングリラ(カバー チャットモンチー)
 06 不死身のビーナス
 07 8823
 08 メモリーズ・カスタム
 09 正夢
 ENCORE
 01 桃
 02 君は太陽

 4人の登場を迎える歓声。ちょっといつもより激しめ? 本人たちはいつもどおりのまったり登場だけど。
 (後方から人の頭の間に見え隠れするメンバーをチラッと見ただけなんで(ライブ中終始)、ビジュアル的なレポは皆無だと思ってください)
 で、オープニングは夏曲「涙がキラリ☆」。イントロがかなり好きな曲。思い出もチラチラとあり。
 改めて聴いてみて、ボーカルが男っぽくずっしりしてきたなあ、と感想。外見は相変わらずだけど、でも声は強くなった。昔の細いけど消えない声・・を懐かしいと思う人もいるかもしれないけど、でも時の移り変わりや、変化を否定したくはない派の私としては、この強さはホントに貴重。ライブハウスだと、なんとなく生身な感じ、生身な声やサウンドが迫ってくる。
 友人がステージ近くにいたのですが、お客さんが倒れちゃったそうで。メンバーもちょっと心配そうな表情だったらしい。あの熱気だものね。
 「恋する凡人」は盛り上がる! 周囲の人も「待ってた~!」な感じ。イントロの草野のギター~テツヤのギターまで、音が素朴でいいよね。
 今年のカバー曲の1曲は、チャットモンチーの「シャングリラ」。脱退のショックなニュースの前から、このカバーを予定していたんだろうか。それとも? チャットモンチーのかわいいえっちゃんのイメージがあるから、いつもは「かわいい~」とか言われるスピッツのボーカルの「シャングリラ」はセクシーで男っぽいぞ(んなことない?)。
 なんとなく声に聴き入ってしまったので、アレンジがどうだったのか、記憶になし。誰か教えてください。
 うれしかったのは、久々の「不死身のビーナス」! なんで最近はやってなかったんだろう(2000年以降は聴いてない気がする)、こんなチャーミングな曲。「最低の君を忘れない」とか、諸々、歌詞がキラキラしていて曲の疾走感もあり。
 でも、ボーカルさん、できたら、「懐かしい曲やります」だけでよかったかな。曲名は No, thank you. かも。あのイントロが聴こえてきて「うわ~っ!」となりたかったような。
 惜しむらくは、アカペラの聴かせどころで、ちょっと音程不安定だった? 声は思いっきりのびてステキでしたが。
 ちなみに「ネズミの街」は当然、「新木場の街」でしたよ。
 「8823」~「メモリーズ・カスタム」のノリは、やっぱりライブハウスがいいなあ。チラッと目に入ったテツヤ氏のソロ場面。目に焼きつけました。
 そして本編ラスト、「みんなのちっさい夢も大きい夢も叶いますように」だったかな。そしてあの「正夢」です。改めて、歌詞が心にしみわたる。私の夢も忘れないでおこう・・・。
 ENCORE は「桃」と「君は太陽」。
 「桃」は久しぶりに聴けて、ああ、いかにもスピッツらしい佳作だなあと改めて。日常の幸せな気分って、こういう匂いがするのかなあ、といつも聴くたびに思う。「桃」ってタイトルとは別に、いつも漂ってくるんです、こちらに。
 「君は太陽」は、こういう時代にあって、しばらくはスピッツの前向きsongになっていくんだろうな。納得のラストでした。
 みんな笑顔の終演。
 今回のイベントは、私的には(生意気ですが)すべての出演者のパフォーマンスを楽しませてもらったような気がする。アンバランスな、でも「きわどい」の手前でおさまっている感じが「らしいかな」と。
 メンバーのプレイの様子はあまり見えなかったんで残念だけど、ぶっとい音を十分楽しめたのでOKです。


                     
  

 さてさて、少しですが、思い出せるMCを。
 録音してるわけではないんで(笑)、ニュアンスだけ受け止めてください、いつものように。

 「スピッツでーす!!」というボーカルの第一声。
 すっごい元気でした(笑)。っていうか、テンション、高め・・・。
 刺激を受けてステージに上がると、こういう人でもこんなテンションでライブを始められるんですね~。
 「いいイベントだー!」と満足げで(ホントにそうなんだけど)、「スピッツ、なくてもいいくらい」って。
 「すてきな夏のメモリーが・・・なんたらかんたら」と例によっていろいろ言ったあとで(笑)、客の苦笑いを知ってか知らず科、「なんか、オレ、いつもと違う?」とテツヤに問いかけて、テツヤは草野のほうを見て、つられてうなづいてました(笑)。
 そのあとでちょっと我に返ったのか、「いつもどおりのオレで・・・」と言ったんだけど、それを自ら振り払うかのように、「違ってもいいか。今日のオレってことで」みたいなこと言ってたかな。

 出演者のことも少し語っていました。
 「最初からPUFFYで盛り上がって・・・。曽我部くんが今日いちばん音量でかかったんじゃない?」
 「毛皮のマリーズのライブははじめてみたんだけど、かっこよくて」
 「フラカンのときはおれもそっち(フロア)で踊りたかったもん」とヨサコイのポーズ。

 「スピッツも結成24年。小舟?がひっかからずに流れてこられたという感じで二回り」
 すごい、そうか、二回りなんだ~、と今さらながらですが。
 高校生の頃?バンドを始めた頃は、マリーズの志磨くんのような髪型を目指していたらしい。田村君と出会ったときは「それを目指しているヒト」だったそうです。
 テツヤくんは最初はマリーズのドラムスのひとのようだったとか(って、マリーズのドラムの人の髪型わからん)、「もうちょっとマリモっぽかったかな」って。あ、これはちょっとわかる(笑)。

 ロン毛の自分を思い描くために写真にマッキーで髪を描いたりしたこともあったそうだけど、「『暮れ~なずむ~♪』のほうになってしまったとか(笑)。「これは武田さんに失礼だな」って。
 客からの「先生!」には、「なんですか~」とチョイモノマネで返してました。珍しい・・・。

 ENCORE では、短めな「愉快な仲間たち」紹介。
 田村君は、「フラカンはおやじバンドじゃなくて・・・、同世代バンドです!」って力強く言い切っていた。
 崎ちゃんはやっぱり(笑)、シンバルネタやっていました。
 テツヤは、いろいろ試行錯誤しつつイベントを続けていく、というような流れの中で、「来年はやらない!って手もある」と言ってブーイング?を受けたあと、「続けていきます」宣言していたっけ。


 フラカンのHP で、グレート前川氏が打ち上げのphotoをアップしていました。


 http://6109.jp/flowercompanyz/?cate=117

 グレートは初日は車で来ていて飲めなかったんで、2日目に改めて来たみたいですね。
 
 マリーズの志磨くんはTwitter で、けいすけ+草野+曽我部+自分、の打ち上げphotoをアップしてましたね。
 みんないい表情をしていました。


 帰り、友人と風に吹かれてベンチで少し話をした。
 この友人とは、夏の夜によく外でも話をすることが多い。
 言葉のやりとりで、空気が柔らかくなりました。


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