2022.10.02
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
「10月に入りましたー」
「ところで」と、スーパーに並ぶチューブ食品の話題に。
以前からあるものとしては、しょうが、にんにく、梅ペースト、もみじおろしなど。
草野くんが最近見つけて、「おっ!って思って買っちゃったんですよ」というのが、紅しょうがのペースト、すだち&カボスペースト。(へ~)
紅しょうがのペーストは、「牛丼やとんこつラーメンを食べるときに便利」。
すだち&カボスペーストは焼き魚にかけるのが本来だけれど、「炭酸水に混ぜたらうまくね?と思ったけど、あんまり溶けなかった」そうです。
お湯に、はちみつとこれを入れると、「うまいかも。ホットすだち&カボスハニー的な、ね」。
ほかにチューブ食品としてどんなものが新たに考えられるかなと「思考を巡らせた」結果、パクチーペーストがいいかもと思って調べたら、「もうあったね。そりゃ、あるか」。
福神漬けペーストも、すでにあるらしい。「みんな考えることは同じ?」
で、ミントペーストはまだないらしい。アイスクリームにトッピングしたり、ハーブティーに入れたろ・・・。
草野「チューブ食品・・・、こんな感じで暇なときに考えています」
(なんかさ、精神衛生上、すごくいい私生活を送っていそうな人ですよね。見習いたいような・・・)
そして今週は、【ミュージック・ライフ1966年11月号で漫遊記】。
草野くんが先日立ち寄った古本屋で見つけた古い音楽雑誌。「値段も相場よりお手頃だったので」と。
草野「久々に、古い音楽雑誌を地図に漫遊していきます!」
オンエア曲
01 稲穂(スピッツ)
02 (Theme From) The Monkees(The Monkees)
03 Wooly Bully(Sam The Sham & The Pharaohs)
04 These Boots Are Made for Walkin'(Nancy Sinatra)
05 Summer In the City(The Lovin' Spoonful)
06 A Lover's Concerto(Cilla Black)
07 Substitute(The Who)
08 The House Of The Rising Sun(The Animals)
09 And Your Bird Can Sing(The Beatles)
10 恋の散歩道(ザ・サベージ)
漫遊前の一曲は、スピッツで、「稲穂」(2001年、25thシングル「さわって・変わって」のカップリング曲/2004年、スペシャルアルバム『色色衣』にはnew mixで収録)。
「地方によっては稲刈りが終わっているところもあるだろうけど、東日本では今頃かな?」と。
(寂しくて、優しくて、最後にはちょっとあったかく救われる楽曲。こういう曲がスピッツにはたくさん隠れている。「なぜだろう 君から逃げられない」のところ、「本気で かわいい蜂に刺された」のところ、秀逸)
曲終わりに・・・、「曲の間に検索してみたら・・・」、外国の製品だけど、ミントペーストのチューブ、すでにあるそうです(笑)。
最初の曲は、「60年代後半、日本でも大人気だったバンド」、The Monkeesの「(Theme From)The Monkees」(1966年、デビューアルバム『The Monkees 恋の終列車』)。
「恋の終列車 Last Train to Clarksville」ザ・モンキーズ The Monkees
「今でこそ、誰でも知っているバンド」だが、1966年のこの雑誌では、後半のモノクロページの「今月のニュースター」というコーナーで,期待の新人扱いで取り上げられている。
当時は、(今と違って)海外のエンタメ情報にはタイムラグがあったから、「アメリカではすでに人気者だったのかもしれないが、67年にThe Monkeesのテレビ番組が始まり、日本でも大人気になる」。
(4人のメンバーそれぞれにファンがついて大騒ぎだったのは、ビートルズ以上かな?)
さて、1966年(昭和41年)ってどんな年?
ロックのトピックとしては、6月末から7月頭にかけての「ビートルズの来日公演」。
それ以外では、常磐ハワイアンセンター、オープン。
ミニスカートの大流行(子ども心に母親の膝上が恥ずかしかった記憶)。
ウルトラマンの放送開始。
グリコのポッキーの発売。(すごい歴史・・・。今机の上に、「旨サラダ味」がある)
流行語は、「ケロヨ~ン」「バハハ~イ」(木馬座?)
千昌夫さんの「星影のワルツ」、大ヒット。
ガソリンは50円/l、ラーメン70円。そして、この『ミュージック・ライフ』は230円。
草野くんたちより1つ上の世代が生まれた年で、「丙午 ひのえうま」。
この年に生まれた女性は男性を不幸にするという「迷信」(江戸時代の浄瑠璃に尾ひれがついて広まったらしい)で、出生数が例年に比べて極端に少ない。「その分受験が楽とか言われたけど、今の出生数に比べたら、かなり多いけどね」。
次は、Sam The Sham & The Pharaohsの「Wooly Bully」(1965年、デビューアルバム『Wooly Bully』)。
今号の表紙を飾っている。
ココの「ミュージック・ライフの表紙だったけど・・・なアーティストで漫遊記」の特集で取り上げようと思ったそうだ。
60年代での人気はすごかったそうだが、今は知っている人もほとんどいない。草野くんもバンド名を読むときに心許なかったし。
メキシカン風の衣装で、ちょっとコミカルなバンド。
この曲は、70年代のパンクロックバンドがカバーしたりして、「一部には根強い人気がある」そうだ。
次の曲は、Nancy Sinatraの「These Boots Are Made for Walkin' 憎いあなた」(1965年、13thシングル)。
今号では、「Nancy Sinatraのボーイフレンド」という見出しで、かなりページを割いて取り上げている。今で言う、「アメリカンセレブのゴシップ記事」みたいなものらしい。
「彼女が自分のバンドのギタリストと恋仲だった・・・というような。恋仲って、最近言わないか」と。
Nancy Sinatraさんは言わずと知れた、Frank Sinatraの娘で、「美人で歌声もセクシーで、人気があった」。(ヒット曲、結構ありますよね。)
この曲は最近、八代亜紀さんがカバーしているそうだ。
この歌詞はちょっと怖い、「このブーツは歩くために作られているんだから、いつかあなたを踏んづけるわ」。
「これ、たまんね~、という趣味の方もいるかもしれないですね」
(なんともゾクゾクするような、気持ちのいい曲です)
Nancy Sinatra - 1967 - These Boots Are Made For Walkin
次は、The Lovin' Spoonfulの「Summer In the City」(1966年、7thシングル)。
巻頭のカラーページでも、真ん中あたりのモノクロページでもちゃんと取り上げられていて、「まさに旬なバンドだったんでしょうね」。
ビートルズやストーンズほどではないにしても、「ロックバンドとして、オレら世代にも知られているバンド。のちには、フォークロックという括りで紹介されることも多かったのかな」。
(「魔法を信じるかい」とか「Daydream」とか)
この曲も、「フォーキーでメロディアス」と。
Do You Believe in Magic?
次は、Cilla Blackの「A Lover's Concerto」(1966年、3rdアルバム『Cilla Sings a Rainbow』)。
カラーグラビアで紹介されている女性シンガー。
ビートルズと同じリバプールの出身で、彼らのホームグラウンドだった「キャヴァーンクラブ」でスタッフとして働きながら歌手を目指していて、ビートルズのチームにスカウトされた。
この曲は、バッハの『メヌエット』をモチーフにした曲で、多くのシンガーが歌っている。
「彼女ののびやかな声がとても気持ちいいです」と。
The Supremes - A Lover's Concerto
(The Supremesのこれがいちばん有名かな? どちらにしてもカバー曲なんだけど)
次の曲は、The Whoの「Substitute 恋のピンチヒッター」(1966年、5thシングル)。
The Whoは新譜コーナーで、新たにリリースされるシングル盤が紹介されている。
「言うなれば、キョウレツ~ キワメツケ!」とカタカナを使って紹介されているところが「いかにも60年代」と。
「The Whoの中では有名な曲で」と言いつつ、「I was born with a plastic spoon in my mouth」という部分を歌って、「オレはプラスチックのスプーンをくわえて生まれてきたんだぜ」ってどういう意味?と思ったそうだ。
調べてみたら、イギリスでは「お金持ちの家に生まれる」ことを「銀のスプーンを加えて生まれてきた」というのに対して、シニカルに「プラスチックのスプーン」と表現したのだろう。
(シンプルという形容だけで懐かしさ倍増??)
曲終わりに、「キース・ムーンさんのドラムが気持ちよくて最高ですね」。
この号には、「アーティストの人気投票の中間発表」が載っている。
男性シンガー1位はクリフ・リチャード、女性シンガー1位はフランス・ギャル。
バンド部門1位はベンチャーズ。
コーラスグループ1位はビートルズ。
ここでは、バンド部門はインストだけのバンド。歌が入るとバンドでもコーラスグループになるらしく、「2位がローリング・ストーンズって、今考えたらおかしいですよね」(たしかに)
ちなみに、国内については、男性シンガー1位はマイク真木、女性シンガー1位は中尾ミエ、コーラスグループ1位はスパイダース。
次は、The Animalsの「The House Of The Rising Sun 朝日のあたる家」(1964年、シングル/1966年、ベストアルバムから)。
「アニマルズはなぜ空中分解したのか?」というタイトルで、解散についての長い記事が掲載されている。
これは英語の記事を翻訳したもので、「読んでも、イマイチ頭に入ってこないんですよね」のあとで、「なんか、いろいろあって大変だったみたいです。以上」(笑)。
(あちこちで流れていたのか、聴きすぎて飽き飽きした記憶あり。ずっとあとになって、意味とか知ることになり、静かに聴いた思い出があるなあ)
原曲はアメリカのトラディショナルフォークソングだそうで、短調の寂しげな曲じゃないとか。
最後は、The Beatlesで「And Your Bird Can Sing」(1966年、7thアルバム『Revolver』)。
この号では、ポール・マッカートニーがスコットランドに別荘を購入したこと、メロディーメイカー省の授賞式の様子などが載っているくらいで、この雑誌にしてみると、ビートルズの記事は少なめ。
「『ミュージック・ライフ』と言えばビートルズ、という感じだった。この号はビートルズの記事が少なかったから、古本屋で安かったのかもしれない」と。
この曲は1966年にリリースされたアルバム『Revolver』に収録され、「のちのツインリードギターのさきがけ的サウンドとなった」。
特集の最後に。
古い雑誌には巻末に「読者投稿のポエム」や「文通相手募集」のコーナーがあり、「これも読んでて楽しい」。
語尾が「ダヨ」とか「~してチョーダイ」とか、カタカナが多い。これも流行り?
古い雑誌で漫遊するのは、「完全にオレのわがままな趣味にみなさんに付き合っていただいている感じですが・・・、今度またやるので、よろしくお願いします」
(了解です!)
「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは、ザ・サベージの「恋の散歩道」(1966年、デビューシングル「いつまでもいつまでも」のカップリング)。
(イントロは、「探検隊」)。
ここも、「『ミュージック・ライフ』1966年11月号」から。
(大ヒット曲のカップリングをセレクトするところが、この番組らしい)
ザ・サベージは寺尾聰さんが在籍していたバンド。湯川れい子さんの「おしゃべりジョッキー」というコーナーで、当時の人気バンドとして招かれている。
テレビの勝ち抜きエレキ合戦で優勝し、ロンドンレコーディングも行っているとか、「当時としてはメチャメチャすごいことですよね」。
そして、「お約束の質問」なのか、「ガールフレンドとかいるの?」ときかれて、寺尾さんは「いないと言ったらウソになるけど、デートする暇がないんです」って。
「なかなか味わい深いと思いますけど」(小さく笑い・・・。覚えがあるのかな?)
曲終わりで、ボーカルはベースの寺尾聰さんと紹介したあとで、「『ルビーの指輪』を彷彿とさせるダブルトラックのボーカルも寺尾さんが歌ってらっしゃいます。ええ声ですね。このときすでに、渋い歌声の片鱗がうかがえますね」と。
そして来週は、ワンアーティスト特集、【70年代のジューダス・プリーストで漫遊記】です。
メタルゴッドとして君臨するイギリスの重要バンド。
草野くんが特に好きな70年代の彼らの、現代のヘビーメタルの原型ともいえるナンバーを、彼なりにセレクトして紹介してくれます。
「草野さん、緑が目にいいってホントらしいですよ」
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『ハイ!』(笑)
1966年は日本でも『奥さまは魔女』がTVで日本語吹替版が放映開始された年でしたね。
コメントありがとうございます。
「奥様は魔女だったのです・・・」というオープニングをちょっと覚えています。
そのほかにも、当時はアメリカのテレビドラマが普通にゴールデンで放映されていましたよね。
私は東京、相方は地方出身なので、見ることができたドラマに見事な差があって、時代を感じます(笑)。
今日も気温が上がらないようです。
気分も上がりません・・・。
ありがとうございました。