2020.02.29(土)
新型コロナウィルスの話題が出始めたころ、落ち着いて対処すればそのうち終息するんだ~と思わせるような声明を発表していたWHOに変化が見え始めた。
やっぱり見通しが甘かったんだろうか?
昼前にポストに郵便を出しに行ったら、特に土日に人気の地元のパン屋さんの行列がいつもの半分くらいだった。
土曜なのに、街から人が消えた。子どもの姿が見えない・・・。
うちはボックスティッシュがあと1箱で、そろそろ買いに行こうと思っていたんだけど、この時期、これを購入するのはなんだか誤解されそうで恥ずかしい(あなたのことなんて誰も見てないよ、と言われたけど)。
身内の小学校低学年の女児たちはどうにか学童に行けそうだし、パパやママたちの勤務形態を工夫しつつ乗り越える手はずは整ったように見える。それでも昨夜は電話やLINEが行き交って、それは大変だった。
学童で一日あずかってくれるのは助かるけれど、急にこういう事態になって、スタッフの人たちはどんなに困惑しているだろうと想像する。
親たちの中には、狭い空間に大勢の子どもが集まる学童保育所の衛生問題を不安視する向きもあるだろう。「学校のほうがよほど安心」と。
見切り発車だったのは一目瞭然だ。
どんな事態が予想されるかの検証もせずに、とりあえず発表してしまったのか。次の日になって、「学童保育は・・・」とか「それぞれの自治体の判断を尊重する・・・」とか、追加の内容が多すぎる。
子育て中の親たちがそれぞれの状況の中で、どんなに慌てているか。
一斉休校が必須なのか、効果があるのか、それより満員電車をどうにかして! といろいろな見方があって、専門家の意見もさまざま。番組によってはコメンテーターも司会者も1つの意見(「一斉休校は英断!」)に無理に統一していて、それもどうなの?と思ったり。
何が正しいのか、私にはちっともわからない。だけど、どうも初動の対応に問題があったようだというのはなんとなくわかる、というか、そこだろ!と。
そこを認めて、ここから・・・という姿勢が今の政府には見られないし、ごまかしや隠ぺいがお得意なのはこちらはよくわかっているから、安心はできない。
こんなときに「つまらないこと、聞くねえ」発言。相変わらずだ。
いろいろ言われているけれど、記者は「そんなことわかってるだろ、知らないのか?」ということだって、質問するのが仕事。記者たちには常識的なことだとしても、われわれ国民が「どうなの?」と不安に思っていることは、あえて尋ねるのが職務なのだ。
政治家がこう答えた、という事実を記事にすることで、われわれが「知って安堵する」ことはいくらでもある。知ったかぶってそういう質問しない記者には説得力のある記事は書けないだろう。
そういう記者に対して、麻生氏のこの発言。何を言いたかったんだろう。いらだちをぶつけた?
本当に程度が低すぎて、怒る気にもなれない、と切り捨てる(ま、私なんかが切り捨てても何も変わりませんけど)。
「麻生らしい」って何?(笑)。
多くの人が「どうすればいい?」と右往左往するなかで、こんなメンバーと(失礼!)会食してどんな情報を得ているの?という国のトップもいる・・・。
そんな中で感動したのは、つくば市のこの対応と、市長の言葉。
https://www.city.tsukuba.lg.jp/kosodate/oshirase/1009743.html
ほかにもそれぞれに工夫したり判断したりして、休校問題に立ち向かう自治体のニュースに、これが私たちのほうを見ている政治なんだなと久しぶりに気持ちがおさまった。
今日、首相の記者会見があったらしい。
国民のほうを見据え、自分の言葉で現状を説明し、具体的な方策を提示した会見であったことを願うばかり。
★Non Stop Rabbit
https://twitter.com/ace8trriger/status/1232599341912641537?s=11
このコメントを読んで、いつも楽しませてもらっている多くのアーティストに対して、私たちは何ができるだろうかと考える。
ぜひ読んでみてください。
冷静で賢くて真摯で、心に届くメッセージです。
★古井由吉さん
亡くなったという記事。
まだ20歳そこそこの気持ちも時代も不安定だったときに『杳子』を読んで、どうしようもなく深く沈んだことを思い出す。
あれはなんだったんだろう。
今読んで、回答を得られるだろうか。
★ ファンシー絵みやげ
『ファンシー絵みやげ大百科』の著者、山下メロさん。
https://ima.goo.ne.jp/column/article/8083.html
草野マサムネ氏がかつていかに「ファンシー絵みやげ」を毛嫌いしていたかがわかる雑誌の記事も垣間見られます(笑)。
若いころは、結構とんがった発言があっておもしろかったな。それも魅力でした。
今は言葉をオブラートにつつむこともあるんだろうけど、でも中身はきっと変わっていないんだろうな・・・と思いたい。
そして、スピッツベルゲン島のこんな話題も。
https://www.afpbb.com/articles/-/3270017
★『刑事モース~オックスフォード事件簿』
https://www4.nhk.or.jp/morse/
始まりました。
今は再放送だけど(それでもおもしろくて録画して見ちゃう)、3月7日からは全4回で新シリーズ。
若き日のモースとサーズデー警部とのつながりも心に残る。モースが限りなく魅力的。
この前まで放送されていた『警部モース』(ココ)で、モースさんが亡くなって、二人で衝撃を受けたばかりだから、若き日のモースにまた会えるのは喜びだ!
原作ももちろんだけれど、主人公の内面をあそこまで生々しく描く『警部モース』は、私の中でパターン化された刑事ものへの「慣れ」を爽快に越えてしまった。
そうだ、テレビで思い出した。
しばらくの間、子どもたちは外に出かけられずに家で過ごすことが多い。ゲームしてればいいじゃない、と言ってもストレスはたまるだろう。
平日の昼間、同じようなドラマの再放送や井戸端会議風なワイドショーをちょっと休んで、子どもたちが喜びそうな映画とか流してあげたらいいのに。
今はそれぞれに好きなDVDとかレンタルするんだろうけど、たまには、プロが選んだ「これはどうだ!」という映画を見るのもいいかもしれないよ。