隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「オレの主治医」~「ロックなビリー・ジョエルで漫遊記」

2018年09月03日 16時24分40秒 | スピッツ

2018.09.02 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM

  https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 「秋の入り口?」と第一声。
 小学校2~4年くらいの頃は、スズムシ、マツムシ、コオロギなどの鳴く虫の飼育にはまっていて、
 「それだけの理由で秋が好きだった」草野少年。
 飼育した虫たちをスケッチして、冬の間はそれを眺めて楽しんでいた、という趣味をおもちだったとか。しぶいな・・・というか、その頃からすでにオタク?
 今でも虫の声をきくと、懐かしいような切ないような、そんな気持ちになるそうです。

 今夜のテーマは「ロックなビリー・ジョエルで漫遊記」。
 「オネスティ」のビリー・ジョエル、根っこの部分は実はロックな人・・・はファンの間では有名なところなので、そのあたりをセレクトして聴かせてくれるそうだ。


オンエア曲
 01 夏が終わる(スピッツ)
 02 It's Still Rock and Roll to Me(Billy Joel)
 03 Wonder Woman(Attila)
 04 Los Angelenos(Billy Joel)
 05 Prelude/Angry Young Man(Billy Joel)
 06 You May Be Right(Billy Joel)
 07 Shades Of Grey(Billy Joel)
 08 夢ゴコチ(江口洋介)



 漫遊前の1曲は、私もこの時期には必ず聴いてしまう、スピッツで「夏が終わる」。リクエストたくさん!だったそうです。
 ストリングスが印象的なポップな一曲。ハイトーンが若いボーカル。低音のハスキーな声もやっぱり若い? 今のスピッツ曲にはないアレンジだから、すごく懐かしさが募る。
 曲終わりで、「笹路さんの弦管アレンジが・・・いいね」とちょっと低音ボイスで。

 ロックなビリーさん、1曲目は「It's Still Rock And Roll To Me」(1980年、7th『Glass Houses』全米1位)。
 「ロックンロールは最高さ」! なんだか懐かしい。ベスト盤でよく聴いてはいるんだけど。これ、彼にとって、初のシングル全米1位なんだそうだ。超ポップなポップなロック?

 草野「歌詞はね、『いろいろあるけど、オレはロックンロールが好きなんだ、文句あるか!』みたいな内容」
 
 ここで、「壮大なビリー・ジョエル大陸のおさらい」!
 1949年、ニューヨーク、ブロンクス生まれ。4歳でピアノを始め、10代でバンド活動を開始。高校時代はバーでピアノを演奏して退学。
 エコーズ、ハッスルズなどをへて、ハードロックバンドのアッティラで2枚のアルバムをリリースするも鳴かず飛ばず。
 1971年にソロデビューするがこれもうまくいかずにロサンゼルスに移住。
 1973年のアルバム『Piano Man』がヒット。その後のアルバムはすべてミリオンセラー。とくに1977年の『Stranger』は1000万1000を超えるセールス。収録曲の「Just the Way You Are(素顔のままで)」は、グラミー賞最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞の2部門を受賞。
 以上!

 2曲目は、ハードロックバンド、アッティラ時代(20歳の頃)の「Wonder Woman」(1970年、『フン族の大王アッティラ 』)。

 草野「初めて聴いた人は、え、これ、ビリー・ジョエル?と思って、ああ、売れないわなあ、と言うかも」
 「でも、貴重な音源なので!」
 ・・・たしかに。サウンドもそうだし、ビリー・ジョエル、めちゃくちゃシャウトしてるし。
 草野「かなりレッドツェッペリンを意識している、ドアーズもはいってるかな。でも声はビリー・ジョエルだけど。当時、ビリーさん、ロン毛です」
 アルバムのジャケットから、ロン毛のビリー・ジョエル。デュオなんですね。
 

 草野「でもロックの世界を諦めてくれてよかったのかな、という気もしますが」(笑)

 次は、「Los Angelenos(ロサンゼルス紀行)」(1974年、3rd『Streetlife Serenade』)。
 このアルバムはビリー・ジョエルのアルバムの中でも影が薄いかもしれないけれど、「Souvenir」とかステキな曲も収録されている、と。
 この曲は、「ブレイクしたあとでもビリー・ジョエルのロック魂が感じられる曲の1つ」、そして、「エレキとオルガンの音がよくて、ひずんだギターが70年前半の雰囲気をあらわしている、イカした曲です。シャウト気味のビリー・ジョエルも」。
 小気味いいロックナンバー。癖になる。
 そして、「Souvenir」は私も大好きです。
 シンプルな歌詞の中に、生きること、人生の味わいがこめられていて、時とともにあせていく思い出さえいとしくなるような。大人の歌。
 Billy Joel - Souvenir

 そして、「Prelude/Angry Young Man(怒れる若者)」(1976年、4th『Turnstiles(ニューヨーク物語』)。
 彼のアルバムの中で、草野くんが「いちばん好きかも」と。「精神的な常備薬のような」。そういえば、いつだったか(震災のあと?)、音楽は聴く気になれなかったけれど、ビリー・ジョエルだけは・・・と話していたことがありましたっけ。
 草野「イントロのピアノの速弾きがロック! このアルバムの中でいちばんパワフルな曲」
 走りだしたくなる疾走感。Angry Young Manはなんだか健やかに怒っている感じだ。


 メッセージコーナー。
 「草野さんは自分がつくった曲や歌詞をあ
とで聴いて恥ずかしくなったりしませんか」
 高校生の頃に作った歌詞、「イカしたお前とall night long」とか「熱い夜が忘れられないぜ」のような「ストリート駆け抜けろ!」的な背伸びして作ったものは「今聴くと恥ずかしい」。
 デビュー後では・・・と「青い車」を例に出して説明してくれたのは・・・、「歌詞についての反省点」。
 「おいてきた何かを見に行こう もう何も恐れないよ♪」で、「何かを」と「何も」が続くところが気になる、と。
 そこから、のちの「歌ウサギ」で「『何かを探して何処かへ行こう』とか そんなどうでもいい歌ではなく♪」という自己批判的な歌詞につながった、と。
 そんな背景があったなんて、「歌ウサギ」ファンには思いもよらないことでした。
 (「青い車」を否定する気はないし、これからも歌っていく、ということです)
 「身の丈にあった歌詞や文章ならば、あとで恥ずかしくなることはないかも」と。

 次のメッセージ。
 「一度でいいから全編「博多弁」のDJを! 草野くんの博多弁、堪能したいです」
 こういう要望、意外に多いとか。
 でも一人ではなかなか「出てこない」んだそうです。多少、九州イントネーションが出てきたりはあっても「バリっと博多弁」はなかなか・・・。
 以前、博多華丸大吉さんとのコラボという企画もあったから、「いつか、同い年くらいの博多出身のミュージシャンをゲストに呼んで・・・」。これ、考えてみます!って言っていましたね(笑)。


 さてさて、次は「You May Be Right(ガラスのニューヨーク)」(1980年、7th『Glass Houses』)。
 80年代以降は、「ロックな曲も結構多い」、その中の1曲。
 中学生だった草野少年は、当時好きだったチープ・トリック、キッス、アースシェンカーなどのロックバンドの曲と同じように、このビリージョエルの曲を聴いていたそうだ。
 草野「キーボードも入っていないし、彼としては珍しい曲」
 サビの部分がすごく気持ちよくはまる感じ。これもよく聴いたっけ。ロックなビリー・ジョエルって意識したことはなかったけど、結構好きだったんだなと再確認です。

 最後は、「Shades Of Grey(見えないのは真実)」(1993年、12th『River of Dreams』)。
 これ以降もクラシックのアルバム(『Fantasies & Delusions』)はリリースしているが、『River of Dreams』は今のところ、実質的なラストアルバム。
 「ビリーさんが20歳の頃にやりたくてもやれなかったロックへの思いが詰まっているアルバム!」
 「特にこの曲は、ツェッペリンというよりクリームやディープ・パープルの匂いのする曲で、ロックをやりきったー!という感じだったのかなと、ファンとしては勝手に想像しちゃうんですけど・・・どうなんでしょうかね」
 「・・・のような」とか「・・・風の」と言われても大抵はわからないんだけれど(笑)、この「クリームやディープ・パープルの匂いのする曲」はちょっとうなずける気が。好きな匂いです。
 このアルバムは聴いたことないんで、聴いてみよう。
 個人的に、彼のアルバムを聴いていてこちらの気持ちに中だるみが生じないのは、この「ロック的な要素」という部分があるかも、という結論に達しました。


 草野氏にとって、ビリー・ジョエルは「主治医のようなもの。だからきっと一生聴き続けていくんだろう」。
 今夜は「ロックなビリー・ジョエル」というしばりだったけれど、たくさんいい曲があるので、また特集を、ということです。


 最後は、「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナー。
 今夜は、1991年のシングル、江口洋介の「夢ゴコチ」。
 草野「江口くん・・・。あえて君付けで。同い年です」
 デビューが同じころで、所属レコード会社もポリドール。レコーディングスタジオ「スマイルガレージ」で一緒になったときに紹介されたそうで。
 草野「イケメンで背も高くて、スピッツ全員かたまってしまって・・・。昨日のことのように思い出されます」(笑)
 このCDは先日ゴースカで大阪を訪れたとき、中古CDショップで手に入れたそうで(ココのエピソードですね)。
 「今でも役者として大活躍ですが」、この曲のプロモーションビデオもカッコよかったそうで、「ユニバーサルミュージック内にないですかね。若い江口洋介君を見たい!」と。


 来週は、「ロク漫的おしゃれロックで漫遊記」だそうです。
 草野くんにとっては、ロックは基本的に「ダサイ音楽」。だから「おしゃれとロックは共存しない!」。
 そんな彼だけれど、それでも「これはおしゃれだ」と個人的に認めざるをえないような曲たちがあるそうで、それを聴かせてくれるそうです。
 こういうテーマ、「いかにもロク漫的」と言っていいのでしょうね。楽しみです。


                              


 そういえば、さっきの歌詞の反省点のお話。
 歌詞の成り立ち的なことって、好きな曲の場合あやふやなほうが好きなタイプなんで、「歌ウサギ」のあのフレーズの話、私の脳内記憶から消去します(笑)。


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