隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「エキゾチック系バンド」は適切なカテゴリー名ではないかも・・・漫遊記

2024年10月02日 20時55分33秒 | スピッツ

2024.09.29
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM




 「9月最終週から10月に入るということで、多少はあきっぽくなっているんでしょうか」
 (日によって・・・だけど、確実に「秋」は来てる)
 「運転中の方、お仕事中の方、暇こいてる方、いろんなシチュエーションの方がいらっしゃると思いますが、ちょっとした息抜きにしていただけると幸いです」

 さて今日は、【最近のエキゾチック系バンドで漫遊記】
 少し前に特集したトルコのロック(ココ)に近い感じのちょっとエキゾチックな音楽を、現地の人じゃないバンドがやっている、というのをセレクトした特集です。
 有名なバンドとして、クルアンビンの名前を挙げ、「最近オレ、ちょっとはまって聴いてるんですが、世の中的にもトレンドなのかもしれない?」
 ジャンル名があるのかもしれないが、「わからないので、ロク漫独自に、『最近のエキゾチック系バンド』というカテゴリーにしてみました」と。


 オンエア
 01 未来未来(スピッツ)
 02 Maria También(Khruangbin)
 03 Rakıya Su Katamam(Altın Gün)
 04 The Year of the Rabbit(Yin Yin)
 05 Metropolis(Kit Sebastian)
 06 Mahal(Glass Beams)
 07 Big Baglama(Şatellites)
 08 Mango Season(BALTHVS)
 09 上海慕情 exotica(河合夕子)


 漫遊前の1曲は、スピッツで「未来未来」(2023年、17thアルバム『ひみつスタジオ』)。
 スピッツの曲でエキゾチック系って、「実はありそうでないんですよね。『ほうき星』とかそんな感じかな」
 でも「民謡が入っているこの曲が、実は聴く人によってはエキゾチックなのかも」。
 (聴くほどにカッコいい曲。聴くほどにはまりました。歌詞も珍しく力強い。朝倉さやさんの声に圧倒されちゃう)

 最初の曲は、「アメリカ、テキサス州のスリーピースバンド」、Khruangbin(クルアンビン)の「Maria También」(2017年、4thシングル/2018年、2ndアルバム『Con Todo el Mundo』)。
 草野くんが思うところの「最近のエキゾチック系バンド」のパイオニア的存在。
 2020年年末、この番組の「今年気になったバンド特集」(ココ)で取り上げた。
 草野くんは「最初聴いたとき衝撃で、どことなくアジアっぽいようなレトロでサイケな音楽をカッコよくオシャレに演奏する・・・これは発明だな」と。
 曲によっては「昭和のムード歌謡みたいなのもあるし・・・。殿様キングスかよ!」、でも「それがクセになる」。
 このバンドを聴いてから、「こういう音を鳴らす今どきのバンド、ほかにないのかな」と気になり始めたそうだ。
 Khruangbinのメンバーは、70年代のタイのポップス「タイファンク」を聴いていたそうで、バンド名もタイ語由来。「飛行機」という意味。
 ちゃんと聴くと、「そこまでしっかりアジアン風味を取り込んでいるわけではなく、あくまで無国籍な感じ」なので、「エキゾチックと呼んではいけないのかも」。
 「思い出せば、通ってた美大界隈には、こういう無国籍な雰囲気のバンド、結構いたような気がする」・・・、ゆらゆら帝国とか、「ちょっと前に紹介した幾何学模様(ココ)」とか。

 次の曲は、Altın Günの「Rakıya Su Katamam」(2023年、5thアルバム『Aşk』)。
 Altın Günは、トルコのロックの特集(ココ)でも紹介した。フジロックなどにも出演している、わりと有名なバンド。トルコ出身だがオランダを拠点に活動している。
 Khruangbinとは異なり、「しっかりエキゾチックで、トルコの伝統的な楽曲をガチのアナドルロックサウンドというよりは普通のロックに寄せたサウンドで聴きやすくリアレンジされた感じかな」。
 このバンドは「ちゃんとCDで持っていたいな」と思って、アジアンポップ専門のCDショップで手に入れたそうだ。
 「ジャケットもエキゾチックな感じですてきです」
  


 次は、Yin Yinの「The Year of the Rabbit」(2024年、3rdアルバム『Mount Matsu』)。
 このバンドもAltın Günと同じくオランダを拠点に活動。「アジア風味強めのエキゾチックサイケバンド、という感じでしょうか」。
 目指すは無国籍バンドだと思うが、この曲は「日本の三味線みたいな印象」。
 『日本昔ばなし』で流れそうな・・・。「ばあさんや、そろそろ夕げにするかの~」というセリフのバックに流れそうな。
 (ゆったり流れる感じが心地よい)
 曲終わりで、「ほかにも『Takahashi Timing』『Tokyo Disco』というタイトルの曲もあるので、このアルバムは日本を、というよりジャポニズムを意識しているようですね」。


 そして次は、「ロンドンなどヨーロッパを拠点に活動している男女ユニット」、Kit Sebastianの「Metropolis」(2024年9月、3rdアルバム『New Internationale』)。
 シンガーは、トルコ、イスタンブール出身。
 とある音楽サイトでは、「Khruangbinのあとにくるのは、Kit Sebastianではないか」と紹介されていた。
 トルコ出身にしては、「アナドル風味は薄めで、どちらかというと、60年代~70年代初期の日本の懐メロ歌謡?」。
 草野くんが聴いた限りでは、「いしだあゆみさんとか、由紀さおりの初期の世界に近いものを感じる」。
Kit Sebastian - 'Metropolis' (Official Video)


 メッセージコーナー。
 『L⇔R特集』に届いた数多い感想メッセージから。
 L⇔Rに対するワンヒットワンダー的な扱いにいつも「ん?」と疑問を感じていたなかでの特集内容に溜飲が下がる思いだった、と。
 黒沢健一さんの曲がもっと広まってほしい、という気持ちと、一部のヒット曲にだけライトが当たることへの複雑な思いがいつも拮抗していた、と。
 「ポップの宿命ですね、ファンのわがまま、お許しください」と。今回の特集は、切り口も新鮮で、「とてもうれしかった」そうだ。
 草野「この番組は、自分の経験や思い出をもとにしゃべろうと常々思っていて、だからネットの情報や書籍のデータとかに頼りすぎずにやろうとしている」。
 そういう意味では、「L⇔Rは思い出が多すぎるので、いっぱいしゃべってしまいましたが、それを楽しんでいただけたのなら、うれしいね」。
 そして、「これを機に、L⇔Rをあまり知らない人や若い人に聴いてもらえるとうれしい。ホントにいい曲がたくさんあるので、L⇔Rを聴いてくれる人が増えると、『ロック大陸をやっている人冥利につきる』ね」。
 (ネット上でも高評価だったけれど、私も彼らの楽曲をまた聴くようになりました。「自分の経験や思い出をもとに」という姿勢が、この番組の面白さに通じる、と思う)


 次は、Glass Beamsの「Mahal」(2024年春、2ndEP『Mahal』)。
 Glass Beamsは、インド系オーストラリア人のRajan Silvaさんを中心に結成されたバンドなので、「今日紹介したバンドの中ではインド風味が強いかもしれない。インド風味のムードサイケって感じかな」。
 「高級感のあるインド料理のレストランで食事している気持ちになれます」
 メンバーが不思議な仮面(キラキラした謎の仮面)をかぶっていて、「それもとってもいい感じ」。
 この間のフジロックのパフォーマンスもとってもよかったそうで、「見たかったなと思いました」。
Glass Beams - 'Mahal' (Live)

 そして次は、Şatellitesの「Big Baglama」(2020年、デビューシングル)。
 イスラエルのテルアビブで活動しているらしいが、詳しいことは謎。
 「音楽は完全にトルコのアナドルロック」。でも印象は、「先ほどのAltın GünよりはKhruangbinのようなサイケなインストのバンド」。
 ロンドンのインディーレーベルからリリースされている。
 このバンドも「聴いているといい気持ちになってきて、クセになります」。

 漫遊最後は、「南米コロンビアのトリオバンド」、BALTHVSの「Mango Season」(2024年9月、4thアルバム『Harvest』)。
 エキゾチックというより、どこか歌謡曲的な雰囲気で、「昭和の頃にあったおっきな温泉ホテルのレストランとかラウンジで、ホテルに雇われているバンドが演奏しているようなサウンド」。
 草野くんの最近の「すごいお気に入りのバンド」なので、「エキゾチックとは微妙に違うなあと思ったんですけど、漫遊ラストにちょっと紛れ込ませてみました」
BALTHVS - April Home Session (Live)


 特集の終わりに。
 今日は最近のエキゾチック系バンドということで、「いろいろなバンドをまとめちゃいましたけど、このカテゴリーの名前は適切ではないかもしれないです。サイケとかファンクとかサーフミュージックの要素も入っていたりするのでね」。
 でも、こういうバンドが今後も出てくるような気がするので、「誰かがもっといいカテゴリー名を考えてくれないかな」。
 (今回は、草野マサムネ特有の「たとえ」が盛りだくさんで、それもとても楽しかったなあ)


 今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、河合夕子さんの「上海慕情 exotica」(1982年、2ndアルバム『フジヤマ・パラダイス』)。
 (イントロは、最近あまりライブでやらなくなった?「トンガリ’95」)
 今日のテーマにちなんで、「exotica」がタイトルに入っているのでセレクト。
 河合夕子さんは、「オレが中学の頃に人気だったシンガーソングライターの方」で、記憶では「メガネをかけている、きれいなお姉さん、というイメージ」。
 昭和のそのころまでは、「メガネって、ユーモラスなキャラ付けの道具みたいな扱いだった。ドリフの仲本工事さんみたいな。もしくはマジメの象徴みたいな。『アルプスの少女ハイジ』に出てくるロッテンマイヤーさんみたいな」(すごいなあ、この連続のたとえ・・・)
 でもこのころから、「オシャレでかわいいメガネもありって感じになってきた」。河合夕子さんは「そのはしり」。
 「この方の声がすごい気持ちいいんですよ。ちょっと人懐っこい感じで、独特のエッジ感があって」。
 この曲は「そんなにエキゾチックという感じではないんですけど」。


 そして来週は、「おセンチメロディーで漫遊記」。
 おそらく来週は秋も深まっているのではないかな・・・という予想のもと(「まだ暑かったりするのかなあ」)、「秋の夜長にしんみりできるような、おセンチな切ないメロディーのナンバー」を草野氏のプレイリストから。

 「草野さん、好きな花は茄子の花です」


                              


 能登の被災者の方々が発する言葉の数々に込められた思いのどれほどを理解できるか、察することができるか。
 数か月の間に彼らを襲った2回の大きな災害・・・、こんな悲惨なことが続けて起こる現状をどう受け止めるべきなのか、今後の能登を考えるうえで、冷静にどう受け止めて対処すればいいのか。
 私なんかが軽く考えてもしかたないことだとわかっているけど、ニュースを見るたびにそこに留まってしまう。

 かたや、自民党の総裁選。
 トップが変わって、どうなっていくのか。少しの間、とりあえず見ていくしかないのか。何が変わって、何が相変わらずなのか。
 党内でやりとりされていることは・・・、相変わらずだなあ、という印象だけど。


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