隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

最後は一本締めで~手拍子で漫遊記

2024年03月04日 20時53分05秒 | スピッツ

2024.03.03
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM



 3月一週目・・・。
 昨年6月から続いていたスピッツのツアーが終了! リハ期間を加えると10か月ほどになるとか。
 「その期間、ほぼ、私、パーカーを着ていなかったんです」
 パーカーは「首周りの貧弱さを隠せるし、小顔効果もあるし・・・、好きなんですよ」。
 ところが、パーカーのフードがギターを弾くときに邪魔になる! 「ギターやベースを弾く方なら、ああ、これねってわかってくれると思うんですけど」
 ギター交換をするときに、ストラップがギターに引っかかる・・・。(なるほど)
 「なので、ギタリスト、ベーシストで、演奏中にパーカーを着る人は少ないと思う。もしくはパーカーのフードをかぶりっぱなしだったら楽なんですけど」
 でもツアーも終わって、「レコーディングスタジオに入ることもしばらくはなさそうだし、ストラップのついたギターを弾くこともしばらくはないかな」、ということで、「最近はあえて毎日パーカー着ています。今日もパーカーです」。


 そして来週は、【手拍子で漫遊記】
 ロックナンバーには、手拍子、ハンドクラップを取り入れた曲、多いそうだ。
 マイクから、草野くんの手拍子が聞こえる。
 そこで、「手拍子の入ったロックナンバー」で漫遊です。
 

 セットリスト
 01 跳べ(スピッツ
 02 We Will Rock You(Queen)
 03 Everybody's Gonna Be Happy(The Kinks)
 04 1969(The Stooges)
 05 The Ballroom Blitz(The Sweet)
 06 I Love Rock 'N Roll(Joan Jett & the Blackhearts)
 07 Motorboat(Redd Kross)
 08 Crowd Chant(Joe Satriani)
 09 泣いてララバイ(渡辺 真知子)


 漫遊前の1曲は、スピッツで「跳べ」(2023年、17thアルバム『ひみつスタジオ』)。
 「スピッツにもハンドクラップ入っている曲、いくつかあるんですけど・・・」、今日はわりと最近の曲から。
 (ライブでも盛り上がって叩いちゃいます)

 最初の曲は、「メチャ有名なあの曲」、Queenの「We Will Rock You」(1977年、6thアルバム『News Of The World 世界に捧ぐ』)。
 来日公演も記憶に新しく、大盛況だったそうで。
 草野くんは、「残念ながら自分のツアー中だったので見れなかった」。
 この曲は、「ライブでも重要な盛り上げ曲だったでしょう」ということで。
 「手拍子だけではなく、足を踏み鳴らす音もセットになっている」と、ちょっと実演。

 次は、The Kinksの「Everybody's Gonna Be Happy 陽気にやろうぜ」(1965年、6thシングル/1965年、2ndアルバムアメリカ盤『Kinda Kinks』)。
 先ほどのQueenより「もっと普通に手拍子が入っている」曲で、サビをZO-3で弾きながら「な~な~な~♪」も交えて歌って、手拍子を。
 「みんなでワ~!みたいな。サビは盛り上がってますよーっていうような。演出としても手拍子は効果的ですよ」というサンプル的な使い方。
 かつて、スピッツで練習曲としてコピーしたことのある楽曲、「ライブではやらなかったけど、ドラムがすごいカッコいい曲です」。
 (懐かしいし、好きだ~。楽しくなってくる。昔の音で、シンプルさがノスタルジーを誘うよ。スピッツの「Everybody's Gonna Be Happy」も聴きたいな。きっとキュートだろうなあ)
the kinks- you really got me


 メッセージコーナー。
 中学生の受験生から。塾通いで寝るのも深夜・・・で、「毎日、生きてる感じがしないです(笑)」と。
 「むりやり笑ってる感じですかね」と草野くん。
 スピッツの曲を聴きながら散歩するのが至福の時間・・・という受験生は、「受験、がんばれ!のひとことがほしいです」と。
 (うーん、大変だなあ。せつないなあ。でもこんな若い人がスピッツの曲に癒されてるなんて・・・と思ったけど、わが息子たちも小学生のとき、スピッツを語ってたっけ)
 草野くんはあえて、こう言いました、「受験、がんばれ!って言ってあげたいけど、睡眠は大事だから、睡眠時間だけはしっかり確保したほうが、脳を使う上でもいいと思いますよ」。
 睡眠不足がいろいろパフォーマンスを下げてしまう。
 大谷翔平選手もそうだし、仕事のできるビジネスマンも「いかにちゃんと眠るかというのをコントロールしている」。
 勉強をしたあとに熟睡することで、記憶の定着をはかれるそうなので、「しっかりと眠って、寒いので体にも気をつけて、そのうえで、『受験、がんばってください』」。
 (安易なアンサーではないところに、草野マサムネ、真骨頂を発揮!)


 次は、The Stoogesの「1969」(1969年、デビューアルバム『The Stooges』)。
 ZO-3で弾いてから、「全曲に手拍子が入ってます」。
 曲自体は、「アングラな気だる~い感じの曲」だが、ロックのリズムに乗せて、「アメリカの不良少年たちがやる気なさそ~に手拍子しているようなイメージ?」と。
 The Stoogesは、パンクロックの元祖とも言われている。
 (カッコいい!)

 そして次は、The Sweetの「The Ballroom Blitz」(1973年、15thシングル/1975年、アルバム『Desolation Boulevard』)。
 (The Sweetはココで特集しているけれど、この曲はここではかけてないかな)

 「オレのすごい好きな曲」
 
 ここでちょっと「手拍子」を語る。
 手拍子は、「世界中誰もが参加できる基本的な楽器かもしれないですよね」。

 日本で言えば、「なんとか音頭」。「東むらや~ま~ 庭さ~きゃ 多摩~湖~♪」」とか。
 そして、坂本九さんの「幸せなら手をたたこう」。(ちょこっと歌う)
 そして、「こんぴら ふねふね~♪」のもみ手とかも。(ちょっと手のひらどうしをこすらせる)
 80年代に、あるミュージシャンが「日本人は裏拍で手拍子を入れるのは苦手」発言をしていた。
 プリプリの「DIAMONDS」で再現。
 草野「でも最近の若い世代はそんなことはないかな。昔は裏拍でノリノリの自分が恥ずかしかったのかもしれないね」
 
 この「The Ballroom Blitz」も、裏拍でノリノリ。そして、「オレは寝起きで眠いときに気分をあげる曲でもあります」。

Sweet - The Ballroom Blitz - Top Of The Pops 20.09.1973 (OFFICIAL)


 メッセージコーナー。
 洋楽のタイトル名と邦題について、「結構、違いませんか?」
 邦題をつけた人の解釈、と思って素直に受け止めることもできるが、「これ、私だったら・・・と思うこともある、草野さんは?」と。
 草野くんは、「すごいなあ」と思うことのほうが多い。
 70年代のレコード会社の伝説的なディレクター。例えば、ソニーの野中さん。
 彼は、チープ・トリックの「Clock Strikes Ten(時計が10時を知らせている)」という曲に「今夜は帰さない」という邦題をつけた。「すごいなあ、センスあるなあ、っていつも思いますね」
 The Edgar Winter Groupのアルバム『The Edgar Winter Group with Rick Derringer』は、以下のようなジャケットで、邦題は「謎の発行物体」。「ジャケット見たまんまじゃんって思うけど、それもなかなかいいし」
  
 元ユニバーサルミュージックの社長だった石坂さんは、ピンク・フロイドの『原子心母』の名付け親。「オレも何度かお会いしたことあるんですけど」
 『Atom Heart Mother』で、そのままだが、「漢字四文字熟語みたいにつけてるところがすごいな」。
 清水みきおさんは、担当だったユーライアヒープの『Look at Yourself 』の邦題として『対自核』とつけた。「格言みたいですごいな」と。
 アルバムの邦題については感心する草野くんだけど、「映画の邦題については、え、これ?って思うことが結構あります」。
 (わかるわかる)
 でも「興味ない人にアピールするように苦心されているんだろうな、とは思うけれど」。
 『愛と青春の旅立ち』がヒットしたからといって、「愛とホニャララのなんとか」(笑)っていうタイトルがすごい増えたり、『猟奇的な彼女』がヒットしたあとで、「ホニャララな彼女」というタイトルが増えたり・・・。
 そういうあからさまな便乗には、「うーん、どうなのかな」と思ったり。
 だから、「映画のほうが、オレだったらこうつけるかも、と思ったりすることが多い」そうだ。


 そして次は、「超有名な曲」、Joan Jett & the Blackheartsの「I Love Rock 'N Roll」(1981年、ソロの2ndアルバム、バンド名義の最初のアルバム『Joan Jett & the Blackhearts』)/オリジナルは、1975年、The Arrowsのナンバー)。
 リフを弾いて、「これに乗せて全編に手拍子が入る」と。
 わりとゆっくりした手拍子なので、「最初にかけたQueenの曲に近いかも」。
 ライブだと、「みんなで手を頭の上に掲げて手拍子する感じなのかな?」

 次は、Redd Krossの「Motorboat」(2016年、コンピレーションアルバム『Hot Issue』、2002年、the Steve Macdonald Group名義で発表/オリジナルは、1973年、Jimmy Jukebox(Kim Fowley)の曲)。
Redd Krossは、この前「ロク漫紅白」(ココ)で紹介された。
 ここで出てくる手拍子は「チャンチャン チャチャチャ チャチャチャ チャン」。これって「チアリーディングのイメージ」だけど、「ルーツは何なんでしょうね? 三三七拍子にも近いかな」。
 三三七拍子も、「応援のための手拍子」。明治大学の応援団がルーツだそうです。

 最後は、Joe Satrianiの「Crowd Chant」(2006年、11thアルバム『Super Colossal』)。
 Joe Satrianiは「ローリング・ストーンズやディープ・パープルでも演奏したことのある凄腕のギタリスト」で、これはインストナンバー。ただし、「sing alongのウォーウォーいう声は入ってます」とのこと。
 全編で手拍子が入っていて、「手拍子とチャントで、ライブではメチャメチャ盛り上がるんだろうな。漫遊の締めにはふさわしいかな」。
 (ぶっといギターとチャントがすごい迫力)
 曲終わりで、「チャントはジョーさんの友人はじめ35人を集めて録音されたそうです」。

 最後に「いよーっ」で、一本締め!
 (言ってくれれば、私も締めたのに・・・)


 特集の終わりに。

 「手拍子って、人によって全然音が違う」
 手の大きさ、厚み、力の入れ具合、空気の含ませ方・・・によって。そして「両手が当たる角度」によっても千差万別。
 スタジオで高性能のマイクを通して聴くと、すごくわかるそうです。
 「ひょっとして、これを聴いているあなたは、すごいいい音が出る掌の持ち主かもしれない」
 (草野くんの手は肉厚そうだから、いい音が出そう。以前にテツヤくんが、自分はいい音が出ない、というようなこと言ってたような。指が細いし繊細そうで、なんとなくいい音出ないかも、などと勝手に思った記憶があります。大きなお世話ですけど。今日は背中を押してもらえる曲ばかりでした)


 そして、今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、渡辺真知子さんの「泣いてララバイ」(1983年、13thシングル/作詞:小幡理、作曲:渡辺真知子)。
 (イントロは、「白い炎」だ!! 手拍子つながり) 
 そして、「泣いてララバイ」も手拍子の曲。
 手拍子はラテンナンバーに入っていることが多い。「パッと浮かぶのはフラメンコ。ジプシーキングスとかもそうだよね。結構手拍子入ってますよね」。
 この曲も「そのへんを意識して、手拍子を入れているんじゃないかなと思います」。
 これも、「ライブでは、お約束で手拍子が入って盛り上がるんだろうな」と。
 (ちっとも力まずに、このド迫力の歌唱!)


 そして来週は、ワンアーティスト特集、「デフレパードで漫遊記」。
 70年代末から活動するイギリスのハードロックバンド。
 世界的なヒット曲もあるし、去年11月に来日公演を行った。
 「ワタクシは残念ながら行けなかったんですけど、非常に盛り上がったみたいですね」
 (どんな曲をセレクトしてくれるのか・・・)
 そんな彼らの曲の中でも、「ワタクシ草野が好きな曲で漫遊していこうかな」。
 意外とスピッツも影響を受けてたりしてます・・・だそうです。

 「草野さん、タンザニアでシマウマ見てきました!」


                              


 今日はいろいろありすぎて、さすがにちょい疲れたな。

 それでも以前に比べたら、時間に追われることが格段に少なくなったから、追い込まれることはない。
 若さは貴重だし、いいなあと思うけど、あの頃の切羽詰まった感はもういいかな、と思う。
 これって、一種の老化現象?


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ふぁ~ 陽だまりの風景 | トップ | 春に聴きたいスピッツは? »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マサムネの本領発揮 (vampirekitten)
2024-03-07 19:47:51
手拍子ばかりか、終盤では足拍子まであり、ギターだけでなく、歌もいつもよりたくさん披露してくれて、むちゃ楽しい回でしたね~。これ、ガラスの向こうでキュー出しとかしてる人たち、ニヤニヤが止まらなかったんじゃないかなあ。
「こういう…」と言ってフレーズを弾き、即座に手拍子をしてみせるマサムネ。ああ、きっとギターを抱えたまんま、手拍子してるんだろうなと、光景が目に浮かびます。正面に座って、彼のフレーズにかぶせて、手拍子で参加したかった~!←無理っw
返信する
手拍子・足拍子 (かけら)
2024-03-10 12:40:33
vampirekittenさん

本当にいつにもまして楽しい1時間でした。
手拍子が何かの楽器のように聞こえることがあって、それはどっち?と思ったりすることもあるんだけど、手拍子がもう馴染んでいるってことなんでしょうね。

想像すると、ちょっと笑えますね。
クイーンの「We Will Rock You」では、手拍子足ふみだけで、曲が一瞬再現されてて、ちょっとグッときました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。