隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「やっぱすごいバンドだったんだな」~元ディープ・パープルで漫遊記

2019年09月11日 18時16分14秒 | スピッツ

2019.09.08 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
 at TOKYO FM




 9月に入りました!
 だけど、「私はまだ8月の世界におります」。
 大阪の「ロックロックこんにちは」が無事に終わったところらしい。これから、仙台の「ロックのほそ道」、東京の「新木場サンセット」と続く・・・。
 草野「つつがなく終わったと信じて・・・、お越しいただいたみなさん、ありがとうございました」
 そして、ニューアルバムのお話へ。
 スピッツのジャケットは従来、「メンバーではなく役者さんやモデルさん」にお願いしている、と。今回も例外ではなく・・・。
 思い出のジャケ写話。
 決定していた方が、撮影前に「ご懐妊」していたことがわかって、別の人をオファー。
 結果的にはそれでよかったと思うのだけれど、まったく異なるタイプの方だったので、最初の人がモデルだったらどうだったかなあ、と今でも思うことがあるそうだ。
 草野「今回のジャケットも納得のいくものに仕上がっているので、ぜひお手に取って・・・」
 はい、今から本当に楽しみに待っております・・・。

 さてさて、今夜のテーマは、「元ディープ・パープル(Deep Purple)で漫遊記」。
 UKハードロックを代表するバンド、ディープ・パープル。
 草野「歴代のメンバーは脱退後もそれぞれいい仕事をされています。そのへんのナンバーをツルっと聴いてもらおうと思います」


 オンエア曲
 01 ありがとさん(スピッツ)
 02 I Surrender(Rainbow)
 03 Fool For Your Loving(Whitesnake)
 04 Dancing Madly Backwards (on a Sea of Air)(Captain Beyond)
 05 Future Shock(Ian Gillan)
 06 Destiny(Glenn Hughes)
 07 The Grind(Tommy Bolin)
 08 深紫伝説(王様)


 漫遊前の一曲は、スピッツのニューアルバムから「ありがとさん」(2019年、ニューアルバム『見っけ』)
 ボーカルの歌唱が前面に出た楽曲で、だけどただの美しいバラードにはさせないぞ、とバンドサウンドが深くて大人。ピアノの音が美しく軽やか。
 滑らかなようで、ひっかかる言葉たちがスピッツらしい。

 この微妙なバランスで、アルバムへの期待が高まる。
 少し遠慮しつつ、ボーカルが自分の声を丁寧に届けてくれます。


 最初の曲は、Rainbowで「I Surrender」(1981年、5thアルバム『  I Surrender』)。
 1981年の大ヒット曲。
 ディープ・パープル初代ギタリスト、リッチー・ブラックモアが率いたバンドRAINBOWの楽曲。
 草野少年が中学生のときによく聴いていた曲、とか。
 ロニー・ジェイムズ・ディオの特集(ココ)で、「初期のRAINBOWは結構かけたので、今日はポップ路線を進んだ頃のジョン・リン・ターナーがボーカルの曲」を選んだそうだ。
 草野「おそらく当時のリッチーさんは、フォリナーやスティックスなどを意識して、アメリカ受けする曲をリリースしていたんじゃないかな」
 (フォリナー(Foreighner)は名前のとおり、米英人入り混じったバンドだし、スティックスとともに産業ロックとか括られていたな。)
 また、ジョン・リン・ターナーは90年ごろ、「ちょこっとパープルで歌っていたこともある」そうだ。

 次は、Whitesnakeで「Fool For Your Loving」(1980年、3rdスタジオアルバム『Ready an' Willing』)。
 ホワイトスネイクは、ディープ・パープル三代目ボーカリストのデイヴィッド・カヴァデール、ドラムスのイアン・ペイス、キーボードのジョン・ロードが参加していた。
 80年代中頃にアメリカでも大ブレイクしたそうだけど、草野くんはブレイク前の「渋めのとき」が好きだったそうで、この曲もそのころの作品。
 ああ、「渋め」かどうかはわからないけれど、懐かしさを感じさせるシンプルなロックナンバー。かっこいい!
 当時のギタリスト、ミッキー・ムーディ、バニー・マースデンのブルースっぽいギターが好きで、コピーしていたそうだ。
ZO-3で長めのフレーズを弾いてくれたけど、本当にいい!
 草野「ホワイトスネイクがまだアメリカ市場にこびていない感じが好きですね」
 私自身は、ホワイトスネイクというと、これを浮かべちゃうのだが・・・。
Whitesnake - Here I Go Again '87

 次は初代ボーカリスト、ロッド・エヴァンスのバンド、Captain Beyondで「Dancing Madly Backwards(on a Sea of Air)」(1972年、デビューアルバム『Captain Beyond』)。
 草野「個人的には、元ディープ・パープルのメンバーのバンドの中ではいちばん好きですね」
 ドラムのボビー・コールドウェルのプレイが「気持ちいいです。細かいフレージングが好みのタイプ」と。
 イントロから入っている「シャカシャカシャカ」という音、カバサという楽器らしいけど、この曲からの影響で、「惑星のかけら」にも使ったんだそうだ。あとで聴いてみよう。
 カバサはこれ。
     


 次は、2代目ボーカリスト、イアン・ギランのバンド、Gillanで「Future Shock」(1981年、4thアルバム『Future Shock』)。
 イアン・ギランは脱退後、ジャズロック風のアプローチを試みていて、「それはそれでいいんですけど、70年代末のヘビメタブームもあってか、メタル風のアルバムを発表して、オレはこれが好きでしたね」。
 ギターのバニー・トーメはもともとパンクバンドに所属していたそうで、「白いストラトでワイルドなプレイを聴かせてくれます」。
 今年他界したそうで、「番組でもかけなくては」と思っていたそうだ。
 アルバムのジャケット。タイトルをイメージしているのか? なかなかインパクトありますよね。

  


 次は、3代目ベーシスト、Glenn Hughesの「Destiny」(1977年、1stソロアルバム『Play Me Out』)。
 彼はもともと、イアン・ギラン、ベースのロジャー・クローヴァーが脱退したあと、ボーカル兼ベーシストとしてディープ・パープルに加入したそうだ。
 草野「だから、歌もメチャメチャうまいです」
 リリース当初は、ハードロックのディープ・パープルを脱退してソロとしてのファーストアルバム、ということで、「むりやりハードロック」として売り出そうとして失敗したらしい、と。
 草野「ハードロックではありません! でも最近、再評価されているようで、うれしい」
 聴きようによっては、最近のSuchmosやKing Gnuのようなシティポップ系の曲にも共通するような「ファンキーな曲」と。
 たしかに、ハードロックと言われたら、ん?って誰でも反応しちゃうかも、ですね。むしろ、おしゃれ・・・。

 最後は、2代目ギタリスト、Tommy Bolinの「The Grind」(1975年1stソロアルバム『Teaser』)。
 草野くん、トミー・ボーリンは、ハードロックのギタリストとしては「あまり好きではない」そうだけど、ジェフ・ベック的なジャンルにとらわれないギタリストとしては「すごい人だったのかも」と今は思うそうだ。
 (ジェフ・ベックと比較されて不運だった、と言う人もいるみたいだけど)
 彼がディープ・パープルに加入するとき、ハンブル・パイなどで有名なクレム・クリムソンも候補にあがっていたそうで、
 草野「クレム・クリムソンがギターのディープ・パープルも聴いてみたかった」
 トミー・ボーリンはイケメンでかっこよくて華もあるけれど、クレム・クリムソンも繊細でなかなかいいし・・・、「たられば・・・でいろいろ想像するのもロックおたくの醍醐味」って。
 (画像を検索してみましたが、私にはどちらもなかなかステキに見えます。クレム・クリムソンは年齢を重ねて、渋みをまして、雰囲気あります)
 草野「さっきのグレン・ヒューズほどではないけれど、なかなかファンキーな曲です」

 特集終わりで、初代ベーシスト、ニック・シンパーのバンドの曲もかけたかったけれど、ちょっと長いのでやめたそうです。
 
それにしても、「元ほにゃらら」で特集が組めるバンドはそうそうないだろう、と。「それだけすごいメンバーがそろっていた、ということと、メンバーチェンジが激しかった」ということだろう、と。
 
草野「改めて、すごいバンドやな、と思いました」
 
こういう特集、おもしろいですね~。


 そして、今夜も「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー(ディープ・パープルのイントロで)。
 王様の「深紫伝説」。
 草野「洋楽ロックを直訳で歌っていて、その無理やり感が最高」
 「深紫伝説」は、「ディープ・パープルの代表曲を並べていて、ディープ・パープル入門としても適している」と。
 草野「オレも最初に聴いたときはぶっ飛びましたけど。もう25年前になるんですね」
 聴いていて、ほんとうに楽しい。
 曲終わりで、「王様には、Tレックスやストーンズやツェッペリンでも同じ手法の曲があって、どれも最高です」


 そして、予告!
 「『武道館で見ました!』で漫遊記」。
 草野「ビートルズの武道館ライブ以来、ロックミュージシャンの憧れ、目標ともいえる武道館」
 草野くんが実際に武道館で見た中で、印象的だったミュージシャンの特集を、思い出話を交えて聴かせてくれるそうです。
 
これも、なんだか期待してしまう企画です。

 
「それでは、またお会いしますよっ! お元気で!」



                              



 予約録音していたものを昨日聴いてまとめたんですけど、台風の臨時ニュースが何度か流れていました。

 各地の停電や断水、とくに千葉のほうは大変なことになっています。
 土砂災害などのような命にかかわることではないから・・・とかタカをくくっていたけれど、熱中症で亡くなった方もいらっしゃいます。
 
少しでも早く復旧することを・・・。
 
 今朝、仕事が休みだった息子が車を走らせて早朝の君津を訪れ、知り合いが店長をやっているスーパーを手伝ってきたそうだ。
 停電はまだ続いていて、店頭に並べた水やカップヌードルを三三五五で買いに来る方が結構いらしたそうだ。
 暑い中、疲れた表情の高齢の方も多く見受けられたと。

 そういえば、あの日の翌朝、駅までの道で、こんな光景も。
 
 

 ここら辺ではあまり見ない光景です。 

 

 全然関係ないのですが、写真データを整理していて、8月末のこんなのを見つけた。
 ベランダに「オオミズアオ」(ですよね??)
 
 てのひらに乗せて撮るとか工夫しなくちゃ、大きさがわからないじゃない、と相方。
 ごもっとも(-_-;)。
 左右15センチくらいだったかなあ。
 猛暑日の午後、しばしの間羽を休めて、いつのまにか、また飛んでいったようです。

 
セミの声がすっかり虫の音に取って代わられて、季節がどんどん進んでいくのを実感する。
 猛暑が戻ってきても、夜になれば「りーん りーん」と。
 セミたちは、地上での短い夏のあいだに、無事に子孫を残せたのでしょうか・・・。


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4 コメント

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Unknown (デヴィッド・ギラン)
2019-09-13 07:32:07
パープルはロックを聴くようになったキッカケのバンド。第3期から聴いて遡って聴くようになったもんです。メンバーが代わる度に音楽性迄変わったりして面白いと思ったものです。やはりリッチーの🎸には影響受けましたねぇ、あとボーカルではカヴァディールが一番好きでした。特に初期の頃のディープな声は真似しまくりましたね☺️
返信する
オグリキャップ (ハチの針)
2019-09-13 13:25:33
かけらさん、こんにちは。

書くことが浮かばなくなってしまって、すっかりご無沙汰になってしまいました。
ただ、ブログはずっと拝見させていただいていたので、私の方は、お久しぶりという感じは全くないのですが・・・。

昨日、新しいアルバムのツアー、横浜アリーナのチケットが取れました。
12月は、娘の体調によっては、かなり落ち込んでいる(私が)タイミングかもしれないので、少し迷ったのですが、そういう時こそ元気になれそうなことをと思って。

娘は、体の痛みが出るようになってから1年以上になりますが、その間どんな時も、やっぱり一度もぎすぎすすることはありませんでした。
最終的にどんな結果になっても、私としては、それで十分な気もしているので、ここでいい加減、腹をくくって、これからはおたおたせずに、嘘でも娘の前では明るく振る舞うようにしたいです。

私自身が受験生だったとき、今も鮮やかな12月の光景があります。
テレビで見た、有馬記念でのオグリキャップのラストラン。
胸が震えるほどに感動し、勇気づけられたことを思い出しました。

草野さんは、バカリズムさんが「どんぐりばかり食べてそう」と言うように、小動物系のお顔と思っていたのですが、そう思って見ると、サラブレッドっぽくもあるような?
なんだかちょっと、縁起がいい気がしてきました(笑)。

少6の息子との夜のウォーキングが最近の日課です。
何でもそこそこにしかやらない息子ですが、この子を見ているとほっとする時があります。
返信する
デヴィッド・ギランさま (かけら)
2019-09-14 11:11:25
カヴァデールとギラン、お二人からのメッセージのようで(笑)、なんだか光栄です。
ありがとうございます。

世代的には私のほうがちょっと(かなり?)(笑)・・・だと思いますが、やはりロックファンはこのバンドを、嗜好のそれぞれはあったとしても、通り過ぎるもんですよね。
私は初期の頃しかあまり知らないのですが。

カヴァデール、いいですよね。
また聴きたくなってしまいました!

真似しまくったんですね、すごいなあ。
返信する
Unknown (かけら)
2019-09-14 11:36:59
ハチの針さん

お久しぶりです?
でも私もなんだかそんな気はしないです。
でもメッセージにお名前を発見して、じわじわとうれしかったです。
あなたのメッセージは、赤裸々なようで?たくさん隠されているものもあって、少々ドキドキしながら読むので刺激的で快感(なんと!)です。

夏の真っ盛りの頃だったか、ディープインパクトが亡くなってその特集か何かで、オグリキャップの颯爽とした映像を見て、あなたのことを思い出しました。
(覚えています? 私はテンポイントのファンだったこと)

生意気なことを言うつもりはないけれど、娘さんとあなたを和ませてくれる息子さんとの時間は、今だからこその意味深いものなんだろうな、と私自身の来し方を振り返りながら思います。
もちろん、私にも、今は今の「今だからこそ」の時間があるんですけどね。

冬のライブ、楽しい時間を過ごしましょう。
今夜は、あなたと小学生の息子さんのウォーキング光景を想像しながら、私も頑張って歩いてみます。

また覗いてください!
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