2020.05.03 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
at TOKYO FM
オンエアよりもかなり前の段階で収録なので、オンエア時の状況とかけ離れているかも、と。
すでに自らや身内が感染してしまった人もリスナーの中にはいるのでは?
悲しい、悔しい思いをしている人、不本意な生活を強いられている人、とにかく疲れたーという方の「息抜きになるように、いつもどおり番組を進めていきます」。
ホント、それがいちばんありがたい。
今回もスタジオではなく「換気のいい部屋で少人数での収録」。
外の音が聞こえてきたら、おもしろいのにね。
そして、今日のテーマは、「最近沁みる邦楽ロックで漫遊記」。
カチッとしたテーマはなくて、「草野が最近聴いて心に沁みたな、という邦楽ロックのナンバーを選んで聞いていただこう、という1時間」だそうです。
「これぞ、DJ?な姿勢で漫遊」です。
オンエア曲
01 みなと(スピッツ)
02 I LOVE(Official髭男dism)
03 See you in my dream(Age Factory)
04 ロマンチスト(BUGY CRAXONE)
05 ミクロコスモス・マクロハピネス(Qps)
06 HOPE(阿部真央)
07 SUNNY SIDE WALK(KODAMA AND THE DUB STATION BAND)
08 情熱たましい(B-DASH)
09 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、スピッツで「みなと」(2016年、41thシングル/15th『醒めない』)。
草野「自作の曲なんですけど、歌いながらだんだん盛り上がってくる曲」
いい曲だなあ。いつ聴いても、心のどこか弱い部分にそっと触れてくれるような・・・。
震災から少し時間を経て、彼が伝えてくれた、「スピッツらしく背中を少しだけ押してくれる曲」。
「君ともう一度会うために作った歌さ♪」
私のスピッツ史上、10本の指に入るくらい好きなフレーズ。
夢の中でも会えたかなあ、といつも想像する。
最初の曲は、「デビュー2年」のOfficial髭男dismで「I LOVE」(2020年、4thシングル)。
家でも車でもラジオを聴くことが多い草野くん。今日選んだ曲も、ラジオから流れてきて、「うわ、これ、沁みるな」と思った曲が多い。
この曲は夕焼けがきれいなときに流れてきて、「めちゃめちゃ夕焼けに合って」、それでその後も夕暮れ時に合わせて聴いたりしている、と。
この曲、「アレンジもいいけど、歌詞がいい! RADの野田くんが出てきた時以来のジェラシーを感じてしまうくらいいい」。
草野マサムネの歌詞のこだわり、「小物使いがうまい」。
最近のJポップでは、「キミへの思いを届けたい」とか「明日を信じて 夢を抱いて」みたいなぼんやりした観念的な詞の作品が多くなっている。
「夢を抱いて」なら、その夢はどんな夢なの?を具体的に示したりすれば印象的になったりする。
草野「その点、髭ダンの聡くんはすごい。『まるで水槽の中に飛び込んで溶けた絵の具みたいな イレギュラー♪』、すごいね。あと、『カーテンで作られた 暗闇♪』とかね。イメージが広がるけど、あざとくない」
草野くん、普段は同業者には意地悪な視線でツッコミどころを探したりするけど、「髭ダンはツッコミどころがない。絶賛ですね」。
草野マサムネの「歌詞論」。1時間ぶっ通しでやってくれてもOKです(笑)。
次は、Age Factoryの「See you in my dream」(2018年、2ndアルバム『GOLD』)。
やはりラジオから流れてきて、「メモってしまった曲」。
髭ダンのときとはちがって、「曇った夕方に流れてきて、それにすごく合ってた」。
Age Factoryは「最近注目しているバンドで、ロックの荒々しい魅力を再認識させてくれた」。
この曲は彼らの曲の中でも「メロディアスな曲」。
収録の段階ではまだニューアルバムの全曲を聴けてはいないけれど、「先行で公開されている曲がいいので注目しています」と。
(声もいいですね~)
次は、BUGY CRAXONEの「ロマンチスト」(2017年、20周年ベストアルバム『MIRACLE』/2008年、8thアルバム『Hello, Punk Lovers』)。
これも、ツアーのリハーサルに行く車の中で、ラジオから流れてきたそうだ。
BUGY CRAXONEは北海道のバンド。活動期間は長いので、「名前は知っていたけれど音源は聴いたことがなかった」そうで、このラジオをきっかけにサブスクで聴いている、と。
草野「芯が通っていて、かっこいいギターロックバンド。ギターがそんなにひずんでいないのがかえって力強く感じてしまう。
「ギターの人、頑固な人なのかな」と思って聴いている草野くんです。
(デビューアルバム『blanket』と『Joyful Joyful』くらいしか聴いたことないけれど、気持ちよいサウンドで、ボーカルの女性の声も魅力的です)
【LIVE】BUGY CRAXONE「ブルーでイージー、そんでつよいよ」
次は、Qpsの「ミクロコスモス・マクロハピネス」(2012年、1stアルバム『Free Painting』)。
Qpsは、元コレクターズの阿部耕作さんらの音楽ユニット。
音源はご本人から直接いただいたそうで。
草野「例えるならば、ふかふかの蒸しパンを食べた感じ」
(母が、異様なほどに蒸しパン好きです、関係ないけど)
たぶん打ち込みだと思うけれど、この番組のポリシーを破ってでも「ステキな曲だからいいかな」と。
メッセージコーナー。
「夜ピアノを弾く/口笛を吹く→蛇が出る」「夜爪を切る→幽霊が出る」、そんなふうに言われて信じていた幼いころ。「草野さんにもそんな経験ある?」
出身地は異なるけれど、「同じようなこと言われていた」と。
それって、みんなそれなりの理由があって、昔は明かりが暗かったから「夜爪を切ると危ないよ」、壁も薄かったから「夜口笛を吹くとお隣さんに迷惑だよ」・・・、「そんな戒めの意味があったのでは? 嘘つくと閻魔様に舌を抜かれる、とか」。
草野「今は生活スタイルも変わったから、『パスワードをちゃんとメモらないと、お化けにくすぐられるよ』みたいなのが生まれるかも」(笑)
そして次は、阿部真央で「HOPE」(2013年、5thアルバム『貴方を好きな私』)。
草野「阿部真央さんは、歌声が矢のようにスッと飛んでくる感じ。ラジオのりがいいんですよね。こんだけ歌えるとうらやましい」
ずっと年下の女性だけど、草野くんにとって阿部真央さんは「闇を隠し持った年上の妖しいお姉さん」。そして彼女の曲を聴いているときの草野くんは「20代の男」なんだそうです。
(改めて、「HOPE」は本当に沁みる曲ですね)
2年前の「憂うつなときこそ、暗くて美しい曲で漫遊記」では、「貴方が好きな私」を選んでいますね(ココ)。
ラストは、KODAMA AND THE DUB STATION BANDの「SUNNY SIDE WALK」(2019年、4thアルバム『かすかな希望』)。
昨年末、自身の横浜アリーナでのライブからの帰り、カーラジオから流れてきて「すごく気持ちがよかった。(ライブの)余韻をほわほわさせてくれる」。
原曲はMUTE BEATのもので、「こだま和文さんご自身の再演ということになるのかな。
こだまさんはMUTE BEATのトランぺッターです。
ボーカルはZELDAの佐代子さんの娘さんだそうで、「ワタシは親子の歌声に魅了されてしまったということにあるのでしょうか」
(本当にステキな声だ)
特集の最後に。
「ノンテーマで、こんなふうな特集もいいですよね。今度は洋楽でぜひやってみたい!」と。
漫遊前の一曲に「みなと」を選んだのは、「去年ロックロックの打ち上げで聡くんが『「みなと」が好きです』と言ってくれてうれしかったから」ということです(笑)。
そして最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
「どんどどん」ですね~。今日はわかりやすかった・・・。
曲は、B-DASHの「情熱たましい」(2004年、3rdアルバム『ビッグ ブラック ストア (連絡しろ)』)。
B-DASH、「メロディアスなパンクバンド。すごく人気ありました」。
(よくラジオでもかかっていたっけ)
草野「日本語でも英語でもない、アドリブのめちゃくちゃ語、大橋巨泉さんの『ハッパフミフミ』的な・・・が印象的だったけど、曲も演奏もすばらしかった」
そんな中で「情熱たましい」は、「ちゃんとした日本語で歌われている曲です」。
2004年当時、カラオケでよく歌っていたそうです。
草野「B-DASHの代表曲とは言えないかもしれないけど、とっかりとしてはキャッチーな曲だと思います」
そして、来週の予告!
「ホーンがきいてるロックナンバーで漫遊記」です。
ストリングスやオルガンでは特集を組んだので、「気分が上がるホーンの入った曲」を草野目線でセレクト!だそうです。
メッセージ募集では、「草野さ~ん、背中にサロンパスが貼れません」(笑)。
mayoさんから、「貼ってあげたい! いつでも声かけてください」って(笑)。
奥田民生さんの「さすらい」的な「旅にまつわる曲」も募集中です!
Age Factoryの西口さん
https://twitter.com/7010AgeFactory/status/1257720941737472002
https://twitter.com/7010AgeFactory/status/1257721171262332928