★素人が分析して…
またイヤな事件が起こった。どういう経緯なのかはまだはっきりとはわからないけど、水路で亡くなっていた幼い男の子は、母親とその交際相手に暴行され捨てられたという。
その事件については書きたいこともあるけど、まだ状況がわからないし。
ただ、例によってワイドショーですけど、またまた分析してるみたいですね、あちこちで。一億総精神科医?な感じです。
小学校の卒業文集を見つけてきて、その内容を取り上げて、「事件につながる容疑者の心理の変遷を探ってみましょう」的な。
いいのかなあ、そんなことで何かがわかるのかなあ。たぶんプロのドクターだって、何度も面接を繰り返しても不明な部分が残るはずなのに。
第一、小学校の文集って、どんなふうに子どもたちが書いているか、実態はわかっているだろうに。よほど、作文教育に力を入れている学校や教師でないかぎり、「小学校で思い出に残っていることを書きましょう」くらいで、例として修学旅行や運動会やクラブ活動のことをあげたりするだけ。
将来小説家になりたい、なんて思っているかもしれないごくごく一部の子どもは例外としても、たいていの子どもは似たような題材で苦手な作文を早く書き上げようと、それくらいしか考えていないのがふつうじゃないかなあ。
そんな過程で書かれた卒業文集で、素人があれやこれや重箱の隅をつつく感じで分析してるって、怖いっていうより滑稽じゃあないですか?
★「暗い」のがいけないのかっ!
またまた疑問。
若いときから暗くて目立たなかった、ということを単なる一つの性格として取り上げるというより、それが問題だったかのような追及のしかた。そういう意図はないのかもそれないけど、レポーターの発言からは「暗い性格=わけのわかんないやつ」的な構図が見え隠れしちゃう。
インタビューに答えている、どうしようもない昔のクラスメートにもそういうニュアンスが感じられる。
暗くてはマズイですか?って言いたくなっちゃうよ。明るい人は問題ないんですか? だって、「明るく挨拶する人なんですけどねえ」なんて言うんだもの。
人間ってそんな単純な仕組みで生きてはいないのになあ。
スポーツを熱心にやってたのに、と言うけど、スポーツしている人にだっていろいろいるしね。強姦しちゃうような卑劣なアメフト選手だっているでしょ。
もちろんそれは特別のケースだろうけど、あんまり単純にコメントされちゃうと、皮肉の一つも言いたくなります。オタクは怪しくて、汗かきスポーツマンは健全なのかって。
★思春期の現象って特別なことではないです
この容疑者は、中学・高校では目立たなくて、男との付き合いもなくて、でもそれ以降は華やかな?男性遍歴!とか、センセーショナルに取り上げているメディアが多いけど、それってそんなに特別なことか?
中学のときから華やかっていう子だってもちろんいるだろうし、今はそういう子のほうが多いかもしれないけど、でもなかにはそうでない子もいる。
例えば男のきょうだいがいなくて、女子校でマジメに?過ごしていたような女の子が大学に入学して、大量の(失礼、大勢の、だな)男子学生に囲まれたとき、一瞬パニックみたいになって、バランスを崩して、みんな自分に気があるんじゃない?なんて妄想にとらわれるケースもないわけじゃない。
そういう友人を何人かは知っています。それでもだんだんに落ち着いてきて、環境に対応できるようになるんだけど。
素人精神科医の皆さんには、その程度のことは考慮に入れて発言してもらいたいですよ。
★「印象がなかった」と発言した教師は問題ないのか?
こんなワサワサしたときに、高校時代の担任っていう人物が顔を隠して、ワードショーの軽薄なレポーターのインタビューに応じてた(応じるなよっ!)。
18人しかいなかったクラスの中で「印象がなかった」というような発言をしてたけど。それだけしかいなかった生徒の中で「印象がなかった」って…。
それはもう教師として恥ずべきことでしょ。資格ないでしょ。目立たない子こそ、見ていてやるべきでしょ。
もし本当に印象がなかったのなら、自分の教師としての資質をこそ恥ずべきで、少なくともインタビューになんぞ応じるべきではないんじゃないかな。
そういう教師がいるから…、って別のことを言いたくなってしまう。
…と、私の怒りは沸点です、あ~あ。
それにしても、この子はなんでこんな大人たちと出会わなければならなかったのだろうと思うと、本当に怒りやら悲しみやらこみあげてくる。
子どもは天使ではないけれど、それでも自分の意志で歩いていけるようになるまで、大人が守ってあげなくてどうするんだと思う。
そういう意味でも、にわか取材で視聴率を稼ぐような番組は、やっぱり許せないなあ。
またイヤな事件が起こった。どういう経緯なのかはまだはっきりとはわからないけど、水路で亡くなっていた幼い男の子は、母親とその交際相手に暴行され捨てられたという。
その事件については書きたいこともあるけど、まだ状況がわからないし。
ただ、例によってワイドショーですけど、またまた分析してるみたいですね、あちこちで。一億総精神科医?な感じです。
小学校の卒業文集を見つけてきて、その内容を取り上げて、「事件につながる容疑者の心理の変遷を探ってみましょう」的な。
いいのかなあ、そんなことで何かがわかるのかなあ。たぶんプロのドクターだって、何度も面接を繰り返しても不明な部分が残るはずなのに。
第一、小学校の文集って、どんなふうに子どもたちが書いているか、実態はわかっているだろうに。よほど、作文教育に力を入れている学校や教師でないかぎり、「小学校で思い出に残っていることを書きましょう」くらいで、例として修学旅行や運動会やクラブ活動のことをあげたりするだけ。
将来小説家になりたい、なんて思っているかもしれないごくごく一部の子どもは例外としても、たいていの子どもは似たような題材で苦手な作文を早く書き上げようと、それくらいしか考えていないのがふつうじゃないかなあ。
そんな過程で書かれた卒業文集で、素人があれやこれや重箱の隅をつつく感じで分析してるって、怖いっていうより滑稽じゃあないですか?
★「暗い」のがいけないのかっ!
またまた疑問。
若いときから暗くて目立たなかった、ということを単なる一つの性格として取り上げるというより、それが問題だったかのような追及のしかた。そういう意図はないのかもそれないけど、レポーターの発言からは「暗い性格=わけのわかんないやつ」的な構図が見え隠れしちゃう。
インタビューに答えている、どうしようもない昔のクラスメートにもそういうニュアンスが感じられる。
暗くてはマズイですか?って言いたくなっちゃうよ。明るい人は問題ないんですか? だって、「明るく挨拶する人なんですけどねえ」なんて言うんだもの。
人間ってそんな単純な仕組みで生きてはいないのになあ。
スポーツを熱心にやってたのに、と言うけど、スポーツしている人にだっていろいろいるしね。強姦しちゃうような卑劣なアメフト選手だっているでしょ。
もちろんそれは特別のケースだろうけど、あんまり単純にコメントされちゃうと、皮肉の一つも言いたくなります。オタクは怪しくて、汗かきスポーツマンは健全なのかって。
★思春期の現象って特別なことではないです
この容疑者は、中学・高校では目立たなくて、男との付き合いもなくて、でもそれ以降は華やかな?男性遍歴!とか、センセーショナルに取り上げているメディアが多いけど、それってそんなに特別なことか?
中学のときから華やかっていう子だってもちろんいるだろうし、今はそういう子のほうが多いかもしれないけど、でもなかにはそうでない子もいる。
例えば男のきょうだいがいなくて、女子校でマジメに?過ごしていたような女の子が大学に入学して、大量の(失礼、大勢の、だな)男子学生に囲まれたとき、一瞬パニックみたいになって、バランスを崩して、みんな自分に気があるんじゃない?なんて妄想にとらわれるケースもないわけじゃない。
そういう友人を何人かは知っています。それでもだんだんに落ち着いてきて、環境に対応できるようになるんだけど。
素人精神科医の皆さんには、その程度のことは考慮に入れて発言してもらいたいですよ。
★「印象がなかった」と発言した教師は問題ないのか?
こんなワサワサしたときに、高校時代の担任っていう人物が顔を隠して、ワードショーの軽薄なレポーターのインタビューに応じてた(応じるなよっ!)。
18人しかいなかったクラスの中で「印象がなかった」というような発言をしてたけど。それだけしかいなかった生徒の中で「印象がなかった」って…。
それはもう教師として恥ずべきことでしょ。資格ないでしょ。目立たない子こそ、見ていてやるべきでしょ。
もし本当に印象がなかったのなら、自分の教師としての資質をこそ恥ずべきで、少なくともインタビューになんぞ応じるべきではないんじゃないかな。
そういう教師がいるから…、って別のことを言いたくなってしまう。
…と、私の怒りは沸点です、あ~あ。
それにしても、この子はなんでこんな大人たちと出会わなければならなかったのだろうと思うと、本当に怒りやら悲しみやらこみあげてくる。
子どもは天使ではないけれど、それでも自分の意志で歩いていけるようになるまで、大人が守ってあげなくてどうするんだと思う。
そういう意味でも、にわか取材で視聴率を稼ぐような番組は、やっぱり許せないなあ。